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12月15日
12月21日(月)配信
先週(12月14日〜12月20日)は、人気ゲームのソフトをめぐってカプコンとコーエーテクモゲームスが争っていた特許侵害訴訟で、カプコンの勝訴が確定したニュースなどが伝わった。
コーエーテクモゲームスは18日、ゲームソフトを巡ってカプコンが起こした特許侵害訴訟について、最高裁が15日付でコーエーテクモ側の上告を退ける判決を下したと発表した。これにより、2件の特許侵害を認め、約1億4300万円の損害賠償の支払いを命じた昨年9月の二審、知財高裁判決が確定した。
コーエーテクモは、対象となった2件の特許についてはいずれも存続期間の満了によって権利が消滅しているため、今後の同社製品の開発や販売に影響を及ぼさないとしている。
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文化庁は18日、2018年の著作権法改正で創設された授業目的公衆送信補償金制度の本格運用に向け、2021年度以降の保証金額を文化庁長官が同日付で認可したと発表した。21年度から、学校のオンライン教育などで使われる本や音楽などの使用料として1人あたり60円~720円を、教育機関の設置者が「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」に対し支払うこととした。著作物・作品の種類や使用回数にかかわらず、年度ごとに一括で支払う形とする。
同制度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりオンライン授業のニーズが急激に高まったことを背景に、当初の予定を早めて4月28日から特例措置として無償での利用が始まっていた。
【教育機関ごとの保証金額(1人当たり)】
幼稚園:60円
小学校:120円
中学校:180円
高等学校:420円~720円
大学:720円
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欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は15日、デジタルプラットフォームを提供する巨大テック企業を規制する「デジタルサービス法(DSA)」と「デジタルマーケット法(DMA)」の2法案を発表した。ユーザーの権利保護に加え、イノベーションや競争の促進によるユーザーの利便性向上、さらには、小規模のプラットフォーム企業や中小スタートアップなどのビジネスチャンスの拡大にもつながる法案だとしている。規制の対象となるのは、EU域内でソーシャルメディアやデジタルプラットフォームなどを運営するデジタルサービス企業で、EU域内人口の10%に相当する4500万人以上のユーザーを抱えることなどを条件とする。
デジタルサービス法案は、違法な商品・サービスやコンテンツの削除を求めるほか、商品のリコメンド機能に使われるアルゴリズムやオンライン広告などの手法の透明性を高めることなどを求める。違反企業には、最大で年間売上高の6%を制裁金として科す。
デジタルマーケット法案は、自社サイトで得た競合のデータを自社に有利な形で使ったり、自社製品を優遇することなどを禁じており、違反した企業には最大で年間売上高の10%を罰金として科す。
これらの法案は今後、通常の立法手続きを踏み、欧州議会や加盟国によって議論される。
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