| 権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成22年9月10日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)24208請求棄却
出版妨害禁止等請求事件
被告Y 原告X
社団法人シナリオ作家協会
ら
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著作権法65条3項 民法526条2項 著作権法28条
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[概要] 1 本件は,被告の著作に係る小説「イッツ・オンリー・トーク」(以下「本件
小説」という。)を原作とする映画の製作のために原告X(以下「原告X」と
いう。)が執筆した別紙著作物目録記載の脚本(以下「本件脚本」という。)
を原告社団法人シナリオ作家協会(以下「原告協会」という。)の発行する
「年鑑代表シナリオ集」に収録,出版しようとしたところ,被告から拒絶され
たが,被告の拒絶は「一般的な社会慣行並びに商習慣等」に反するもので,上
記小説の劇場用実写映画化に関して締結された原作使用許諾契約の趣旨からす
れば,本件脚本を「年鑑代表シナリオ集」に収録,出版することについて原告
らと被告との間に合意が成立したものと認められるべきであるとして,原告ら
が,被告に対し,上記合意に基づき,本件脚本を別紙書籍目録記載の書籍(以
下「本件書籍」という。)に収録,出版することを妨害しないよう求め,原告
協会が,被告に対し,本件脚本を本件書籍に収録,出版するに当たって被告に
支払うべき著作権使用料が3000円(本件書籍の販売価格相当額)であるこ
との確認を求めるとともに,被告が本件脚本を「年鑑代表シナリオ集」に収録,
出版することを違法に拒絶したため原告らが精神的苦痛を受けたとして,原告
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月9日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)2813一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社 原告株式会社フォトライブ
P1
P2壇俊光
ら
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著作権法114条3項
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[概要] (原告会社関係)
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月8日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10078控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人ジャストオンライン株式会社
X内藤篤 被控訴人社団法人日本音楽著作権協会藤原浩
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著作権法2条1項9号 民法1条2項
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| 侵害 | 211回 | | 許諾 | 62回 | | 損害賠償 | 26回 | | 差止 | 24回 |
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[概要] するほか,原判決に従う。)
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月3日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)35164
著作権移転登録請求事件
被告株式会社マッハロックインターナショナル 原告株式会社ブロードリーフ訴訟承継人
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著作権法21条 著作権法27条 著作権法28条
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[概要] 1 本件は,後記2(2)の基本合意に基づき,別紙目録記載のプログラムの著作
物に係る著作権が被告から原告に移転したとして,原告が,被告に対し,同著
作権についての移転登録手続を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年8月4日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10033控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
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著作権法113条1項2号 著作権法21条 著作権法2条1項15号 著作権法113条3項3号
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[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。なお,被控訴人東京大学,同東京学芸大学,同大阪大学,同筑波大学,同
九州大学,同青山学院及び同日韓文化交流基金を併せて「被控訴人東京大学外6
名」という。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年8月4日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10029控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人X堀田千津子 被控訴人国立大学法人北見工業大学
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著作権法15条1項 著作権法15条 著作権法112条1項
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[概要] 1 本件は,被控訴人が,原判決別紙研究報告書目録記載4ないし6の本件各平
成16年度報告書及び同目録記載7ないし9の本件各平成17年度報告書を作成さ
せ,「国立大学法人北見工業大学」の名義で印刷発行し,北見市等へ頒布した行為
について,控訴人が,①控訴人が同目録記載1ないし3の本件各平成15年度報告
書に関する著作権及び著作者人格権を有し,被控訴人の上記行為が控訴人の著作権
(複製権)及び著作者人格権(同一性保持権)を侵害する行為である旨主張して,
被控訴人に対し,著作権法112条1項,2項に基づき,同目録記載4ないし9の
各研究報告書の発行又は頒布の差止め並びに廃棄を求め,併せて,民法709条に
基づき,著作者人格権(同一性保持権)侵害による損害賠償として1100万円
(慰謝料1000万円及び弁護士費用相当損害金100万円)の支払を求め,②予
備的に,本件各平成15年度報告書に著作物性が認められないとしても,被控訴人
の上記行為は著しく反社会的な行為であり,不法行為を構成すると主張して,民法
709条に基づき,損害賠償として1100万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年7月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)34464請求棄却
報酬金請求事件
被告株式会社フジテレビジョン
株会スパ・ロドャテン 原告A1こと
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著作権法94条2項 著作権法94条1項2号 著作権法2条1項4号 著作権法2条1項3号
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[概要] 本件は,全日本女子プロレス興業株式会社(以下「全女」という。)に対
して前払金返還請求権を有する債権者である原告が,全女との間の放送契約
に基づき,全女が主催した女子プロレス興行を中継するテレビ番組を制作
し,これを地上波で放送した被告株式会社フジテレビジョン(以下「被告フ
ジテレビ」という。)及び上記番組を収録した映像素材(録画物)を編集し
て通信衛星デジタル放送(通信衛星(CS)を利用したデジタル放送。以
下「CS放送」という。)をした被告株式会社スカパー・ブロードキャステ
ィング(以下「被告スカパー」という。)に対し,①全女は被告フジテレビ
との間の放送契約において上記女子プロレス興行を地上波で放送することを
許諾したが,CS放送することについては許諾していない,②女子プロレス
興行は女子レスラーによる実演(著作権法2条1項3号)に当たり,全女は
実演家である女子レスラーから実演家の放送権(著作権法92条1項)及び
報酬請求権の包括的譲渡を受けていたところ,被告スカパーによる上記番組
のCS放送は,実演を地上波で放送することの許諾を得た被告フジテレビか
ら録画物の提供を受けてする放送(著作権法94条1項2号)に当たるか
▶判決の詳細
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著作権
平成22年7月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)3188請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社アニメディア・ドット・コム 原告株式会社てんこもり
X
ら
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民法709条 著作権法2条1項3号 著作権法91条2項 著作権法91条1項
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| ライセンス | 32回 | | 許諾 | 19回 | | 侵害 | 14回 | | 損害賠償 | 5回 |
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[概要] 本件は,漫画「サーキットの狼」を題材にしたテレビ番組の製作業務の下
請をした原告株式会社てんこもり(以下「原告会社」という。)及び同テレ
ビ番組でナレーションの実演を行った原告X(以下「原告X」という。)
が,同テレビ番組がDVD化されることについての承諾をしていないのに,
同テレビ番組製作の発注者である株式会社ジャパンイメージコミュニケーシ
ョンズ(以下「JIC」という。)から同テレビ番組をDVD等の表現媒体
に二次利用することを他に許諾する権利(サブライセンス権)の設定(許
諾)を受けた被告が,株式会社交通タイムス社(以下「交通タイムス社」と
いう。)に同テレビ番組のDVD化を許諾するライセンス契約を締結し,交
通タイムス社を通じて同番組のDVDを製作販売したなどと主張し,被告に
対し,原告会社においては同テレビ番組の製作業務に関する追加の請負代金
として105万円の支払を,原告Xにおいては同テレビ番組の追加の出演料
として315万円及び上記実演に係る実演家の録音権(著作権法91条1
項)侵害の不法行為による損害賠償として315万円の合計630万円の支
払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年7月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10017等控訴棄却
著作権侵害差止等反訴請求控訴事件
控訴人兼附帯被
株式会社講談社
兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人Y
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著作権法2条1項1号 著作権法27条 著作権法21条 著作権法112条1項
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[概要] 本件は, 原判決別紙書籍目録2記載の書籍(以下,「被控訴人書籍」といい,
原判決にいう「原告書籍」を「被控訴人書籍」と読み替える。ただし,原判決と同
様,「物語」ともいう。)の著作者である被控訴人が,控訴人Xが同目録1記載の
書籍(以下,「控訴人書籍」といい,原判決にいう「被告書籍」を「控訴人書籍」
と読み替える。ただし,原判決と同様,「破天荒力」ともいう。)を執筆し,控訴
人会社がこれを発行,販売した行為が,被控訴人書籍について被控訴人が有する著
作権(複製権又は翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)を侵
害する旨主張して,控訴人らに対し,①著作権法112条1項に基づく控訴人書籍
の印刷,発行又は頒布の差止めと,②民法709条に基づく損害賠償とを求める事
案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年7月8日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)23051一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告ブレーン出版株式会社 原告株式会社南江堂
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著作権法114条3項 著作権法118条1項 著作権法114条2項 著作権法115条
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[概要] 原告は,株式会社ビーエスエル(以下「ビーエスエル」という。)が制作し
た別紙図版2のデザイン(以下「原告図版」という。なお,同デザインの著作
権は,後に,ビーエスエルから原告に譲渡された。)を表紙に用いた書籍(た
だし,ビーエスエルの名前は公表されていない。)を発行しており,被告は,
別紙図版1(以下「被告図版」という。)を表紙に用いた別紙書籍目録記載の
書籍(以下「被告書籍」という。)を発行している。
本件は,原告が,被告書籍の表紙に用いられた被告図版は原告図版のデザイ
ンを無断で複製又は翻案,改変したものであるなどと主張して,被告に対し,
① 著作権(複製権又は翻案権及び譲渡権)に基づき,被告図版を表紙に用い
て被告書籍を印刷,出版,販売,頒布することの差止め,② 著作権(複製権
又は翻案権及び譲渡権)及び著作者人格権(同一性保持権)侵害の不法行為に
基づく損害賠償として,760万1134円(著作権侵害について460万1
134円,著作者人格権侵害について300万円)及びこれに対する不法行為
の後である平成21年7月18日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払,③ 著作権法115条又は民
▶判決の詳細
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著作権
平成22年6月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10008控訴棄却
著作権翻案物発行禁止等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人株式会社小学館
Y
ら
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民法709条
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[概要] 1 原審の経緯等
原告は,①被控訴人株式会社小学館(1審被告)発行の雑誌「ビッグコミッ
クオリジナル」に掲載され,被告Yにより執筆された漫画「弁護士のくず『蚕
食弁護士』」(以下「被告書籍」という。)を出版し,頒布する行為は,原告
執筆のノンフィクション小説「懲戒除名“非行”弁護士を撃て」(以下「原告
書籍」という。)について原告が有する著作権(翻案権)及び著作者人格権(氏
名表示権,同一性保持権,著作者の名誉声望)を侵害する,又は,②被告書籍
は,原告書籍を無断で利用して作成されたものであり,被告書籍を出版し,頒
布する行為は,社会的な許容限度を超えた違法な行為であるから,民法上の一
般不法行為(709条)が成立すると主張して,被告らに対し,著作権及び著
作者人格権侵害の停止又は予防として被告書籍の出版等の差止めを求めると
ともに,著作権及び著作者人格権侵害の不法行為損害賠償請求権(主位的請求
原因)又は民法上の不法行為損害賠償請求権(予備的請求原因)に基づき,損
害金500万円及びその遅延損害金の支払を求めた。
原告が,原告書籍中の著作権(翻案権)が侵害されたと主張する箇所及び被告
▶判決の詳細
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著作権
平成22年6月17日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)27691請求棄却
損害賠償
被告A 原告宏文出版株式会社
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著作権法32条1項 著作権法12条1項 著作権法2条1項10号
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[概要] 本件は,別紙対照表記載の原告図表1ないし9(以下,まとめて「各原告図
表」という。)について著作権を有すると主張する原告が,別紙書籍目録記載
の書籍(以下「本件書籍」という。)の執筆者である被告に対し,①本件書籍
中に掲載された別紙対照表記載の被告図表1ないし9(以下,まとめて「各被
告図表」という。)は各原告図表の複製物に当たり,被告が本件書籍中に各被
告図表を掲載した行為は,各原告図表に係る原告の著作権(複製権)を侵害す
る行為であるか,あるいは,仮に,各原告図表が著作物であると認められない
としても,原告の財産権を侵害する行為であるとして,不法行為による損害賠
償請求権に基づき,金250万円の支払を求めるとともに,②被告が,本件書
籍の表題中に「カラクリ」という言葉を使用し,かつ,その著者の肩書きとし
て「株式会社通販新聞社,通販新聞・執行役編集長,月刊ネット販売・編集
人」と,その経歴として「通販新聞社に入社し,記者を経て3年前から現職」
と表記したことにより,原告の名誉・信用が毀損されたとして,不法行為によ
る損害賠償請求権に基づき,金250万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年6月17日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10050控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人株式会社コスモ・コーディネート 被控訴人東宝株式会社
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著作権法6条 著作権法54条1項 著作権法15条1項 著作権法113条1項1号
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[概要] 1 本件は,映画の著作物の著作権を有すると主張する被控訴人(1審原告。以
下「原告」という )が,控訴人(1審被告。以下「被告」という )に対し,被告。 。
が同映画を複製したDVD商品を海外において作成し,輸入・販売しており,被告
の同輸入行為は原告の著作権(複製権)を侵害する行為とみなされる(著作権法1
13条1項1号)として,著作権法112条1項及び2項に基づき同DVD商品の
製造等の差止め及び同商品等の廃棄を求めるとともに,民法709条及び著作権法
114条3項に基づき損害賠償金1350万円及びこれに対する訴状送達の日の翌
日である平成20年5月21日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅
延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年6月2日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)36373一部認容
損害賠償請求事件
被告有限会社ベストウエーブ 原告A
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民法709条
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| 許諾 | 18回 | | 侵害 | 12回 | | ライセンス | 4回 | | 損害賠償 | 2回 |
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[概要] 本件は,別紙物件目録記載のCDのレコード製作者であり,当該CDのジャ
ケット等についての著作権者である原告が,被告が無断で当該CD及びジャケ
ット等を複製・販売し,CDにつき原告の著作隣接権(レコード製作者の複製
権及び譲渡権)及びジャケット等につき原告の著作権(複製権及び譲渡権)を
侵害したとして,民法709条に基づき,損害賠償金510万円及びこれに対
する被告による最後の不法行為の日である平成19年12月18日から支払済
みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年6月2日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10016控訴棄却
著作権使用料等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人インフォレスト株式会社廣木康隆
株式会社スポーツ
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[概要] 1 本件は,プロレスラーである控訴人の出版関連事業を行っている被控訴人ら
(その略称は,原審の審級に応じた部分を当審の審級に応じて読み替えるほか,以
下,本判決において訂正する場合を除き,原判決に従う。)に対する次の①ないし
⑤の請求からなる事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年5月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)12854一部認容
損害賠償請求事件
被告Y 原告X高瀬亜富
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著作権法32条1項 著作権法114条3項 著作権法20条2項4号 著作権法114条の5
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[概要] 1 本件は,月刊誌に記事を連載していた原告が,同記事の一部を被告が自己の
ホームページ上に無断で転載(一部は改変の上,転載)したことによって財産
的損害及び精神的損害を受けたとして,被告に対し,不法行為(①著作権〔複
製権,公衆送信権〕侵害,②著作者人格権〔氏名表示権,同一性保持権〕侵害,
③プライバシー侵害,④名誉毀損)による損害賠償請求(一部請求)として,
損害合計1480万円のうち1250万円及びこれに対する不法行為の後であ
る平成21年4月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年5月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10004控訴棄却
著作権侵害確認等請求控訴事件
控訴人兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人Y
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著作権法64条1項 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 事案の概要
本件事案の概要は,以下のとおりである。すなわち,
控訴人兼附帯被控訴人(以下「原告」という。)は,東京大学医学部教授で
あったが,自己の主催する研究室(東京大学大学院医学系研究科博士課程)に
おいて,音素−書記素変換及び書記素−音素変換を研究テーマとし,機能的磁
気共鳴画像法(f−MRI)を用いて音読及び書き取りにおける脳の賦活部位
を解析する実験を実施した。原告は,研究室に属する大学院生であった被控訴
人兼附帯控訴人(以下「被告」という。)に対して,被告の博士論文の研究に
必要な知識と手法を学ばせ,被告の業績を作るために,実験終了後のデータの
処理と研究結果に係る論文原稿(英文)の執筆を指示した。被告は,指示を受
けて,実験結果に基づく論文原稿を執筆した。原告は,被告が執筆した当初の
論文原稿に添削を施したり,加筆修正を指導した。被告は,同指導に基づき,
当初の論文原稿について10回を超えて修正加筆を伴う執筆を行うことにより
論文を完成させた(英文論文。題名・「An fMRI study on common neural corr
elates of reading aloud and writing to dictation」。以下「第1論文」と
▶判決の詳細
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著作権
平成22年5月25日 知的財産高等裁判所 横浜地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10019控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人(附帯被
)株式会社テレビ朝日 被控訴人(附帯控訴人)荒川建設工業株式会社
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著作権法20条2項4号
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[概要] 1 本件は,マンションの専有卸を業としている被控訴人兼附帯控訴人(一審原
告。以下「被控訴人」という )が,放送事業等を目的とする控訴人兼附帯被控訴。
人(一審被告。以下「控訴人」という )に対し,被控訴人が,平成14年5月,。
横浜市中区本牧満坂所在の土地にマンション(以下「本件マンション」という )。
を建設する計画を立案し,ディベロッパーに対する販売活動等に当たっていたとこ
ろ,控訴人は,平成15年6月17日,同月23日,同年9月10日,同年12月
19日及び平成16年3月16日の5回にわたって放送された番組「スーパーモー
ニング (以下「スーパーモーニング」という )並びに同年5月4日に放送された」 。
番組「スーパーJチャンネル (以下「スーパーJチャンネル」といい 「スーパー」 ,
モーニング」と併せて「本件各放送」という )において,本件マンション計画を。
取り上げ,これに反対する周辺住民らと結託して,本件マンションが危険なマンシ
ョンであり,被控訴人が悪徳業者である旨を一般視聴者に印象付ける報道を行った
ことにより,被控訴人の社会的評価は低下し,その結果,上記マンション建設予定
地(以下「本件土地」という )の売買の話が解消され,その後も,長期間売却先。
が見つからなかったばかりか,ようやく見つかった売却先には解消された上記売買
▶判決の詳細
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著作権
平成22年5月25日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(行コ)10001
法人税更正処分取消等請求控訴事件
控訴人株式会社岡三証券グループ 被控訴人国
指定代理人磯村建
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著作権法15条 著作権法2条1項2号 著作権法27条 著作権法63条
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[概要] 1 本件は,連結親法人である控訴人が,平成15年4月1日から同16年3月
31日までの連結事業年度(以下「本件事業年度」という )の法人税について,。
連結所得金額を49億4765万6093円として法人税の連結確定申告をしたと
ころ,処分行政庁が,控訴人に対し,上記申告に係る連結所得金額について,控訴
人が連結子法人である岡三情報システム株式会社(以下「OIS」という )に支。
払った29億4324万円は,著作権等の対価ではなく,法人税法81条の6(た
だし,平成18年法律第10号改正前の規定である。以下同じ )が定める「寄附。
金」に該当し,また,控訴人の連結子法人である岡三証券株式会社(以下「新岡三
証券」という )が支払った7743万1963円は,租税特別措置法68条の6。
6第1項 平成18年法律第10号改正前の規定である 以下同じ が定める 交( 。 。) 「
際費」に該当するから,いずれも損金に算入すべきでなく,これらの合計79億6
832万8056円を連結所得金額に加算すべきであるとして,平成17年7月2
9日付けで,控訴人の平成15年4月1日から同16年3月31日までの連結事業
年度分の法人税の更正処分(以下「本件更正処分」という )及び当該法人税に係。
る過少申告加算税の賦課決定処分(以下「本件賦課決定処分」という )をしたた。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年5月19日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)31609一部認容
損害賠償請求
被告株式会社東京美術倶楽部 原告兼亡A訴訟承継人B
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著作権法114条3項 著作権法114条2項 著作権法107条
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[概要] 1 本件は,画家である亡Cの相続人である原告及び亡A(ただし,本件訴訟係
属中に死亡し,原告が訴訟手続を受継した。)が,美術品の鑑定等を業とする
被告に対し,被告が,鑑定証書作製の際に亡Cの絵画を縮小カラーコピーした
と主張して,著作権(複製権)侵害に基づく損害賠償請求(民法709条,著
作権法114条2項又は3項)として,12万円及びこれに対する本訴状送達
日の翌日である平成20年11月15日から支払済みまで民法所定の年5分の
割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年4月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成18(ワ)24088請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社インデックス・ホール
株式会社インデックス
A 原告株式会社ハイパーキューブ
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民法709条 著作権法114条2項 著作権法2条1項10号 民法44条
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| 侵害 | 124回 | | 分割 | 98回 | | 許諾 | 77回 | | 損害賠償 | 29回 |
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[概要] 1 被告株式会社インデックス・ホールディングスは,原告に対し,24億95
94万5911円及び別紙遅延損害金起算日目録記載の「月別合計」欄記載1
~74の内金に対する同目録「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みま
で年5分の割合による金員を支払え。
2 被告株式会社インデックスは,原告に対し,8億4933万7512円及び
別紙遅延損害金起算日目録記載の「月別合計」欄記載75~115の内金に対
する同目録「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みまで年5分の割合に
よる金員を支払え。
3 被告Aは,原告に対し,500万円及びこれに対する平成12年4月1日か
ら支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
第2章 事案の概要
第1 訴訟物及び主張の要旨
▶判決の詳細
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著作権
平成22年4月27日 知的財産高等裁判所 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10070控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y1
Y2
Y3
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著作権法113条2項 著作権法113条1項2号
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[概要] 1 原審の経緯等
控訴人(1審原告。以下「原告」という。)は,被控訴人ら(1審被告ら。
以下,被控訴人Y1を「被告Y1」のようにいう。)に対し,被告Y2が原告
作成のプログラム「おじゃるデブシステム」(以下「本件プログラム1」とい
う。)及び「スイングおじゃる原告版」(以下「本件プログラム2」とい
う。)を無断で改変したプログラム(以下「被告プログラム」という。)を作
成したことにより,原告の著作権(複製権,翻案権)を侵害し,被告Y1及び
同Y3においては著作権侵害の事情を知りながら無断改変に係る被告プログラ
ムを頒布し,又は頒布目的で所持したことにより原告の著作権を侵害し,著作
権法113条1項2号に当たる行為をした旨主張し,民法709条,719条
の不法行為損害賠償請求権に基づき,損害金1億7010万円の内金2500
万円及びこれに対する本件訴状送達の日の翌日である平成20年1月11日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求め
た。
原判決は,(1)原告の被告Y1及び同Y3に対する請求については,被告プ
▶判決の詳細
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著作権
平成22年4月21日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)36380一部認容
損害賠償等請求事件
被告株式会社大創産業 原告A
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著作権法114条3項 著作権法20条2項4号 著作権法19条3項 著作権法18条2項1号
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[概要] 本件は,世界各地のSLのビデオ映像を撮影した原告が,原告に無断で当該
ビデオ映像を編集して作成されたDVD「SL世界の車窓」を被告が販売等し
たとして,被告に対し,①当該ビデオ映像についての著作者人格権(同一性保
持権)の侵害を理由とする,著作権法112条に基づく当該DVDの頒布等の
差止め及び廃棄,②当該ビデオ映像についての著作権(複製権)及び著作者人
格権(公表権,氏名表示権及び同一性保持権)の侵害を理由とする,主位的に
民法709条,予備的に民法709条及び著作権法114条3項に基づく損害
賠償金4950万円(財産的損害4000万円,精神的損害500万円及び弁
護士費用450万円)並びにこれに対する訴状送達の日の翌日である平成20
年12月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の
支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年3月31日 東京地方裁判所
▶概要
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平成18(ワ)5689等一部認容
著作権侵害差止等請求事件
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著作権法114条2項 著作権法114条3項 著作権法61条2項 商標法38条3項
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| 侵害 | 145回 | | 商標権 | 142回 | | 損害賠償 | 37回 | | 差止 | 33回 |
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[概要] 1(1) 第1事件は,第1事件原告・第2事件被告(以下「原告コンセプト」とい
う。)が,CAD(コンピュータ支援デザイン)ソフトウェア(32ビット
Ashlar-Vellum3.0 Vellumアプリケーションソフトウェア)である ( 以下「
」という。)のプログラム(以下,そのソースコードを「 コー3.0 Vellum3.0
ド」ともいう。)に係る著作権及びマニュアル(使用説明書)の著作権並び
に別紙商標目録記載1,2の商標権に基づき,第1事件被告(以下「被告コ
ムネット」という。)が販売する製品(別紙「被告コムネット商品目録」記
載1,2のソフトウェア),マニュアルの販売等の差止め,廃棄等を求める
とともに,不法行為(著作権侵害,商標権侵害)による損害賠償請求権に基
づき,被告コムネットに対し,原告コンセプトに発生した損害の一部請求と
して,1億2264万2447円及びこれに対する不法行為の後である平成
21年7月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年3月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)6604一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社アートスペース 原告A
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著作権法26条の3 著作権法2条8項 著作権法114条3項 民法494条
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[概要] 本件は,別紙写真目録記載の写真(以下「本件写真」という。)の著作者で
ある原告が,写真の現像フィルムの賃貸業等を営む被告に対し,①被告が本件
写真のデュープフィルムを作成したこと,②被告が本件写真をカタログに掲載
したこと,③被告が本件写真を第三者に貸し出したことが,本件写真に係る原
告の著作権を侵害する行為であり,また,④被告がオリジナルフィルムとは逆
版の本件写真のデュープフィルムを作成したこと,⑤被告が本件写真をカタロ
グに掲載するに当たって,著作者である原告の氏名を表示しなかったことが,
本件写真に係る原告の著作者人格権を侵害する行為である旨主張して,不法行
為による損害賠償請求権に基づき,金300万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年3月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10053控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y外村玲子
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著作権法112条
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[概要] - -2
▶判決の詳細
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著作権
平成22年3月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成19(ワ)15556一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告日本メディア株式会社 原告日米電子株式会社
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著作権法114条3項 著作権法114条1項 著作権法114条2項 著作権法15条
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[概要] 1 前提事実(証拠等の掲記のない事実は当事者間に争いがない )。
(1) 当事者
ア 原告
原告は,コンピュータ応用機器,自動計測機器及びソフトウェアの開
発・製造・販売,通信機器・設備・制御装置の設置工事,通信情報コン
サルティング,パソコン用ソフトウェアの開発・販売等を業とする会社
である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)32593請求棄却
損害賠償等請求事件
被告国立大学法人東京大学
国立大学法人東京学芸大学
国立大学法人大阪大学
国立大学法人筑波大学
国立大学法人九州大学
学校法人青山学院
財団法人日韓文化交流基金
学校法人専修大学 原告A
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著作権法113条1項2号 民法709条 著作権法26条の3 著作権法21条
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[概要] 1 本件は,別紙文献目録記載1の出版物(以下「原告著作物」という )を著。
作した原告が,大韓民国(以下「韓国」という )の出版社である高麗書林が。
出版した韓国語の書籍である別紙文献目録記載2の出版物(以下「本件韓国語
著作物」という )が原告の原告著作物に係る著作権(複製権,翻訳権・翻案。
権)を侵害するものであることを前提に,被告らに対し,( )①被告らが,そ1
れぞれ設置する図書館等において本件韓国語著作物を閲覧,謄写,貸与する行
為が,原告の著作権(二次的著作物に係る貸与権)を侵害する,②被告らが,
, ,それぞれ設置する図書館等において本件韓国語著作物を所蔵 貸与する行為が
原告の著作者人格権(氏名表示権,同一性保持権)を侵害すると主張して,著
作権法112条に基づき,本件韓国語著作物の閲覧,謄写,貸出しの差止め及
び廃棄を求めるとともに,( )①主位的に,著作権及び著作者人格権侵害の不2
法行為による損害賠償請求権に基づき,被告東京大学につき合計316万28
00円の損害賠償金(後記4( )アのとおり著作権侵害と著作者人格権侵害に3
よる損害額の割合は各2分の1ずつ ,その余の被告につき各自合計158万)
1400円の損害賠償金(著作権侵害と著作者人格権侵害による損害額の割合
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)32147請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社秀和システム 原告株式会社通販新聞社
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著作権法12条1項 著作権法32条1項 著作権法10条1項6号
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[概要] 本件は,別紙対照表記載の原告図表1ないし12について著作権を有すると
主張する原告が,被告の発行する書籍「最新 通販業界の動向とカラクリがよ
∼くわかる本 (以下「被告書籍」という )に原告に無断で上記図表の全部」 。
又は一部が掲載されており,原告の著作権(複製権)が侵害されていると主張
して,被告に対し,不法行為に基づく損害賠償として,500万円及びこれに
対する不法行為の後(訴状送達の日の翌日)である平成20年12月2日から
支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案で
ある。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月25日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)6411
著作権侵害差止等請求事件
被告有限会社マリーメゾンドミュー 原告A若山満教
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著作権法21条 著作権法10条1項4号
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[概要] 本件は,後記原告各作品(猫のぬいぐるみ)につき著作権を有する原告が,
被告が販売している後記被告各製品は原告各作品を複製又は翻案したものであ
り,その製造・販売は原告各作品の原告の著作権(複製権又は翻案権)を侵害
すると主張して,被告に対し,被告各製品の作成・頒布の差止め・廃棄及び著
作権侵害による不当利得返還請求をする事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月18日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)172請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告社会福祉法人大阪府社会福祉協議会比嘉廉丈
Y
社会福祉法人江能福祉会 原告日本小集団活動協会
X
ら
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民法59条 著作権法112条1項 著作権法10条1項1号
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[概要] 1 事案の要旨
( ) 原告協会の請求1
原告協会の請求は,原告協会が,①原告協会の事務局員であった被告Yが
原告協会の委託に基づきその保管する金員を横領したとして,被告Yに対し,
債務不履行又は不法行為若しくは不当利得に基づき,損害賠償金又は利得金
として2565万5702円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平
成20年2月7日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求め(請求第1項 ,②被告府社協が原告協会との共催による後)
記QCサークル活動を中止したことが原告協会に対する債務不履行又は不法
行為に該当するとして,被告府社協に対し,債務不履行又は不法行為に基づ
き,損害賠償金1483万円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平
成20年2月6日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求め(請求第2項 ,③被告府社協が被告Yと共謀して原告協会)
の被告府社協に対する売上金の5%に相当する金員を不正に取得していたと
して,被告府社協に対しては不法行為又は不当利得に基づき,被告Yに対し
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月18日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)7142請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告国立大学法人北見工業大学 原告A
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著作権法15条1項 民法709条 著作権法112条1項 著作権法15条
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[概要] 本件は,被告(北見工業大学)の准教授である原告が,北見市や常呂川水系
環境保全対策協議会(以下「協議会」という。また,北見市及び協議会,ある
いは,北見市又は協議会を「北見市等」という。)との間の共同研究に係る別
紙研究報告書目録記載1ないし3の各平成15年度研究報告書に関する著作権
及び著作者人格権を有するとして,被告が,同目録記載4ないし6の各平成1
6年度研究報告書及び同目録記載7ないし9の各平成17年度報告書を作成さ
せ,「国立大学法人北見工業大学」の名義で印刷発行し,北見市等へ頒布した
行為が,原告の著作権(複製権)及び著作者人格権(同一性保持権)を侵害す
る行為である旨主張して,被告に対し,著作権法112条1項,2項に基づき,
同目録記載4ないし9の各研究報告書の発行又は頒布の差止めを求めるととも
に,同各研究報告書の廃棄を求め,併せて,民法709条に基づき,著作者人
格権(同一性保持権)侵害による損害賠償として1100万円(慰謝料100
0万円及び弁護士費用相当損害金100万円)の支払を求め,同目録記載1な
いし3の各研究報告書に著作物性が認められない場合に備え,予備的に,被告
が同目録記載4ないし9の各研究報告書を作成・発行した行為は著しく反社会
▶判決の詳細
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著作権
平成22年2月10日 東京地方裁判所
▶概要
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平成16(ワ)18443一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社第一興商 原告株式会社アジア著作協会
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著作権法114条3項 民法478条 民法722条2項 著作権法45条1項
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[概要] 1 本件は,著作権等管理事業者であり,韓国の楽曲について著作権の信託譲渡
を受けたと主張する原告が,いわゆる通信カラオケ事業者である被告に対し,
著作権(複製権,公衆送信権)侵害に基づく損害賠償請求(民法709条,著
作権法114条3項)又は不当利得返還請求(民法703条)として,9億7
578万6000円(ただし,第1,1のとおり,請求を整理した後の損害額
の主張は,9億1080万1232円である。)及びこれに対する本訴状送達
日の翌日である平成16年9月9日から支払済みまで民法所定の年5分の割合
による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年1月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)1586一部認容
著作権侵害差止等請求反訴事件
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著作権法112条1項 著作権法114条3項 民法709条 著作権法2条1項15号
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[概要] 本件は,別紙書籍目録2記載の書籍(以下「原告書籍」という。ただ
し,「物語」という場合もある。)の著作者である反訴原告(以下「原告」
という。)が,反訴被告B(以下「被告B」という。)が同目録1記載の書
籍(以下「被告書籍」という。ただし,「破天荒力」という場合もある。)
を執筆し,反訴被告株式会社講談社(以下「被告講談社」という。)がこれ
を発行,販売した行為が,原告書籍について原告が有する著作権(複製権又
は翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)を侵害する旨
主張して,被告らに対し,著作権法112条1項に基づく被告書籍の印刷,
発行又は頒布の差止めと不法行為による損害賠償を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年1月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)32148請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社秀和システム 原告宏文出版株式会社
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著作権法32条1項 著作権法32条
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[概要] , , , ,本件は ネット販売についての新聞 雑誌 書籍等の刊行を業とする原告が
出版物の販売等を業とする被告において,原告が著作権を有する編集著作物で
ある図表を,被告の販売する書籍に無断で掲載して販売し,原告の編集著作物
に対する複製権,貸与権,出版権を侵害したと主張して,不法行為に基づき,
損害金500万円及びこれに対する不法行為の後の日(訴状送達の日の翌日)
である平成21年3月31日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による
遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年1月21日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)23129請求棄却
著作権使用料等
被告インフォレスト株式会社
株式会社スポーツサポートシステム 原告A
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[概要] 本件は,元プロレスラーである原告が被告らに対し,①原告が被告株式会社
スポーツサポートシステム(以下「被告スポーツ」という。)との契約に基づ
いてプロレスに関する記事を寄稿し,被告インフォレスト株式会社(以下「被
告インフォレスト」という。)が同記事を書籍に掲載して出版したにもかかわ
らずその原稿料が支払われていないとして,上記契約に基づく原稿料として連
帯して68万円及びその遅延損害金の支払を求め,②被告らが上記書籍を「八
百長伝説」というタイトルで出版したことにより原告の名誉を毀損したとして,
不法行為に基づく損害賠償として連帯して25万円及びその遅延損害金の支払
を求め,③被告らが上記書籍の原告の記事とともに国会議員のメールアドレス
を掲載したことにより,同議員から原告を告訴したと発表される結果を招き,
原告の名誉を毀損したとして,不法行為に基づく損害賠償として連帯して25
万円及びその遅延損害金の支払を求め,④被告らが被告スポーツの虚偽の住所
を原告に知らせることで訴訟提起を困難にしたとして,不法行為に基づく損害
賠償として連帯して10万円及びその遅延損害金の支払を求めるとともに,被
告インフォレストに対し,⑤同被告が「自らの優柔不断を棚に上げて」との表
▶判決の詳細
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著作権
平成21年12月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)5534請求棄却
著作権翻案物発行禁止等請求事件
被告株式会社小学館
Y
ら 原告X
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民法709条 著作権法27条 著作権法112条 著作権法114条2項
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[概要] 本件は,原告が,① 被告Yが執筆し,被告株式会社小学館(以下「被告小
学館」という )の発行する雑誌「ビッグコミックオリジナル (以下「本件。 」
雑誌」という )に掲載された漫画「弁護士のくず 『蚕食弁護士 (以下「被。 」 』
告書籍」という )の出版,頒布行為は,原告の執筆したノンフィクション小。
説である書籍「懲戒除名”非行”弁護士を撃て (以下「原告書籍」という )」 。
について原告が有する著作権(翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権,同一
性保持権,著作者の名誉声望)を侵害する,又は,② 被告書籍は,原告書籍
を無断で利用して作成されたものであり,被告書籍を出版,頒布する行為は,
社会的に許容される限度を超えた違法な行為であって民法上の一般不法行為
(709条)が成立すると主張して,被告らに対し,著作権及び著作者人格権
侵害の停止又は予防として被告書籍の出版等の差止めを求めるとともに,主位
的に,著作権及び著作者人格権侵害の不法行為に基づき,予備的に,民法上の
一般不法行為に基づき,損害賠償を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成21年12月24日 知的財産高等裁判所 水戸地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10051控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人有限会社東洋コムテック
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著作権法15条1項 著作権法4条1項
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[概要] 【略語は原判決の例による】
▶判決の詳細
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著作権
平成21年11月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成18(ワ)2591一部認容
著作権侵害確認等請求事件
被告Y 原告X
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著作権法115条 著作権法112条 著作権法2条1項12号 著作権法117条
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,被告が原告の同意を得ずに別紙著作目録記載の論文(英
文論文。以下「第2論文」という。)を作成し,別紙通知先目録記載の通知
先「Lippincott Williams & Wilkins」(以下「LWW社」という。)が発行す
る学術雑誌「NeuroReport」(以下「ニューロレポート誌」という。)に発表
したことが,原告及び被告の共同著作物である未公表の英文論文(論文の題
名・「An fMRI study on common neural correlates of reading aloud and
writing to dictation」。以下「第1論文」という。)について,その共有
者全員又は著作者全員の合意(著作権法64条1項,65条2項)によらず
にした複製,翻案,改変及び公表に当たり,原告の著作権(複製権,翻案
権)及び著作者人格権(同一性保持権,公表権)を侵害する旨主張して,被
告に対し,著作権法117条,112条1項,2項に基づく侵害の停止のた
めの措置又は同法115条に基づく名誉又は声望の回復のための措置とし
て,LWW社に第2論文の撤回の通知をするよう求めるとともに,上記著作権侵
害及び著作者人格権侵害の不法行為に基づく損害賠償を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成21年11月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)31480一部認容
損害賠償請求事件
被告エスト・ウエストオークションズ 原告A
B
C
D
ら
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著作権法32条1項 著作権法47条 著作権法41条 著作権法114条3項
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[概要] 本件は,絵画等の美術品の著作権者である原告らが,被告においてオークショ
ンの出品カタログ等に原告らが著作権を有する美術品の画像を掲載し,また,そ
の一部をインターネットで公開したことにより,原告らの複製権及び原告Aの公
衆送信権を侵害したとして,被告に対し,不法行為に基づく損害賠償の一部とし
て原告Aが70万円,原告Bが35万円,原告Cが60万円,原告Dが35万円
及びこれらに対する不法行為の後の日である平20年11月13日(訴状送達の
日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を
求めた事案である。
▶判決の詳細
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