| 権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成23年12月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10008控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)株式会社東芝三村量一 控訴人(原告)一般社団法人私的録画補償金管理協会 被控訴人(被告)株式会社東芝三村量一
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著作権法30条2項 著作権法104条の5
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[概要] 1 被控訴人は,アナログチューナーを搭載しない原判決別紙製品目録1ないし
5記載のDVD録画機器(「被控訴人製品」)を製造,販売するが,著作権法10
4条の2第1項2号の指定管理団体である控訴人は,被控訴人製品が著作権法30
条2項所定のデジタル方式の録音又は録画の機能を有する「政令で定める機器」
(特定機器)に該当するとの主張を前提にし,被控訴人においては著作権法104
条の5所定の製造業者等の協力義務として,その購入者から被控訴人製品に係る私
的録画補償金相当額を徴収して控訴人に支払うべき法律上の義務があるなどと主張
し,控訴の趣旨のとおり私的録画補償金相当額の支払を求めている。
原審は,被控訴人製品はデジタルチューナーを搭載するだけでアナログチューナ
ーを搭載しないが,それでも特定機器に該当すると判断しつつも,著作権法104
条の5が規定する特定機器の製造業者等が負う協力義務は,控訴人の主張するよう
な法律上の具体的な義務ではなく,法的強制力を伴わない抽象的な義務であると解
されるから,被控訴人がその協力義務として被控訴人製品に係る私的録画補償金相
当額の金銭を支払う義務を負うものと認めることはできず,控訴人主張の不法行為
の成立も認められないとして,控訴人の請求を棄却した。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月19日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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【Winny事件最高裁判決】 平成21(あ)1900
著作権法違反幇助被告事件
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著作権法23条1項
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[判示事項] 適法用途にも著作権侵害用途にも利用できるファイル共有ソフトWinnyをインターネットを通じて不特定多数の者に公開,提供し,正犯者がこれを利用して著作物の公衆送信権を侵害することを幇助したとして,著作権法違反幇助に問われた事案につき,幇助犯の故意が欠けるとされた事例 [概要] 適法用途にも著作権侵害用途にも利用できるファイル共有ソフトWinnyをインターネットを通じて不特定多数の者に公開,提供し,正犯者がこれを利用して著作物の公衆送信権を侵害することを幇助したとして,著作権法違反幇助に問われた事案につき,被告人において,(1)現に行われようとしている具体的な著作権侵害を認識,認容しながらWinnyの公開,提供を行ったものでないことは明らかである上,(2)その公開,提供に当たり,常時利用者に対しWinnyを著作権侵害のために利用することがないよう警告を発していたなどの本件事実関係(判文参照)の下では,例外的とはいえない範囲の者がそれを著作権侵害に利用する蓋然性が高いことを認識,認容していたとまで認めることも困難であり,被告人には著作権法違反罪の幇助犯の故意が欠ける。
(反対意見がある。)
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月15日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)11439請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告ニューメディカ・テック(以下「
NMT販売」という。)
株式会社大倉
ら 原告ニューメディカ・テック
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著作権法114条2項 民法709条 著作権法112条1項 著作権法12条1項
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[概要] 1 前提事実(いずれも当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
ア 原告
原告は,浄水器・浄水装置等の輸入,製造,販売,設計及び取付工事
並びに保守点検等を目的とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月14日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)4753等請求棄却
損害賠償請求事件
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著作権法29条1項 著作権法16条 著作権法15条 著作権法2条3項
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[概要] 本件は,原告が,①被告アドックに対し,<ア>原告が制作したケーズデンキ
の新店舗告知のテレビCM原版(新店舗名部分が空白の原版)について,被告
アドックが無断で当該原版を使用して新たに新店舗告知のテレビCM原版(新
店舗名を挿入した完成版)を制作し,そのプリント(CM原版のコピー)を作
成した旨主張し,また,原告が制作した新店舗告知のテレビCM原版(上記と
同様の完成版)について,被告アドックが無断でそのプリントを作成した旨主
張し,著作権侵害(新店舗名部分が空白の原版の複製権侵害)を理由とする不
法行為に基づく損害賠償請求として,原告の利益相当額604万5500円
(附帯請求として内金134万3000円〔CM原版5本65万円及びプリン
ト42本69万3000円〕に対する訴状送達の日の翌日である平成20年1
1月1日から,内金470万2500円〔プリント285本470万2500
円〕に対する訴えの変更申立書送達の日の翌日である平成21年1月23日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金)の支払を求めると
ともに,<イ>原告が制作したブルボンの商品告知のテレビCM原版について,
被告アドックが無断でそのプリントを作成した旨主張し,著作権侵害(当該テ
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ワ)16905一部認容
損害賠償請求事件
被告A1 原告一般社団法人日本音楽著作権協会
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民法709条 著作権法2条1項15号 著作権法114条3項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,著作権等管理事業者である原告が,原告が著作権を管理する音楽著
作物のデータをレンタルサーバのハードディスクに蔵置し,携帯電話を使用し
てインターネットを利用する不特定多数の者の求めに応じて上記データをダ
ウンロードさせた被告の行為が上記音楽著作物の複製権及び公衆送信権の侵
害に当たる旨主張して,被告に対し,不法行為に基づく損害賠償を求めた事案
である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ワ)17393一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告株式会社ワールドピクチャー 原告株式会社宣弘社
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著作権法114条3項 著作権法112条1項
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[概要] 本件は,テレビ映画の企画,製作及び販売並びに映像著作物の版権管理及び
利用開発等を業とする原告が,CD・DVDの製造販売等を業とする被告にお
いて,故意又は過失により,原告から許諾を得ることなく,原告が著作権を有
するテレビ映画作品「月光仮面」及び「快傑ハリマオ」をDVDに複製すると
ともに頒布することで原告の複製権及び頒布権を侵害したとして,被告に対し,
著作権法112条1項に基づきDVD商品の複製及び頒布の差止めを求めると
ともに,著作権侵害の不法行為に基づく損害賠償を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月28日 知的財産高等裁判所 横浜地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10044控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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著作権法2条1号
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[概要] 本件は,被控訴人が作詩・作曲した楽曲「羅針盤」(本件楽曲)を,控訴人
が,平成21年3月17日に被控訴人に無断で東京東高円寺のライブハウスで
開催されたコンサートにおいて演奏歌唱したことを理由に,被控訴人(一審原
告)が控訴人(一審被告)に対し,不法行為による損害賠償金130万円と遅
延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)20132等確認
著作権に基づく差止権不存在確認等請求事件
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著作権法65条3項 著作権法65条2項 著作権法32条 著作権法32条1項
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[概要] 原告竹井機器は,亡P5(以下「P5」という。)との間で,平成12年1月
1日に別紙1商品目録記載1ないし4の各検査用紙(以下,順に「本件検査用
紙1」ないし「本件検査用紙4」といい,併せて「本件各検査用紙」という。)
について,別紙2の著作物出版販売契約書に係る著作物出版契約(以下「本件
出版契約」という。)を締結して本件各検査用紙を出版,販売していたところ,
同契約で定められた当初の利用期間が満了したことから,原告竹井機器及び本
件各検査用紙の著作権の相続人ら間で,同契約の存続を巡って紛争が生じた。
本件のうち甲事件は,主位的に,原告竹井機器,原告P1及び同P2(以下「原
告ら」という。)らと被告P3との間で,本件出版契約が存在していることの確
認を求め,予備的に,原告竹井機器が,被告P3との間で,被告P3が,P5
から相続した著作権の持分権に基づき,原告竹井機器がする本件出版契約に基
づく出版,販売行為に対する差止請求権を有しないことの確認を求め,原告P
1及び同P2が,被告P3に対し,著作権法65条3項に基づき,本件出版契
約の更新に合意することを求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年10月31日 知的財産高等裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10020控訴棄却
損害賠償等・同反訴請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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著作権法114条3項 著作権法17条2項 著作権法112条1項 著作権法114条
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[概要] 1 本訴事件は,職業写真家である一審原告の撮影した公明党都議会議員の肖像
写真を,同議員が広報用に開設したウェブサイトからダウンロードして,一審
被告が平成21年6月に一審原告に無断で同写真を利用したビラを作成し又は
自らのウェブサイトに掲載した等として,一審原告が一審被告に対し,著作権
侵害を理由にその差止めと損害賠償金400万円及び遅延損害金の支払を求め
たものであり,一方,反訴事件は,一審原告が平成21年6月24日になした
刑事告訴及び本件訴訟提起が不法行為に当たるとして,一審被告が一審原告に
対し,その損害賠償金100万円と遅延損害金の支払を求めた事案である(詳
細は原判決記載のとおり)。
2 平成23年2月9日になされた原判決は,本訴事件については上記差止めと
損害賠償金78万5000円及び遅延損害金の支払を命ずる限度で認容してそ
の余は棄却し,反訴事件については,全て棄却したため,これに不服の一審被
告が本件控訴を提起したものである。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年9月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)28148一部認容
著作権損害賠償請求事件
被告サンキッズシステム株式会社 原告コンピュータエデュケーションシステム株式会社
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著作権法114条1項
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| 許諾 | 47回 | | 侵害 | 7回 | | 損害賠償 | 7回 | | ライセンス | 6回 |
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[概要] 1 本件は,後記2(2)のソフトウェア(コンピュータ・プログラム)に係る著作
権ないし日本国内における著作権の独占的利用権を有する原告が,被告が当該
ソフトウェアを販売し,販売先である教育機関に設置されたコンピュータにイ
ンストールした行為は,原告被告間の和解契約上の許諾料の支払条項に該当す
る,原告の著作権(複製権,譲渡権)を侵害する不法行為に該当すると主張し
て,被告に対し,和解契約に基づく許諾料の支払請求権に基づく許諾料616
万7000円及びこれに対する和解契約日の翌日である平成20年12月26
日から支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害金並びに不法行
為による損害賠償請求権に基づく損害賠償金2304万8916円及びこれに
対する訴状送達日の翌日である平成22年8月7日から支払済みまで民法所定
の年5分の割合による遅延損害金の各支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年8月9日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10030控訴棄却
不当利得返還請求控訴事件
控訴人X1
X2 被控訴人株式会社TBSテレビ
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民法704条
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[概要] 1 事案の概要
(以下,控訴人(原審原告)X1を「原告X1」,控訴人(原審原告)X2を「原
告X2」,被控訴人(原審被告)を「被告」といい,原審において用いられた略語は,
当審においてもそのまま用いる。)
原告らは,東京放送の製作するテレビ番組のオープニングテーマとして使用され
た楽曲の作曲者である。原告らは,同楽曲の使用が開始された平成16年1月1日
から平成18年3月31日までの間,原告らの許諾を得ずに本件楽曲が使用された
と主張して,会社分割により東京放送の権利義務を包括的に承継した被告に対し,
上記楽曲の上記期間における使用に対する使用料相当額の不当利得の返還及びこれ
に対する民法704条所定の法定利息の支払を求めた。
原審が原告らの請求を全て棄却したため,これを不服とした原告らが,原判決の
取消しを求めて,本件控訴を提起した。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年7月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)31755一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社本の泉社
Y 原告X岩田充弘
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著作権法19条3項
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[概要] 1 本訴請求の要旨は,次のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年7月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10080請求棄却
譲受債権請求承継参加申立控訴事件
被告)株式会社円谷プロダクション被控訴人・控訴人(第1審
)及び補助参加人
)訴訟復代理人及び補助参加人 控訴人・被
(第1審脱退原告承継参加人) 被控訴人・控訴人(第1審被告)株式会社円谷プロダクション
・控訴人(第1審被告)及び補助参加人
・控訴人(第1審被告)訴訟復代理人及び補助参加人
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民事訴訟法248条 民法466条2項 民法709条 民法704条
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| ライセンス | 76回 | | 損害賠償 | 29回 | | 許諾 | 14回 | | 侵害 | 3回 |
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[概要] 以下,略語は,原判決と同様のものを用いる。また,原判決の別紙第一目録,第
二目録及びウルトラマンキャラクター一覧表(別紙一覧表)を,いずれも引用する。
本件は,参加人が,別紙第二目録記載の各著作物(本件著作物)の著作権者であ
る被告に対し,①第1審脱退原告(脱退原告)は,別紙第一目録添付の契約書(本
件契約書)に記載された内容の契約(本件契約)に基づき,被告から,本件著作物
の日本以外の国における独占的利用権(本件独占的利用権)の許諾を受けた,②被
告は,日本以外の国において,第三者に対し,本件著作物や,同著作物の製作後に
被告が製作したいわゆるウルトラマンキャラクターの登場する映画作品及びこれら
を素材にしたキャラクター商品の利用を許諾している,③上記②の被告の行為は,
本件契約に違反するものであり,被告は,脱退原告に対し,本件契約の債務不履行
に基づく損害賠償義務ないし上記②の第三者から得た許諾料につき不当利得返還義
務を負う,④参加人は,脱退原告から,上記の損害賠償請求権及び不当利得返還請
求権を譲り受けた,と主張して,上記損害賠償請求権の一部請求又は上記不当利得
返還請求権の一部請求(選択的請求)として,1億円及びこれに対する平成18年
5月26日(被参加事件の訴状送達の日の翌日)から支払済みまで商事法定利率年
▶判決の詳細
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著作権
平成23年6月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10045控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人兼被
(原審第1事件原告・第2事件被告)
(原審第1事件被告)コムネット株式会社 被控訴人(原審第2事件原告)アシュラ・インコーポレイテッド
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著作権法114条2項 著作権法114条3項 商標法38条3項 特許法103条
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| 侵害 | 48回 | | 損害賠償 | 16回 | | 商標権 | 14回 | | 差止 | 8回 |
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[概要] 1 事案の概要
控訴人兼被控訴人(原審第1事件原告・第2事件被告)コンセプト・テクノロジ
ー株式会社を「第1事件原告・第2事件被告コンセプト」と,控訴人(原審第1事
件被告)コムネット株式会社を「第1事件被告コムネット」と,被控訴人(原審第
2事件原告)アシュラ・インコーポレイテッドを「第2事件原告アシュラ」という。
原審において用いられた略語は,当審においてもそのまま用いる。
原審の経緯は,以下のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年6月10日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)31663請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社ヒノデ井奈波朋子 原告X加藤悟
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著作権法114条2項 著作権法10条1項6号
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[概要] 1 本件は,2つの図及び説明文から成る「バイナリーオートシステム」と
の表題が付された別紙1記載の図面(ただし,赤字,赤枠部分を除く。同
部分は原告主張の被侵害部分を特定するための表示であって,同図面を構
成するものではない。以下,同図面を「原告図面」という。)について第
一発行年月日の登録を得た原告が,被告のプラウシオン・エージェントク
ラブ契約書面(甲3。以下「被告契約書面」という。)は原告図面と同一
又は類似の表現を用いており,これを作成,使用する被告の行為は原告が
有する原告図面の著作権(複製権,二次的著作物の利用権)を侵害すると
して,被告に対し,著作権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基づき
逸失利益3億円のうち900万円及びこれに対する平成22年9月19日
(訴状送達日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅
延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年5月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10006控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人オーインクメディア 被控訴人ロジテック株式会社
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著作権法113条6項 著作権法21条
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[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年5月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10010控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被告)Y伊東亜矢子 控訴人(原告)X小倉秀夫 被控訴人(被告)Y伊東亜矢子
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著作権法112条1項
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[概要] 1 控訴人(原告)は,「廃墟」を被写体とする写真(いわゆる「廃墟写真」)
を撮影する写真家であるが,被控訴人(被告)が控訴人撮影の原告各写真と同一の
被写体を撮影して被告各写真を作成し,これを掲載した被告各書籍を出版及び頒布
するなどした行為は,控訴人の有する原告各写真の著作物の著作権(翻案権,原著
作物の著作権者としての複製権,譲渡権)及び著作者人格権(氏名表示権)を侵害
する,あるいは,控訴人が「廃墟」を最初に被写体として取り上げた者と認識され
ることに伴って生じる法的保護に値する利益を侵害する,また,写真集「亡骸劇場」
に記載された被控訴人の発言は控訴人の名誉を毀損するなどと主張して,被控訴人
に対し,①著作権法112条1項,2項に基づく被告各書籍の増製及び頒布の差止
め並びに一部廃棄,②著作権侵害,著作者人格権侵害,名誉毀損及び法的保護に値
する利益の侵害の不法行為による損害賠償,③著作権法115条及び民法723条
に基づく名誉回復等の措置としての謝罪広告を求めた。
2 原判決は,著作権侵害の主張については,被告写真1∼5から原告写真1∼
5の表現上の本質的な特徴を直接感得することができないとして,被告写真1∼5
が原告写真1∼5の翻案物であることを否定し,これによりその他の著作権侵害も
▶判決の詳細
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著作権
平成23年4月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)35800請求棄却
損害賠償請求事件 (模様入りおにぎり具)
被告アーネスト株式会社 原告X
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著作権法75条3項 著作権法12条1項 実用新案法10条の3 著作権法76条
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[概要] 1 本件は,原告が,被告の商品台紙(乙1の1,2。以下「本件台紙」と
いう。)の裏面に掲載した取扱説明文及び写真(別紙1被告説明目録記載
1。以下「被告説明1」という。)並びに同商品のリーフレット(乙2の
1,2。以下「本件リーフレット」といい,本件台紙と併せて「本件台紙
等」という。)に掲載した取扱説明文及び写真(別紙1被告説明目録記載
2∼5。以下「被告説明2∼5」という。)は,いずれも原告の著作物で
ある「手続補正書」(甲6の2。原告が実用新案登録出願の願書に添付し
た明細書及び図面を補正するため特許庁に提出した同庁昭和57年1月7
日受付の手続補正書。以下「本件手続補正書」といい,このうち明細書部
分を「本件明細書」,図面部分を「本件図面」といい,その写しを別紙2
として添付する。)を複製又は翻案したものであり,被告の上記各掲載行
為は,原告の有する本件手続補正書の著作権(複製権,翻案権)及び著作
者人格権(氏名表示権,公表権,同一性保持権)を侵害すると主張して,
被告に対し,著作権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基づき逸失利
益200万円及び著作者人格権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基
▶判決の詳細
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著作権
平成23年4月19日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10005控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被告)財団法人住宅金融普及協会 控訴人(原告)X 被控訴人(被告)財団法人住宅金融普及協会
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民法709条 著作権法112条1項
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[概要] 1 被控訴人(被告)は自ら開設するウェブサイト上に「住宅ローン商品 金利
情報」を掲載しているが,控訴人(原告)は,そのうちの,全国の金融機関の金利
情報を整理した被告図表(原判決別紙Aにおいて示された図表部分)が,控訴人の
著作物(図形,編集著作物又はデータベースの著作物)である本件図表(原判決別
紙Bにおいて示された図表部分)を複製したものであり,被控訴人の上記掲載行為
は控訴人の有する本件図表の著作権(複製権,公衆送信権)を侵害する旨主張し,
被控訴人に対し,著作権法112条1項に基づく差止請求として上記「住宅ローン
商品 金利情報」が掲載されたウェブページの閉鎖と,著作権侵害の不法行為によ
る損害賠償の一部請求として706万4000円の支払を求めた。
2 原判決は,本件図表の著作物性(図形,編集著作物又はデータベースの著作
物)を否定し,控訴人の請求をいずれも棄却した。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月23日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10073却下
出版妨害禁止等請求控訴事件
控訴人X
社団法人シナリオ作家協会
ら 被控訴人Y
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著作権法28条 著作権法65条3項 民法1条3項 著作権法79条1項
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[概要] 1 原審の経緯等
本件の原審の事案は,別紙書籍目録記載の書籍(以下「本件書籍」という。)を
発行している控訴人社団法人シナリオ作家協会(1審原告。以下「原告協会」とい
う。)と,小説「イッツ・オンリー・トーク」(以下「本件小説」という。)を原
作とする映画(以下「本件映画」という。)の製作のために別紙著作物目録記載の
脚本(以下「本件脚本」という。)を執筆した控訴人X(1審原告。以下「原告X」
という。)が,本件脚本の本件書籍への収録及びその出版を承諾しなかった本件小
説の著作者である被控訴人(1審被告。以下「被告」という。)に対し,被告の委
託を受けて本件小説の著作権を管理している株式会社文藝春秋(以下「文藝春秋」
という。)と,本件映画の企画製作プロダクション会社である有限会社ステューデ
ィオスリー(以下「ステューディオスリー」という。)との間で締結された本件小
説の劇場用実写映画化に係る原作使用契約(以下「本件原作使用契約」という。)
において,著作物の二次的利用については,「文藝春秋は,一般的な社会慣行並び
に商習慣等に反する許諾拒否は行わない」との条項があることに照らすと,本件脚
本を本件書籍に収録して出版することについては原告X及び原告協会(以下「原告
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10059控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)Y 控訴人(原告)宏文出版株式会社 被控訴人(被告)Y
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著作権法32条 著作権法12条1項
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[概要] 本件は著作権侵害及び名誉・信用毀損等を理由とする不法行為に基づく損害賠償
請求訴訟である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10081控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X石山卓磨 被控訴人Y太田純
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著作権法15条1項
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[概要] 1 本判決の略称は,「各執筆担当従業員」を「各執筆担当者」に改め,「(仮
題)病院の新経営管理項目読本」と題する書籍原稿(甲1。ただし,Aが執筆した
「第5編 院内IT化と情報管理・プライバシー保護」の部分は除く。)を「本件
著作物」と,アーバンプロデュースによる病院の経営管理に関する書籍の執筆依頼
を「本件執筆依頼」といい,原判決の「本件書籍」を,特に断らない限り「本件著
作物」と読み替えるほかは,当事者の呼称を含め,審級に応じて読み替え,改める
ほかは,原判決に従う。
2 本件は,控訴人が,本件著作物について著作権法15条1項(職務著作)に
基づき著作権を有すると主張し,被控訴人が本件著作物に依拠して被控訴人書籍を
作成し,出版,販売及び頒布する行為が,控訴人の本件著作物の複製権を侵害する
として,同法112条1項に基づき被控訴人書籍の出版,販売及び頒布の差止め並
びにその廃棄を求め,また,不法行為に基づく損害賠償として,671万円及びこ
れに対する訴状送達の日の翌日である平成20年12月13日から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月4日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)6368等請求棄却
損害賠償等請求事件
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著作権法60条 著作権法112条1項 著作権法63条 民法723条
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[概要] 第1事件は,財団法人である原告社会事業団が,①亡Aが戦前に創作した
多数の著作物の集合体としての「生命の實相」の著作権は,亡Aが原告社会
事業団の設立者として行った寄附行為の寄附財産であって,原告社会事業団
に帰属しているところ,上記「生命の實相」に属する書籍をそれぞれ復刻し
た復刻版である別紙第1書籍目録1記載の書籍(以下「本件①の書籍1」と
いう。)及び同目録2記載の書籍(以下「本件①の書籍2」といい,これと
本件①の書籍1を併せて「本件①の各書籍」という。)について,被告日本
教文社との間で著作権使用(出版)契約を締結したが,印税(著作権使用
料)に未払がある,②本件①の書籍1の著作権者は原告社会事業団であるの
に,被告日本教文社が原告社会事業団に無断で本件①の書籍1に真実と異な
る著作権表示を行ったことが不法行為を構成するなどと主張して,被告日本
教文社に対し,著作権使用(出版)契約に基づき,印税の支払を求めるとと
もに,民法723条に基づき,謝罪広告の掲載を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年2月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10051請求棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)兼解散会社株式会社インデックス承継人被控訴人(第1審
)Y 控訴人・被
(第1審原告)株式会社ハイパーキューブ 被控訴人・控訴人(第1審被告)兼解散会社株式会社インデックス承継人
(第1審被告)Y
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民法724条 不正競争防止法5条2項 著作権法113条2項 著作権法10条3項
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[概要] 以下,略語,用語については,当裁判所も原判決と同一のものを用いる。ま
た,別紙言語対比表,別紙データベース対比表及び別紙数値・記号対比表は,
原判決のものを引用する。
本件は,原告が被告らに対して,携帯端末又はパソコン向けコンテンツ配信
用ソフトウェアに関連して,被告らの行為が,原告の有する著作権,著作者人
格権侵害の不法行為又は債務不履行を構成するなどと主張して,損害賠償金の
支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年2月9日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)25767等請求棄却
損害賠償等請求事件
被告・反訴原告(以下「
」という。) 原告・反訴被告(以下「
」という。)
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著作権法32条1項 著作権法20条2項4号 著作権法114条3項 著作権法17条2項
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[概要] 1 原告は,職業写真家であり,別紙原告写真目録記載の写真(以下「本件
写真」という。)を撮影した者である。被告は,「A調査会」ないし「A
1調査会」の名称で政治活動を行っている者である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年1月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)11762一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告有限会社アルス・ノーヴァ
A1
ら 原告有限会社増田経済研究所
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著作権法114条1項 著作権法15条2項 著作権法114条2項 著作権法114条3項
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[概要] 本件は,「NEW増田足」という名称の株価チャートを作成,分析するた
めのソフトウェア(以下「原告ソフト」という。)を顧客に提供する事業を
行っている原告が,別紙ソフト目録記載のソフトウェア(以下「被告ソフ
ト」という。)を制作し,これを複製した上で,自己のホームページ上にお
いて顧客への公衆送信を行っている被告有限会社アルス・ノーヴァ(以下「
被告会社」という。)及びその唯一の取締役である被告A1(以下「被告A
1」という。)に対し,被告ソフトに係るプログラム(以下「被告プログラ
ム」という。)及びこれにより表示される画面(以下「被告ソフト表示画
面」という。)は,それぞれ原告ソフトに係るプログラム(以下「原告プロ
グラム」という。)及びこれにより表示される画面(以下「原告ソフト表示
画面」という。)の著作物を複製又は翻案したものであるから,被告ソフト
を制作し,これを複製,販売,公衆送信する被告らの行為は,原告の原告プ
ログラム及び原告ソフト表示画面についての著作権(複製権又は翻案権,譲
渡権,公衆送信権)及び著作者人格権(同一性保持権,氏名表示権)を侵害
する旨主張し,著作権法112条1項に基づき,被告プログラムの複製,翻
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10066控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社てんこもり
X 被控訴人株式会社アニメディア・
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著作権法91条1項
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[概要] 1 原審の経緯等
以下,略語については,当裁判所も原判決と同一のものを用いる。
控訴人株式会社てんこもり(原審原告。以下「原告会社」という。)は,漫画
「サーキットの狼」を題材にした本件テレビ番組の制作をし,控訴人X(原審
原告。以下「原告X」という。)は,同番組でナレーションの実演を行った。被
控訴人(原審被告。以下「被告」という。)に対し,原告会社は,本件テレビ番
組の制作業務に関する追加の請負代金として105万円及びこれに対する平成
18年11月1日から支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害
金の支払を,原告Xは,同テレビ番組の追加の出演料として315万円と,実
演家の録音権(著作権法91条1項)侵害による損害賠償として315万円の
合計630万円及びこれに対する平成18年11月1日から支払済みまで商事
法定利率年6分の割合による遅延損害金の支払を,それぞれ求めた。
原判決は,①原告らの本件番組の制作請負契約ないし出演契約に基づく請求
について,被告が上記各契約の当事者ではないこと,また,②原告Xの実演家
の録音権侵害による損害賠償請求について,本件番組のDVDを製作,販売し
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)40387請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社東芝 原告社団法人私的録画補償金管理協会
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著作権法104条の5 著作権法104条の2 著作権法104条の4 著作権法30条1項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,著作権法30条2項の補償金(以下「私的録音録画補償金」とい
う。)のうち私的使用を目的として行われる「録画」に係るもの(以下「私
的録画補償金」という。)を受ける権利をその権利者のために行使すること
を目的とする指定管理団体である原告が,別紙製品目録1ないし5記載の各
DVD録画機器(以下,それぞれを「被告製品1」,「被告製品2」などと
いい,これらを総称して「被告各製品」という。)を製造,販売する被告に
対し,被告各製品は同法30条2項所定のデジタル方式の録音又は録画の機
能を有する「政令で定める機器」(以下「特定機器」という。)に該当する
ため,被告は,同法104条の5の規定する製造業者等の協力義務として,
被告各製品を販売するに当たって,その購入者から被告各製品に係る私的録
画補償金相当額を徴収して原告に支払うべき法律上の義務があるのにこれを
履行していないなどと主張し,上記協力義務の履行として,又は上記協力義
務違反等の不法行為による損害賠償として,被告各製品に係る私的録画補償
金相当額1億4688万5550円及び遅延損害金の支払を求めた事案であ
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成18(ワ)17244一部認容
著作権確認請求事件
被告A 原告株式会社グローバルヘルスコンサルティン
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著作権法15条2項 民法109条 民事訴訟法61条
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[概要] 本件は,医療に関するコンサルティング業務等を行う会社である原告が,原
告の取締役であった被告が取締役就任前後に作成した,診療報酬に関するDP
C(Diagnosis Procedure Combination,診
断群分類別包括評価)制度の下でコンサルティング業務を行うために用いられ
るDPC分析プログラムである別紙著作物目録記載1ないし4の各プログラム
(以下,これらの各プログラムを,それぞれその名称に従い 「DAVE04,
2 「DAVE−Pro 「DAVE−DRUG」及び「DAVE−CP」と」, 」,
いい,これらのプログラムを総称して「本件各プログラム」という )につい。
て,本件各プログラムが著作権法15条2項所定の職務著作に該当するなどと
主張して,被告に対し,原告が本件各プログラムについて著作権を有すること
の確認を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月21日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)451請求棄却
損害賠償等請求事件
被告B 原告A
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著作権法27条 著作権法115条 著作権法112条1項 著作権法28条
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,原告が撮影した「廃墟」を被写体とする写真(いわゆ
る「廃墟写真」)と同一の被写体を,被告において撮影して写真を作成し,
それらの写真を掲載した別紙書籍目録1ないし4記載の各書籍(以下「被告
各書籍」といい,それぞれの書籍を「被告書籍1」,「被告書籍2」などと
いう。)を出版及び頒布した行為が,原告の有する写真の著作物の著作権(
翻案権,原著作物の著作権者としての複製権,譲渡権)及び著作者人格権(
氏名表示権)を侵害し,また,被告が「廃墟写真」という写真ジャンルの先
駆者である原告の名誉を毀損したなどと主張して,被告に対し,①著作権法
112条1項,2項に基づく被告各書籍の増製及び頒布の差止め並びに一部
廃棄,②著作権侵害,著作者人格権侵害,名誉毀損及び法的保護に値する利
益の侵害の不法行為による損害賠償,③著作権法115条及び民法723条
に基づく名誉回復等の措置としての謝罪広告を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月21日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)12322請求棄却
損害賠償等請求事件
被告財団法人住宅金融普及協会 原告A
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著作権法10条1項6号 著作権法112条1項 著作権法12条の2 著作権法12条1項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,被告がその開設するウェブサイト上に掲載している「住
宅ローン商品 金利情報」((略)がURL上に含まれる全てのページ。以
下同じ。)のうちの図表(「別紙A」で示した範囲の図表の部分に相当する
各図表。以下「被告図表」という。)は,原告の著作物である「図表」(「
別紙B」で示した範囲の図表の部分に相当する各図表。以下「本件図表」と
いう。)を複製したものであり,被告の上記掲載行為は原告の保有する本件
図表の著作権(複製権,公衆送信権)を侵害する旨主張し,被告に対し,著
作権法112条1項に基づく差止請求として被告のウェブサイト上の「住宅
ローン商品 金利情報」が掲載されたウェブページの閉鎖と,著作権侵害の
不法行為による損害賠償の一部請求として706万4000円の支払を求め
た事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10069控訴棄却
報酬金請求控訴事件
被告)株式会社スカパー・ブロードキャスティング吉野史紘 控訴人(原告)X 被控訴人(被告)株式会社スカパー・ブロードキャスティング吉野史紘
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著作権法94条2項 著作権法2条1項3号 民法423条1項
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[概要] 本件は債権者代位の行使訴訟であり,当審での主たる争点は,行使の目的債権の
存否である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年12月10日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)27432請求棄却
損害賠償等請求事件
被告ロジテック株式会社 原告オーインクメディアサービス株式会社
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著作権法113条6項 著作権法2条1項15号 著作権法114条3項 著作権法114条2項
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[概要] 1 本件は,原告が,インターネット上に開設するウェブサイトにデータ復旧サ
ービスに関する文章を掲載した被告の行為は,主位的に,①原告が創作し,そ
のウェブサイトに掲載したデータ復旧サービスに関するウェブページのコンテ
ンツ又は広告用文章を無断で複製又は翻案したものであって 原告の著作権 複, (
製権 翻案権 公衆送信権 二次的著作物に係る利用権 及び著作者人格権 氏, , , ) (
名表示権,著作権法113条6項のみなし侵害)を侵害する不法行為に当たる
と主張して,被告に対し,不法行為による損害賠償請求権(民法709条,7
10条,著作権法114条2項,3項)に基づき損害賠償金1650万356
2円及びこれに対する不法行為の後の日である平成19年7月2日から支払済
みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,著
作権法115条に基づき謝罪広告の掲載を求め,予備的に,②一般不法行為に
当たると主張して,被告に対し,不法行為による損害賠償請求権(民法709
条,710条)に基づき上記①と同額の損害賠償金及び遅延損害金の支払を求
めるとともに,民法723条に基づき謝罪広告の掲載を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年11月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)17479一部認容
著作物使用料等請求事件
被告株式会社KTJAPAN
A 原告一般社団法人日本音楽著作権協会
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[概要] 本件は,著作権等管理事業法に基づいて登録を受けた著作権等管理事業者で
ある原告が,①被告株式会社KT JAPANに対し,録音利用許諾契約に基
づく原告の管理著作物の使用料,違約金及び当該使用料に対する商事法定利率
年6分の割合による遅延損害金並びにインタラクティブ配信利用許諾契約に基
づく原告の管理著作物の使用料及びこれに対する約定の遅延損害金の支払を,
②被告株式会社KT JAPANの代表者である被告Aに対し,会社法429
条1項に基づく前記各使用料相当額の損害賠償金及びこれに対する民法所定の
年5分の割合による遅延損害金の支払を,それぞれ求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年11月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10046一部認容
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X吉岡俊治 被控訴人株式会社大創産業藤井裕
補助参加人株式会社オスカ
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著作権法114条3項 著作権法112条
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[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年10月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10057控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人有限会社ベストウエーブ
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民法709条
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[概要] 本件は,原判決別紙物件目録記載のCD(以下,原判決別紙物件目録記載1
「 」 。) ,ないし4のCDを総称して 本件各CD という のレコード製作者であり
本件各CDの複製盤を販売する際のプラスチックケースに入れられるジャケッ
ト(表紙 ,バック(裏表紙 ,サイド(側面紙)及びレーベル(CD盤表面の) )
記載 (以下,これらを総称して「本件ジャケット等」という )についての著) 。
作権者である控訴人(原審原告。以下「原告」という )が,被控訴人(原審。
被告。以下「被告」という )が無断で本件各CD及び本件ジャケット等を複。
製・販売し,本件CDにつき原告の著作隣接権(レコード製作者の複製権及び
譲渡権)及び本件ジャケット等につき原告の著作権(複製権及び譲渡権)を侵
害したとして,民法709条に基づき,損害賠償510万円及びこれに対する
被告による最後の不法行為の日である平成19年12月18日から支払済みま
で民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年10月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10052控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社東京美術倶楽部東松文雄 被控訴人X吉野徹
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著作権法32条 著作権法32条1項 著作権法114条2項 著作権法47条
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[概要] 1 本件は,画家であった亡Aの相続人である長男の亡B,養子(亡Bの長男)
の被控訴人(以下,両名を併せて「被控訴人等」ということがある。)が,控訴人
に対し,美術品の鑑定等を業とする控訴人において,亡Aの制作した原判決別紙絵
画目録記載1及び2の本件絵画1及び2(以下,これらを併せて「本件各絵画」と
いうことがある。)について,本件鑑定証書1及び2(以下,これらを併せて「本
件各鑑定証書」ということがある。)を作製する際に,本件各鑑定証書に添付する
ため,本件各絵画の縮小カラーコピー(以下「本件各コピー」と,そのうち,本件
絵画1の縮小カラーコピーを「本件コピー1」,本件絵画2の縮小カラーコピーを
「本件コピー2」ということがある。)を作製したことは,亡Aの著作権(複製
権)を侵害するものであると主張し,同侵害に基づく損害賠償請求(著作権法11
4条2項又は3項)として,12万円及びこれに対する当該侵害行為の後の日であ
る本件訴状送達の日の翌日である平成20年11月15日から支払済みまで民法所
定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)35335請求棄却
損害賠償等請求事件
被告B 原告A
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著作権法15条1項 著作権法114条2項
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[概要] 本件は,原告が,「(仮題)病院の新経営管理項目読本」と題する著作物(甲
第1号証。ただし,C(以下「C」という。)が執筆した「第5編 院内IT
化と情報管理・プライバシー保護」の部分は除く。以下この著作物を「本件著
作物」という。)について著作権法15条1項に基づき著作権を有すると主張
し,被告が本件著作物に依拠して被告書籍を作成し,出版,販売及び頒布する
行為が,原告の本件著作物の複製権を侵害するとして,同法112条1項に基
づき被告書籍の出版,販売及び頒布の差止め並びにその廃棄を求め,また,不
法行為に基づき損害賠償として671万円及びこれに対する平成20年12月
13日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合によ
る遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)6194一部認容
譲受債権請求承継参加申立事件
被告株式会社円谷プロダクション
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民法704条 民法167条1項 民法703条
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| ライセンス | 273回 | | 損害賠償 | 63回 | | 許諾 | 57回 | | 無効 | 15回 |
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[概要] 被告は,別紙第二目録記載の各著作物(以下「本件著作物」という )の著。
作権者である。参加人は,① 脱退原告は,後記1( )の契約に基づき,被告2
から,本件著作物の日本以外の国における独占的利用権(以下「本件独占的利
用権」という )の許諾を受けた,② 被告は,日本以外の国において,第三。
者に対し,本件著作物や,同著作物の制作後に被告が制作したいわゆるウルト
ラマンキャラクターの登場する映画作品及びこれらを素材にしたキャラクター
商品の利用を許諾している,③ 上記②の被告の行為は,上記①の許諾契約に
違反するものであり,被告は,脱退原告に対し,上記契約の債務不履行に基づ
く損害賠償義務ないし上記第三者から得た許諾料につき不当利得返還義務を負
う,④ 参加人は,脱退原告から,上記③の損害賠償請求権及び不当利得返還
請求権を譲り受けた,と主張する。
本件は,参加人が,被告に対し,上記損害賠償請求権の一部請求又は上記不
当利得返還請求権の一部請求として,1億円及びこれに対する平成18年5月
26日(被参加事件の訴状送達の日の翌日)から支払済みまで商事法定利率年
6分の割合による遅延損害金(不当利得返還請求の場合は,民法704条前段
▶判決の詳細
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著作権
平成22年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)16620一部認容
著作権使用料等請求事件
被告株式会社環健出版社
A
ら 原告株式会社ヒポクラテス
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[概要] 本件は,原告が,被告株式会社環健出版社(以下「被告会社」という。)
との間で別紙書籍目録(1)記載の著作物「読むサプリシリーズ」(全24種。
以下「本件著作物」という。)について原告が印刷した書籍の在庫本等の被
告会社への売買及びその書籍を増刷する出版権の設定を内容とする覚書を締
結し,その際,被告A(以下「被告A」という。)が被告会社の原告に対す
る上記覚書に係る債務を連帯保証した旨主張して,被告らに対し,上記覚書
に係る売買代金及び著作権使用料の残金の連帯支払及び上記書籍の原稿の引
渡しを求めた事案である。
▶判決の詳細
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