権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成23年2月9日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)25767等請求棄却
損害賠償等請求事件
被告・反訴原告(以下「
」という。) 原告・反訴被告(以下「
」という。)
|
著作権法32条1項 著作権法20条2項4号 著作権法114条3項 著作権法17条2項
|
|
|
[概要] 1 原告は,職業写真家であり,別紙原告写真目録記載の写真(以下「本件
写真」という。)を撮影した者である。被告は,「A調査会」ないし「A
1調査会」の名称で政治活動を行っている者である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成23年1月28日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)11762一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告有限会社アルス・ノーヴァ
A1
ら 原告有限会社増田経済研究所
|
著作権法114条1項 著作権法15条2項 著作権法114条2項 著作権法114条3項
|
|
|
[概要] 本件は,「NEW増田足」という名称の株価チャートを作成,分析するた
めのソフトウェア(以下「原告ソフト」という。)を顧客に提供する事業を
行っている原告が,別紙ソフト目録記載のソフトウェア(以下「被告ソフ
ト」という。)を制作し,これを複製した上で,自己のホームページ上にお
いて顧客への公衆送信を行っている被告有限会社アルス・ノーヴァ(以下「
被告会社」という。)及びその唯一の取締役である被告A1(以下「被告A
1」という。)に対し,被告ソフトに係るプログラム(以下「被告プログラ
ム」という。)及びこれにより表示される画面(以下「被告ソフト表示画
面」という。)は,それぞれ原告ソフトに係るプログラム(以下「原告プロ
グラム」という。)及びこれにより表示される画面(以下「原告ソフト表示
画面」という。)の著作物を複製又は翻案したものであるから,被告ソフト
を制作し,これを複製,販売,公衆送信する被告らの行為は,原告の原告プ
ログラム及び原告ソフト表示画面についての著作権(複製権又は翻案権,譲
渡権,公衆送信権)及び著作者人格権(同一性保持権,氏名表示権)を侵害
する旨主張し,著作権法112条1項に基づき,被告プログラムの複製,翻
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10066控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社てんこもり
X 被控訴人株式会社アニメディア・
|
著作権法91条1項
|
|
|
[概要] 1 原審の経緯等
以下,略語については,当裁判所も原判決と同一のものを用いる。
控訴人株式会社てんこもり(原審原告。以下「原告会社」という。)は,漫画
「サーキットの狼」を題材にした本件テレビ番組の制作をし,控訴人X(原審
原告。以下「原告X」という。)は,同番組でナレーションの実演を行った。被
控訴人(原審被告。以下「被告」という。)に対し,原告会社は,本件テレビ番
組の制作業務に関する追加の請負代金として105万円及びこれに対する平成
18年11月1日から支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害
金の支払を,原告Xは,同テレビ番組の追加の出演料として315万円と,実
演家の録音権(著作権法91条1項)侵害による損害賠償として315万円の
合計630万円及びこれに対する平成18年11月1日から支払済みまで商事
法定利率年6分の割合による遅延損害金の支払を,それぞれ求めた。
原判決は,①原告らの本件番組の制作請負契約ないし出演契約に基づく請求
について,被告が上記各契約の当事者ではないこと,また,②原告Xの実演家
の録音権侵害による損害賠償請求について,本件番組のDVDを製作,販売し
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月27日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)40387請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社東芝 原告社団法人私的録画補償金管理協会
|
著作権法104条の5 著作権法104条の2 著作権法104条の4 著作権法30条1項
|
|
|
[概要] 1 事案の要旨
本件は,著作権法30条2項の補償金(以下「私的録音録画補償金」とい
う。)のうち私的使用を目的として行われる「録画」に係るもの(以下「私
的録画補償金」という。)を受ける権利をその権利者のために行使すること
を目的とする指定管理団体である原告が,別紙製品目録1ないし5記載の各
DVD録画機器(以下,それぞれを「被告製品1」,「被告製品2」などと
いい,これらを総称して「被告各製品」という。)を製造,販売する被告に
対し,被告各製品は同法30条2項所定のデジタル方式の録音又は録画の機
能を有する「政令で定める機器」(以下「特定機器」という。)に該当する
ため,被告は,同法104条の5の規定する製造業者等の協力義務として,
被告各製品を販売するに当たって,その購入者から被告各製品に係る私的録
画補償金相当額を徴収して原告に支払うべき法律上の義務があるのにこれを
履行していないなどと主張し,上記協力義務の履行として,又は上記協力義
務違反等の不法行為による損害賠償として,被告各製品に係る私的録画補償
金相当額1億4688万5550円及び遅延損害金の支払を求めた事案であ
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月22日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成18(ワ)17244一部認容
著作権確認請求事件
被告A 原告株式会社グローバルヘルスコンサルティン
|
著作権法15条2項 民法109条 民事訴訟法61条
|
|
|
[概要] 本件は,医療に関するコンサルティング業務等を行う会社である原告が,原
告の取締役であった被告が取締役就任前後に作成した,診療報酬に関するDP
C(Diagnosis Procedure Combination,診
断群分類別包括評価)制度の下でコンサルティング業務を行うために用いられ
るDPC分析プログラムである別紙著作物目録記載1ないし4の各プログラム
(以下,これらの各プログラムを,それぞれその名称に従い 「DAVE04,
2 「DAVE−Pro 「DAVE−DRUG」及び「DAVE−CP」と」, 」,
いい,これらのプログラムを総称して「本件各プログラム」という )につい。
て,本件各プログラムが著作権法15条2項所定の職務著作に該当するなどと
主張して,被告に対し,原告が本件各プログラムについて著作権を有すること
の確認を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月21日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)451請求棄却
損害賠償等請求事件
被告B 原告A
|
著作権法27条 著作権法115条 著作権法112条1項 著作権法28条
|
|
|
[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,原告が撮影した「廃墟」を被写体とする写真(いわゆ
る「廃墟写真」)と同一の被写体を,被告において撮影して写真を作成し,
それらの写真を掲載した別紙書籍目録1ないし4記載の各書籍(以下「被告
各書籍」といい,それぞれの書籍を「被告書籍1」,「被告書籍2」などと
いう。)を出版及び頒布した行為が,原告の有する写真の著作物の著作権(
翻案権,原著作物の著作権者としての複製権,譲渡権)及び著作者人格権(
氏名表示権)を侵害し,また,被告が「廃墟写真」という写真ジャンルの先
駆者である原告の名誉を毀損したなどと主張して,被告に対し,①著作権法
112条1項,2項に基づく被告各書籍の増製及び頒布の差止め並びに一部
廃棄,②著作権侵害,著作者人格権侵害,名誉毀損及び法的保護に値する利
益の侵害の不法行為による損害賠償,③著作権法115条及び民法723条
に基づく名誉回復等の措置としての謝罪広告を求めた事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月21日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ワ)12322請求棄却
損害賠償等請求事件
被告財団法人住宅金融普及協会 原告A
|
著作権法10条1項6号 著作権法112条1項 著作権法12条の2 著作権法12条1項
|
|
|
[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,被告がその開設するウェブサイト上に掲載している「住
宅ローン商品 金利情報」((略)がURL上に含まれる全てのページ。以
下同じ。)のうちの図表(「別紙A」で示した範囲の図表の部分に相当する
各図表。以下「被告図表」という。)は,原告の著作物である「図表」(「
別紙B」で示した範囲の図表の部分に相当する各図表。以下「本件図表」と
いう。)を複製したものであり,被告の上記掲載行為は原告の保有する本件
図表の著作権(複製権,公衆送信権)を侵害する旨主張し,被告に対し,著
作権法112条1項に基づく差止請求として被告のウェブサイト上の「住宅
ローン商品 金利情報」が掲載されたウェブページの閉鎖と,著作権侵害の
不法行為による損害賠償の一部請求として706万4000円の支払を求め
た事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10069控訴棄却
報酬金請求控訴事件
被告)株式会社スカパー・ブロードキャスティング吉野史紘 控訴人(原告)X 被控訴人(被告)株式会社スカパー・ブロードキャスティング吉野史紘
|
著作権法94条2項 著作権法2条1項3号 民法423条1項
|
|
|
[概要] 本件は債権者代位の行使訴訟であり,当審での主たる争点は,行使の目的債権の
存否である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年12月10日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)27432請求棄却
損害賠償等請求事件
被告ロジテック株式会社 原告オーインクメディアサービス株式会社
|
著作権法113条6項 著作権法2条1項15号 著作権法114条3項 著作権法114条2項
|
|
|
[概要] 1 本件は,原告が,インターネット上に開設するウェブサイトにデータ復旧サ
ービスに関する文章を掲載した被告の行為は,主位的に,①原告が創作し,そ
のウェブサイトに掲載したデータ復旧サービスに関するウェブページのコンテ
ンツ又は広告用文章を無断で複製又は翻案したものであって 原告の著作権 複, (
製権 翻案権 公衆送信権 二次的著作物に係る利用権 及び著作者人格権 氏, , , ) (
名表示権,著作権法113条6項のみなし侵害)を侵害する不法行為に当たる
と主張して,被告に対し,不法行為による損害賠償請求権(民法709条,7
10条,著作権法114条2項,3項)に基づき損害賠償金1650万356
2円及びこれに対する不法行為の後の日である平成19年7月2日から支払済
みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,著
作権法115条に基づき謝罪広告の掲載を求め,予備的に,②一般不法行為に
当たると主張して,被告に対し,不法行為による損害賠償請求権(民法709
条,710条)に基づき上記①と同額の損害賠償金及び遅延損害金の支払を求
めるとともに,民法723条に基づき謝罪広告の掲載を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年11月24日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ワ)17479一部認容
著作物使用料等請求事件
被告株式会社KTJAPAN
A 原告一般社団法人日本音楽著作権協会
|
|
|
|
[概要] 本件は,著作権等管理事業法に基づいて登録を受けた著作権等管理事業者で
ある原告が,①被告株式会社KT JAPANに対し,録音利用許諾契約に基
づく原告の管理著作物の使用料,違約金及び当該使用料に対する商事法定利率
年6分の割合による遅延損害金並びにインタラクティブ配信利用許諾契約に基
づく原告の管理著作物の使用料及びこれに対する約定の遅延損害金の支払を,
②被告株式会社KT JAPANの代表者である被告Aに対し,会社法429
条1項に基づく前記各使用料相当額の損害賠償金及びこれに対する民法所定の
年5分の割合による遅延損害金の支払を,それぞれ求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年11月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10046一部認容
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X吉岡俊治 被控訴人株式会社大創産業藤井裕
補助参加人株式会社オスカ
|
著作権法114条3項 著作権法112条
|
|
|
[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年10月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10057控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人有限会社ベストウエーブ
|
民法709条
|
|
|
[概要] 本件は,原判決別紙物件目録記載のCD(以下,原判決別紙物件目録記載1
「 」 。) ,ないし4のCDを総称して 本件各CD という のレコード製作者であり
本件各CDの複製盤を販売する際のプラスチックケースに入れられるジャケッ
ト(表紙 ,バック(裏表紙 ,サイド(側面紙)及びレーベル(CD盤表面の) )
記載 (以下,これらを総称して「本件ジャケット等」という )についての著) 。
作権者である控訴人(原審原告。以下「原告」という )が,被控訴人(原審。
被告。以下「被告」という )が無断で本件各CD及び本件ジャケット等を複。
製・販売し,本件CDにつき原告の著作隣接権(レコード製作者の複製権及び
譲渡権)及び本件ジャケット等につき原告の著作権(複製権及び譲渡権)を侵
害したとして,民法709条に基づき,損害賠償510万円及びこれに対する
被告による最後の不法行為の日である平成19年12月18日から支払済みま
で民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年10月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10052控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社東京美術倶楽部東松文雄 被控訴人X吉野徹
|
著作権法32条 著作権法32条1項 著作権法114条2項 著作権法47条
|
|
|
[概要] 1 本件は,画家であった亡Aの相続人である長男の亡B,養子(亡Bの長男)
の被控訴人(以下,両名を併せて「被控訴人等」ということがある。)が,控訴人
に対し,美術品の鑑定等を業とする控訴人において,亡Aの制作した原判決別紙絵
画目録記載1及び2の本件絵画1及び2(以下,これらを併せて「本件各絵画」と
いうことがある。)について,本件鑑定証書1及び2(以下,これらを併せて「本
件各鑑定証書」ということがある。)を作製する際に,本件各鑑定証書に添付する
ため,本件各絵画の縮小カラーコピー(以下「本件各コピー」と,そのうち,本件
絵画1の縮小カラーコピーを「本件コピー1」,本件絵画2の縮小カラーコピーを
「本件コピー2」ということがある。)を作製したことは,亡Aの著作権(複製
権)を侵害するものであると主張し,同侵害に基づく損害賠償請求(著作権法11
4条2項又は3項)として,12万円及びこれに対する当該侵害行為の後の日であ
る本件訴状送達の日の翌日である平成20年11月15日から支払済みまで民法所
定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)35335請求棄却
損害賠償等請求事件
被告B 原告A
|
著作権法15条1項 著作権法114条2項
|
|
|
[概要] 本件は,原告が,「(仮題)病院の新経営管理項目読本」と題する著作物(甲
第1号証。ただし,C(以下「C」という。)が執筆した「第5編 院内IT
化と情報管理・プライバシー保護」の部分は除く。以下この著作物を「本件著
作物」という。)について著作権法15条1項に基づき著作権を有すると主張
し,被告が本件著作物に依拠して被告書籍を作成し,出版,販売及び頒布する
行為が,原告の本件著作物の複製権を侵害するとして,同法112条1項に基
づき被告書籍の出版,販売及び頒布の差止め並びにその廃棄を求め,また,不
法行為に基づき損害賠償として671万円及びこれに対する平成20年12月
13日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合によ
る遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)6194一部認容
譲受債権請求承継参加申立事件
被告株式会社円谷プロダクション
|
民法704条 民法167条1項 民法703条
|
ライセンス | 273回 | 損害賠償 | 63回 | 許諾 | 57回 | 無効 | 15回 |
|
|
[概要] 被告は,別紙第二目録記載の各著作物(以下「本件著作物」という )の著。
作権者である。参加人は,① 脱退原告は,後記1( )の契約に基づき,被告2
から,本件著作物の日本以外の国における独占的利用権(以下「本件独占的利
用権」という )の許諾を受けた,② 被告は,日本以外の国において,第三。
者に対し,本件著作物や,同著作物の制作後に被告が制作したいわゆるウルト
ラマンキャラクターの登場する映画作品及びこれらを素材にしたキャラクター
商品の利用を許諾している,③ 上記②の被告の行為は,上記①の許諾契約に
違反するものであり,被告は,脱退原告に対し,上記契約の債務不履行に基づ
く損害賠償義務ないし上記第三者から得た許諾料につき不当利得返還義務を負
う,④ 参加人は,脱退原告から,上記③の損害賠償請求権及び不当利得返還
請求権を譲り受けた,と主張する。
本件は,参加人が,被告に対し,上記損害賠償請求権の一部請求又は上記不
当利得返還請求権の一部請求として,1億円及びこれに対する平成18年5月
26日(被参加事件の訴状送達の日の翌日)から支払済みまで商事法定利率年
6分の割合による遅延損害金(不当利得返還請求の場合は,民法704条前段
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)16620一部認容
著作権使用料等請求事件
被告株式会社環健出版社
A
ら 原告株式会社ヒポクラテス
|
|
|
|
[概要] 本件は,原告が,被告株式会社環健出版社(以下「被告会社」という。)
との間で別紙書籍目録(1)記載の著作物「読むサプリシリーズ」(全24種。
以下「本件著作物」という。)について原告が印刷した書籍の在庫本等の被
告会社への売買及びその書籍を増刷する出版権の設定を内容とする覚書を締
結し,その際,被告A(以下「被告A」という。)が被告会社の原告に対す
る上記覚書に係る債務を連帯保証した旨主張して,被告らに対し,上記覚書
に係る売買代金及び著作権使用料の残金の連帯支払及び上記書籍の原稿の引
渡しを求めた事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月10日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)24208請求棄却
出版妨害禁止等請求事件
被告Y 原告X
社団法人シナリオ作家協会
ら
|
著作権法65条3項 民法526条2項 著作権法28条
|
|
|
[概要] 1 本件は,被告の著作に係る小説「イッツ・オンリー・トーク」(以下「本件
小説」という。)を原作とする映画の製作のために原告X(以下「原告X」と
いう。)が執筆した別紙著作物目録記載の脚本(以下「本件脚本」という。)
を原告社団法人シナリオ作家協会(以下「原告協会」という。)の発行する
「年鑑代表シナリオ集」に収録,出版しようとしたところ,被告から拒絶され
たが,被告の拒絶は「一般的な社会慣行並びに商習慣等」に反するもので,上
記小説の劇場用実写映画化に関して締結された原作使用許諾契約の趣旨からす
れば,本件脚本を「年鑑代表シナリオ集」に収録,出版することについて原告
らと被告との間に合意が成立したものと認められるべきであるとして,原告ら
が,被告に対し,上記合意に基づき,本件脚本を別紙書籍目録記載の書籍(以
下「本件書籍」という。)に収録,出版することを妨害しないよう求め,原告
協会が,被告に対し,本件脚本を本件書籍に収録,出版するに当たって被告に
支払うべき著作権使用料が3000円(本件書籍の販売価格相当額)であるこ
との確認を求めるとともに,被告が本件脚本を「年鑑代表シナリオ集」に収録,
出版することを違法に拒絶したため原告らが精神的苦痛を受けたとして,原告
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月9日 大阪地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)2813一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社 原告株式会社フォトライブ
P1
P2壇俊光
ら
|
著作権法114条3項
|
|
|
[概要] (原告会社関係)
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月8日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ネ)10078控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人ジャストオンライン株式会社
X内藤篤 被控訴人社団法人日本音楽著作権協会藤原浩
|
著作権法2条1項9号 民法1条2項
|
侵害 | 211回 | 許諾 | 62回 | 損害賠償 | 26回 | 差止 | 24回 |
|
|
[概要] するほか,原判決に従う。)
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年9月3日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)35164
著作権移転登録請求事件
被告株式会社マッハロックインターナショナル 原告株式会社ブロードリーフ訴訟承継人
|
著作権法21条 著作権法27条 著作権法28条
|
|
|
[概要] 1 本件は,後記2(2)の基本合意に基づき,別紙目録記載のプログラムの著作
物に係る著作権が被告から原告に移転したとして,原告が,被告に対し,同著
作権についての移転登録手続を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年8月4日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10033控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
|
著作権法113条1項2号 著作権法21条 著作権法2条1項15号 著作権法113条3項3号
|
|
|
[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。なお,被控訴人東京大学,同東京学芸大学,同大阪大学,同筑波大学,同
九州大学,同青山学院及び同日韓文化交流基金を併せて「被控訴人東京大学外6
名」という。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年8月4日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10029控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人X堀田千津子 被控訴人国立大学法人北見工業大学
|
著作権法15条1項 著作権法15条 著作権法112条1項
|
|
|
[概要] 1 本件は,被控訴人が,原判決別紙研究報告書目録記載4ないし6の本件各平
成16年度報告書及び同目録記載7ないし9の本件各平成17年度報告書を作成さ
せ,「国立大学法人北見工業大学」の名義で印刷発行し,北見市等へ頒布した行為
について,控訴人が,①控訴人が同目録記載1ないし3の本件各平成15年度報告
書に関する著作権及び著作者人格権を有し,被控訴人の上記行為が控訴人の著作権
(複製権)及び著作者人格権(同一性保持権)を侵害する行為である旨主張して,
被控訴人に対し,著作権法112条1項,2項に基づき,同目録記載4ないし9の
各研究報告書の発行又は頒布の差止め並びに廃棄を求め,併せて,民法709条に
基づき,著作者人格権(同一性保持権)侵害による損害賠償として1100万円
(慰謝料1000万円及び弁護士費用相当損害金100万円)の支払を求め,②予
備的に,本件各平成15年度報告書に著作物性が認められないとしても,被控訴人
の上記行為は著しく反社会的な行為であり,不法行為を構成すると主張して,民法
709条に基づき,損害賠償として1100万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年7月30日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)34464請求棄却
報酬金請求事件
被告株式会社フジテレビジョン
株会スパ・ロドャテン 原告A1こと
|
著作権法94条2項 著作権法94条1項2号 著作権法2条1項4号 著作権法2条1項3号
|
|
|
[概要] 本件は,全日本女子プロレス興業株式会社(以下「全女」という。)に対
して前払金返還請求権を有する債権者である原告が,全女との間の放送契約
に基づき,全女が主催した女子プロレス興行を中継するテレビ番組を制作
し,これを地上波で放送した被告株式会社フジテレビジョン(以下「被告フ
ジテレビ」という。)及び上記番組を収録した映像素材(録画物)を編集し
て通信衛星デジタル放送(通信衛星(CS)を利用したデジタル放送。以
下「CS放送」という。)をした被告株式会社スカパー・ブロードキャステ
ィング(以下「被告スカパー」という。)に対し,①全女は被告フジテレビ
との間の放送契約において上記女子プロレス興行を地上波で放送することを
許諾したが,CS放送することについては許諾していない,②女子プロレス
興行は女子レスラーによる実演(著作権法2条1項3号)に当たり,全女は
実演家である女子レスラーから実演家の放送権(著作権法92条1項)及び
報酬請求権の包括的譲渡を受けていたところ,被告スカパーによる上記番組
のCS放送は,実演を地上波で放送することの許諾を得た被告フジテレビか
ら録画物の提供を受けてする放送(著作権法94条1項2号)に当たるか
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年7月16日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)3188請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社アニメディア・ドット・コム 原告株式会社てんこもり
X
ら
|
民法709条 著作権法2条1項3号 著作権法91条2項 著作権法91条1項
|
ライセンス | 32回 | 許諾 | 19回 | 侵害 | 14回 | 損害賠償 | 5回 |
|
|
[概要] 本件は,漫画「サーキットの狼」を題材にしたテレビ番組の製作業務の下
請をした原告株式会社てんこもり(以下「原告会社」という。)及び同テレ
ビ番組でナレーションの実演を行った原告X(以下「原告X」という。)
が,同テレビ番組がDVD化されることについての承諾をしていないのに,
同テレビ番組製作の発注者である株式会社ジャパンイメージコミュニケーシ
ョンズ(以下「JIC」という。)から同テレビ番組をDVD等の表現媒体
に二次利用することを他に許諾する権利(サブライセンス権)の設定(許
諾)を受けた被告が,株式会社交通タイムス社(以下「交通タイムス社」と
いう。)に同テレビ番組のDVD化を許諾するライセンス契約を締結し,交
通タイムス社を通じて同番組のDVDを製作販売したなどと主張し,被告に
対し,原告会社においては同テレビ番組の製作業務に関する追加の請負代金
として105万円の支払を,原告Xにおいては同テレビ番組の追加の出演料
として315万円及び上記実演に係る実演家の録音権(著作権法91条1
項)侵害の不法行為による損害賠償として315万円の合計630万円の支
払を求めた事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年7月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10017等控訴棄却
著作権侵害差止等反訴請求控訴事件
控訴人兼附帯被
株式会社講談社
兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人Y
|
著作権法2条1項1号 著作権法27条 著作権法21条 著作権法112条1項
|
|
|
[概要] 本件は, 原判決別紙書籍目録2記載の書籍(以下,「被控訴人書籍」といい,
原判決にいう「原告書籍」を「被控訴人書籍」と読み替える。ただし,原判決と同
様,「物語」ともいう。)の著作者である被控訴人が,控訴人Xが同目録1記載の
書籍(以下,「控訴人書籍」といい,原判決にいう「被告書籍」を「控訴人書籍」
と読み替える。ただし,原判決と同様,「破天荒力」ともいう。)を執筆し,控訴
人会社がこれを発行,販売した行為が,被控訴人書籍について被控訴人が有する著
作権(複製権又は翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)を侵
害する旨主張して,控訴人らに対し,①著作権法112条1項に基づく控訴人書籍
の印刷,発行又は頒布の差止めと,②民法709条に基づく損害賠償とを求める事
案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年7月8日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)23051一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告ブレーン出版株式会社 原告株式会社南江堂
|
著作権法114条3項 著作権法118条1項 著作権法114条2項 著作権法115条
|
|
|
[概要] 原告は,株式会社ビーエスエル(以下「ビーエスエル」という。)が制作し
た別紙図版2のデザイン(以下「原告図版」という。なお,同デザインの著作
権は,後に,ビーエスエルから原告に譲渡された。)を表紙に用いた書籍(た
だし,ビーエスエルの名前は公表されていない。)を発行しており,被告は,
別紙図版1(以下「被告図版」という。)を表紙に用いた別紙書籍目録記載の
書籍(以下「被告書籍」という。)を発行している。
本件は,原告が,被告書籍の表紙に用いられた被告図版は原告図版のデザイ
ンを無断で複製又は翻案,改変したものであるなどと主張して,被告に対し,
① 著作権(複製権又は翻案権及び譲渡権)に基づき,被告図版を表紙に用い
て被告書籍を印刷,出版,販売,頒布することの差止め,② 著作権(複製権
又は翻案権及び譲渡権)及び著作者人格権(同一性保持権)侵害の不法行為に
基づく損害賠償として,760万1134円(著作権侵害について460万1
134円,著作者人格権侵害について300万円)及びこれに対する不法行為
の後である平成21年7月18日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払,③ 著作権法115条又は民
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年6月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10008控訴棄却
著作権翻案物発行禁止等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人株式会社小学館
Y
ら
|
民法709条
|
|
|
[概要] 1 原審の経緯等
原告は,①被控訴人株式会社小学館(1審被告)発行の雑誌「ビッグコミッ
クオリジナル」に掲載され,被告Yにより執筆された漫画「弁護士のくず『蚕
食弁護士』」(以下「被告書籍」という。)を出版し,頒布する行為は,原告
執筆のノンフィクション小説「懲戒除名“非行”弁護士を撃て」(以下「原告
書籍」という。)について原告が有する著作権(翻案権)及び著作者人格権(氏
名表示権,同一性保持権,著作者の名誉声望)を侵害する,又は,②被告書籍
は,原告書籍を無断で利用して作成されたものであり,被告書籍を出版し,頒
布する行為は,社会的な許容限度を超えた違法な行為であるから,民法上の一
般不法行為(709条)が成立すると主張して,被告らに対し,著作権及び著
作者人格権侵害の停止又は予防として被告書籍の出版等の差止めを求めると
ともに,著作権及び著作者人格権侵害の不法行為損害賠償請求権(主位的請求
原因)又は民法上の不法行為損害賠償請求権(予備的請求原因)に基づき,損
害金500万円及びその遅延損害金の支払を求めた。
原告が,原告書籍中の著作権(翻案権)が侵害されたと主張する箇所及び被告
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年6月17日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)27691請求棄却
損害賠償
被告A 原告宏文出版株式会社
|
著作権法32条1項 著作権法12条1項 著作権法2条1項10号
|
|
|
[概要] 本件は,別紙対照表記載の原告図表1ないし9(以下,まとめて「各原告図
表」という。)について著作権を有すると主張する原告が,別紙書籍目録記載
の書籍(以下「本件書籍」という。)の執筆者である被告に対し,①本件書籍
中に掲載された別紙対照表記載の被告図表1ないし9(以下,まとめて「各被
告図表」という。)は各原告図表の複製物に当たり,被告が本件書籍中に各被
告図表を掲載した行為は,各原告図表に係る原告の著作権(複製権)を侵害す
る行為であるか,あるいは,仮に,各原告図表が著作物であると認められない
としても,原告の財産権を侵害する行為であるとして,不法行為による損害賠
償請求権に基づき,金250万円の支払を求めるとともに,②被告が,本件書
籍の表題中に「カラクリ」という言葉を使用し,かつ,その著者の肩書きとし
て「株式会社通販新聞社,通販新聞・執行役編集長,月刊ネット販売・編集
人」と,その経歴として「通販新聞社に入社し,記者を経て3年前から現職」
と表記したことにより,原告の名誉・信用が毀損されたとして,不法行為によ
る損害賠償請求権に基づき,金250万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年6月17日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ネ)10050控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人株式会社コスモ・コーディネート 被控訴人東宝株式会社
|
著作権法6条 著作権法54条1項 著作権法15条1項 著作権法113条1項1号
|
|
|
[概要] 1 本件は,映画の著作物の著作権を有すると主張する被控訴人(1審原告。以
下「原告」という )が,控訴人(1審被告。以下「被告」という )に対し,被告。 。
が同映画を複製したDVD商品を海外において作成し,輸入・販売しており,被告
の同輸入行為は原告の著作権(複製権)を侵害する行為とみなされる(著作権法1
13条1項1号)として,著作権法112条1項及び2項に基づき同DVD商品の
製造等の差止め及び同商品等の廃棄を求めるとともに,民法709条及び著作権法
114条3項に基づき損害賠償金1350万円及びこれに対する訴状送達の日の翌
日である平成20年5月21日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅
延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年6月2日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)36373一部認容
損害賠償請求事件
被告有限会社ベストウエーブ 原告A
|
民法709条
|
許諾 | 18回 | 侵害 | 12回 | ライセンス | 4回 | 損害賠償 | 2回 |
|
|
[概要] 本件は,別紙物件目録記載のCDのレコード製作者であり,当該CDのジャ
ケット等についての著作権者である原告が,被告が無断で当該CD及びジャケ
ット等を複製・販売し,CDにつき原告の著作隣接権(レコード製作者の複製
権及び譲渡権)及びジャケット等につき原告の著作権(複製権及び譲渡権)を
侵害したとして,民法709条に基づき,損害賠償金510万円及びこれに対
する被告による最後の不法行為の日である平成19年12月18日から支払済
みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年6月2日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10016控訴棄却
著作権使用料等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人インフォレスト株式会社廣木康隆
株式会社スポーツ
|
|
|
|
[概要] 1 本件は,プロレスラーである控訴人の出版関連事業を行っている被控訴人ら
(その略称は,原審の審級に応じた部分を当審の審級に応じて読み替えるほか,以
下,本判決において訂正する場合を除き,原判決に従う。)に対する次の①ないし
⑤の請求からなる事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年5月28日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(ワ)12854一部認容
損害賠償請求事件
被告Y 原告X高瀬亜富
|
著作権法32条1項 著作権法114条3項 著作権法20条2項4号 著作権法114条の5
|
|
|
[概要] 1 本件は,月刊誌に記事を連載していた原告が,同記事の一部を被告が自己の
ホームページ上に無断で転載(一部は改変の上,転載)したことによって財産
的損害及び精神的損害を受けたとして,被告に対し,不法行為(①著作権〔複
製権,公衆送信権〕侵害,②著作者人格権〔氏名表示権,同一性保持権〕侵害,
③プライバシー侵害,④名誉毀損)による損害賠償請求(一部請求)として,
損害合計1480万円のうち1250万円及びこれに対する不法行為の後であ
る平成21年4月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年5月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成22(ネ)10004控訴棄却
著作権侵害確認等請求控訴事件
控訴人兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人Y
|
著作権法64条1項 著作権法2条1項1号
|
|
|
[概要] 1 事案の概要
本件事案の概要は,以下のとおりである。すなわち,
控訴人兼附帯被控訴人(以下「原告」という。)は,東京大学医学部教授で
あったが,自己の主催する研究室(東京大学大学院医学系研究科博士課程)に
おいて,音素−書記素変換及び書記素−音素変換を研究テーマとし,機能的磁
気共鳴画像法(f−MRI)を用いて音読及び書き取りにおける脳の賦活部位
を解析する実験を実施した。原告は,研究室に属する大学院生であった被控訴
人兼附帯控訴人(以下「被告」という。)に対して,被告の博士論文の研究に
必要な知識と手法を学ばせ,被告の業績を作るために,実験終了後のデータの
処理と研究結果に係る論文原稿(英文)の執筆を指示した。被告は,指示を受
けて,実験結果に基づく論文原稿を執筆した。原告は,被告が執筆した当初の
論文原稿に添削を施したり,加筆修正を指導した。被告は,同指導に基づき,
当初の論文原稿について10回を超えて修正加筆を伴う執筆を行うことにより
論文を完成させた(英文論文。題名・「An fMRI study on common neural corr
elates of reading aloud and writing to dictation」。以下「第1論文」と
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年5月25日 知的財産高等裁判所 横浜地方裁判所
▶概要
|
平成21(ネ)10019控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人(附帯被
)株式会社テレビ朝日 被控訴人(附帯控訴人)荒川建設工業株式会社
|
著作権法20条2項4号
|
|
|
[概要] 1 本件は,マンションの専有卸を業としている被控訴人兼附帯控訴人(一審原
告。以下「被控訴人」という )が,放送事業等を目的とする控訴人兼附帯被控訴。
人(一審被告。以下「控訴人」という )に対し,被控訴人が,平成14年5月,。
横浜市中区本牧満坂所在の土地にマンション(以下「本件マンション」という )。
を建設する計画を立案し,ディベロッパーに対する販売活動等に当たっていたとこ
ろ,控訴人は,平成15年6月17日,同月23日,同年9月10日,同年12月
19日及び平成16年3月16日の5回にわたって放送された番組「スーパーモー
ニング (以下「スーパーモーニング」という )並びに同年5月4日に放送された」 。
番組「スーパーJチャンネル (以下「スーパーJチャンネル」といい 「スーパー」 ,
モーニング」と併せて「本件各放送」という )において,本件マンション計画を。
取り上げ,これに反対する周辺住民らと結託して,本件マンションが危険なマンシ
ョンであり,被控訴人が悪徳業者である旨を一般視聴者に印象付ける報道を行った
ことにより,被控訴人の社会的評価は低下し,その結果,上記マンション建設予定
地(以下「本件土地」という )の売買の話が解消され,その後も,長期間売却先。
が見つからなかったばかりか,ようやく見つかった売却先には解消された上記売買
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年5月25日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
|
平成21(行コ)10001
法人税更正処分取消等請求控訴事件
控訴人株式会社岡三証券グループ 被控訴人国
指定代理人磯村建
|
著作権法15条 著作権法2条1項2号 著作権法27条 著作権法63条
|
|
|
[概要] 1 本件は,連結親法人である控訴人が,平成15年4月1日から同16年3月
31日までの連結事業年度(以下「本件事業年度」という )の法人税について,。
連結所得金額を49億4765万6093円として法人税の連結確定申告をしたと
ころ,処分行政庁が,控訴人に対し,上記申告に係る連結所得金額について,控訴
人が連結子法人である岡三情報システム株式会社(以下「OIS」という )に支。
払った29億4324万円は,著作権等の対価ではなく,法人税法81条の6(た
だし,平成18年法律第10号改正前の規定である。以下同じ )が定める「寄附。
金」に該当し,また,控訴人の連結子法人である岡三証券株式会社(以下「新岡三
証券」という )が支払った7743万1963円は,租税特別措置法68条の6。
6第1項 平成18年法律第10号改正前の規定である 以下同じ が定める 交( 。 。) 「
際費」に該当するから,いずれも損金に算入すべきでなく,これらの合計79億6
832万8056円を連結所得金額に加算すべきであるとして,平成17年7月2
9日付けで,控訴人の平成15年4月1日から同16年3月31日までの連結事業
年度分の法人税の更正処分(以下「本件更正処分」という )及び当該法人税に係。
る過少申告加算税の賦課決定処分(以下「本件賦課決定処分」という )をしたた。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年5月19日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)31609一部認容
損害賠償請求
被告株式会社東京美術倶楽部 原告兼亡A訴訟承継人B
|
著作権法114条3項 著作権法114条2項 著作権法107条
|
|
|
[概要] 1 本件は,画家である亡Cの相続人である原告及び亡A(ただし,本件訴訟係
属中に死亡し,原告が訴訟手続を受継した。)が,美術品の鑑定等を業とする
被告に対し,被告が,鑑定証書作製の際に亡Cの絵画を縮小カラーコピーした
と主張して,著作権(複製権)侵害に基づく損害賠償請求(民法709条,著
作権法114条2項又は3項)として,12万円及びこれに対する本訴状送達
日の翌日である平成20年11月15日から支払済みまで民法所定の年5分の
割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年4月28日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成18(ワ)24088請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社インデックス・ホール
株式会社インデックス
A 原告株式会社ハイパーキューブ
|
民法709条 著作権法114条2項 著作権法2条1項10号 民法44条
|
侵害 | 124回 | 分割 | 98回 | 許諾 | 77回 | 損害賠償 | 29回 |
|
|
[概要] 1 被告株式会社インデックス・ホールディングスは,原告に対し,24億95
94万5911円及び別紙遅延損害金起算日目録記載の「月別合計」欄記載1
~74の内金に対する同目録「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みま
で年5分の割合による金員を支払え。
2 被告株式会社インデックスは,原告に対し,8億4933万7512円及び
別紙遅延損害金起算日目録記載の「月別合計」欄記載75~115の内金に対
する同目録「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みまで年5分の割合に
よる金員を支払え。
3 被告Aは,原告に対し,500万円及びこれに対する平成12年4月1日か
ら支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
第2章 事案の概要
第1 訴訟物及び主張の要旨
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年4月27日 知的財産高等裁判所 大阪地方裁判所
▶概要
|
平成21(ネ)10070控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y1
Y2
Y3
|
著作権法113条2項 著作権法113条1項2号
|
|
|
[概要] 1 原審の経緯等
控訴人(1審原告。以下「原告」という。)は,被控訴人ら(1審被告ら。
以下,被控訴人Y1を「被告Y1」のようにいう。)に対し,被告Y2が原告
作成のプログラム「おじゃるデブシステム」(以下「本件プログラム1」とい
う。)及び「スイングおじゃる原告版」(以下「本件プログラム2」とい
う。)を無断で改変したプログラム(以下「被告プログラム」という。)を作
成したことにより,原告の著作権(複製権,翻案権)を侵害し,被告Y1及び
同Y3においては著作権侵害の事情を知りながら無断改変に係る被告プログラ
ムを頒布し,又は頒布目的で所持したことにより原告の著作権を侵害し,著作
権法113条1項2号に当たる行為をした旨主張し,民法709条,719条
の不法行為損害賠償請求権に基づき,損害金1億7010万円の内金2500
万円及びこれに対する本件訴状送達の日の翌日である平成20年1月11日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求め
た。
原判決は,(1)原告の被告Y1及び同Y3に対する請求については,被告プ
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年4月21日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成20(ワ)36380一部認容
損害賠償等請求事件
被告株式会社大創産業 原告A
|
著作権法114条3項 著作権法20条2項4号 著作権法19条3項 著作権法18条2項1号
|
|
|
[概要] 本件は,世界各地のSLのビデオ映像を撮影した原告が,原告に無断で当該
ビデオ映像を編集して作成されたDVD「SL世界の車窓」を被告が販売等し
たとして,被告に対し,①当該ビデオ映像についての著作者人格権(同一性保
持権)の侵害を理由とする,著作権法112条に基づく当該DVDの頒布等の
差止め及び廃棄,②当該ビデオ映像についての著作権(複製権)及び著作者人
格権(公表権,氏名表示権及び同一性保持権)の侵害を理由とする,主位的に
民法709条,予備的に民法709条及び著作権法114条3項に基づく損害
賠償金4950万円(財産的損害4000万円,精神的損害500万円及び弁
護士費用450万円)並びにこれに対する訴状送達の日の翌日である平成20
年12月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の
支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|
著作権
平成22年3月31日 東京地方裁判所
▶概要
|
平成18(ワ)5689等一部認容
著作権侵害差止等請求事件
|
著作権法114条2項 著作権法114条3項 著作権法61条2項 商標法38条3項
|
侵害 | 145回 | 商標権 | 142回 | 損害賠償 | 37回 | 差止 | 33回 |
|
|
[概要] 1(1) 第1事件は,第1事件原告・第2事件被告(以下「原告コンセプト」とい
う。)が,CAD(コンピュータ支援デザイン)ソフトウェア(32ビット
Ashlar-Vellum3.0 Vellumアプリケーションソフトウェア)である ( 以下「
」という。)のプログラム(以下,そのソースコードを「 コー3.0 Vellum3.0
ド」ともいう。)に係る著作権及びマニュアル(使用説明書)の著作権並び
に別紙商標目録記載1,2の商標権に基づき,第1事件被告(以下「被告コ
ムネット」という。)が販売する製品(別紙「被告コムネット商品目録」記
載1,2のソフトウェア),マニュアルの販売等の差止め,廃棄等を求める
とともに,不法行為(著作権侵害,商標権侵害)による損害賠償請求権に基
づき,被告コムネットに対し,原告コンセプトに発生した損害の一部請求と
して,1億2264万2447円及びこれに対する不法行為の後である平成
21年7月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
|