権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成24年2月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10047控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人兼被
中视传媒股份有限公司 被控訴人兼控訴人株式会社小学館
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民法704条
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[概要] 1 事案の概要
原審の経緯は,以下のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年2月23日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)34012一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告株式会社ディー・エヌ・エー
株式会社ORSO
ら 原告グリー株式会社
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著作権法114条2項 民事訴訟法248条 民法709条 著作権法112条2項
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[概要] 本件は,原告が,被告らに対し,(1) 被告らが共同で製作し公衆に送信して
いる携帯電話機用インターネット・ゲームソフト「釣りゲータウン2」(以下
「被告作品」という。)は,原告が製作し公衆に送信している携帯電話機用イ
ンターネット・ゲームソフト「釣り★スタ」(以下「原告作品」という。)と,
魚を引き寄せる動作を行う画面の影像及びその変化の態様や,ユーザーがゲー
ムを行う際に必ずたどる画面(主要画面)の選択及び配列並びに各主要画面で
の素材の選択及び配列の点等において類似するので,被告作品を製作してこれ
を公衆送信する行為は,原告の原告作品に係る著作権(翻案権,公衆送信権)
及び著作者人格権(同一性保持権)を侵害する,(2) 被告らが,別紙影像目録
1及び2記載の影像を被告らのウェブページに掲載し,被告作品の自他を識別
する商品等表示として用いる行為は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)
2条1項1号の「混同惹起行為」に当たる,(3) 被告らが,原告に無断で原告
作品に依拠して被告作品を製作し,これを配信した行為は,原告作品の価値に
ただ乗り(フリー・ライド)するものであり,原告の法的保護に値する利益を
違法に侵害する(民法709条,719条1項),と主張して,①著作権及び
▶判決の詳細
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著作権
平成24年2月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10053等却下
損害賠償等反訴請求控訴事件
控訴人兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人エクスプローラーズ
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条1項3号 不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法2条1項7号
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[概要] 本判決の略称は,「反訴原告」「反訴被告」を,それぞれ「控訴人」「被控訴
人」と読み替えるほかは,原判決に倣う。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年2月16日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)18463一部認容
著作権確認等請求事件
被告株式会社オーク
P1
ら 原告財団法人
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著作権法15条1項 著作権法14条 不正競争防止法2条1項14号 著作権法65条1項
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[概要] 1 前提事実(当事者間に争いがないか,掲記の証拠により容易に認められる。)
(1) 当事者
ア 原告
原告は,日本漢字能力検定の実施等を業とする,平成4年6月16日
に平成16年法律第147号による改正前の民法34条に基づき設立さ
れた財団法人であり,現在は一般社団法人及び一般財団法人に関する法
律に基づく特例財団法人となっている。
イ 被告ら
被告オークは,昭和46年1月20日に設立された,教材の開発,制
作,出版及び販売等を目的とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年2月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10024一部認容
損害賠償請求控訴事件
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著作権法114条3項 著作権法65条1項 民事訴訟法157条1項 民法478条
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侵害 | 97回 | 損害賠償 | 90回 | 許諾 | 7回 | ライセンス | 2回 |
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[概要] 1 本件は,平成14年4月15日に設立され同年6月28日に文化庁長官から
著作権等管理事業者の登録を受けた一審原告が,日本において通信カラオケ業
を営む一審被告に対し,原著作権者(以下「原権利者」という。)である韓国
内の作詞家・作曲家・音楽出版社等が権利を有する音楽著作物に関し,韓国法
人である「株式会社ザ・ミュージックアジア」(日本語訳)・「The Music Asia」
(英語訳)(以下「TMA社」という。ただし,平成18年10月4日に解散
決議がなされ,平成19年3月28日に清算結了登記済み)を通じ又は原権利
者から直接に,著作権の信託譲渡を受けた等として,平成14年6月28日か
ら平成16年7月31日までの著作権(複製権,公衆送信権)侵害に基づく損
害賠償金又は不当利得金9億7578万6000円及びこれに対する平成16
年9月9日(訴状送達の翌日)から支払済みまで年5分の割合による遅延損害
金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 東京地方裁判所
▶概要
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平成20(ワ)20337等一部認容
損害賠償請求事件
被告(反訴原告。以下「
」という。)
(反訴原告。以下「
」という。)
C
ら 原告(反訴被告。以下「
」という。)
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著作権法113条1項2号 著作権法114条1項 民法44条1項 民法703条
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[概要] 本訴事件は,後記原告書籍について著作権を有すると主張する原告が,
後記韓国書籍は原告に無断で原告書籍の一部を掲載したものであり,同書
籍を製作し販売した被告高麗書林は,原告書籍に係る原告の著作権(複製
権,翻案権,譲渡権)及び著作者人格権(氏名表示権,同一性保持権)を
侵害したなどと主張して,被告高麗書林,上記韓国書籍が出版された当時
の同社の代表取締役であった被告B,及び被告Bの子で上記出版の当時か
ら現在まで同社の代表取締役である被告Cに対し,不法行為に基づく損害
賠償等として,3687万2000円(著作権侵害の損害として3187
万2000円,著作者人格権侵害の損害として500万円)及びこれに対
する不法行為の日(上記韓国書籍が出版された日)である平成10年6月
21日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金を連帯
して支払うよう求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10041等控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人(附帯被
)株式会社YKSC
(附帯被
)株式会社ワイケイズコーポレーション
(附帯被
)X1
(附帯被
)X2 被控訴人(附帯控訴人)株式会社シーエスエス技術開発
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著作権法114条2項 著作権法112条1項
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[概要] 1 事案の概要
当事者の表記については,控訴人(附帯被控訴人,原審被告)株式会社YKSC
を「被告YKSC社」,同株式会社ワイケイズコーポレーションを「被告ワイケイズ
社」,同X1を「被告X1」,同X2を「被告X2」,被控訴人(附帯控訴人,原審原
告)を「原告」という。また,原審において用いられた略語を,当審においてもそ
のまま用いる。
原審の事案は,以下のとおりである。すなわち,「おまかせ君プロVer.2.5」
という名称の測量業務用の原告ソフトを製造し,これを使用して測量業務等を行っ
ている原告が,被告ソフトを製造し,これを使用して測量業務等を行っている被告
YKSC社,同社の関連会社である被告ワイケイズ社,被告YKSC社の代表取締
役である被告X1,及び原告の元従業員で,被告YKSC社の従業員である被告X
2に対し,被告プログラムは原告プログラムを複製又は翻案したものであり,共同
して被告ソフトを製造し,これを複製,使用,譲渡する被告らの行為は,原告の原
告プログラムに対する著作権(複製権又は翻案権)を侵害すると主張して,①被告
YKSC社及び被告ワイケイズ社に対して,著作権法112条1項に基づいて被告
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10052一部認容
損害賠償請求控訴事件
控訴人(1審被告)株式会社本の泉社
(1審被告)X 被控訴人(1審原告)Y
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著作権法20条2項4号
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[概要] 1 事案の概要及び当事者の主張
(1) 原審の事案の概要
当事者の表記については,被控訴人を原告,控訴人Xを被告X,控訴人株式会社
本の泉社を被告本の泉社という。
原審の経緯は,以下のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10028等控訴棄却
損害賠償等,著作権侵害差止等,出版権確認等請求控訴事件
被告) 控訴人(原審第2事件原告)生長の家
(原審第2事件原告)X
・附帯被
(原審第1事件被告・原審第3事件原告) 被控訴人・附帯控訴人(原審第1事件原告・原審第2及び第
(原審第2及び第3事件被告)
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著作権法112条1項 民法723条 著作権法60条
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[概要] 別紙第1書籍目録記載の書籍を本件①の各書籍,別紙第2書籍目録記載の書籍を
本件②の各書籍,別紙第1書籍目録記載の書籍を本件③の各書籍という。略語につ
いては,当裁判所も原判決と同一のものを用いる。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10011等控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
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著作権法21条 著作権法98条 著作権法114条3項 著作権法114条2項
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[概要] 1 事案の概要
第1審,差戻前の第2審,上告審,差戻後の当審の経緯は,以下のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月31日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10009請求棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
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著作権法114条2項 著作権法114条3項 著作権法99条の2 著作権法112条
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[概要] 1 はじめに
(1) 本件は,放送事業者であり,別紙放送目録記載の各周波数で地上波テレビジ
ョン放送(以下,別紙放送目録記載の各放送を総称して,「本件放送」ということ
がある。)を行っている原告らが,「まねきTV」という名称で,被告と契約を締
結した者(以下「利用者」という。)がインターネット回線を通じてテレビ番組を
視聴することができるようにするサービス(以下「本件サービス」という。)を提
供している被告に対し,本件サービスが,本件放送について原告らが放送事業者と
して有する送信可能化権(著作隣接権。著作権法99条の2)を侵害し,また,別
紙放送番組目録記載の各放送番組(以下,これらを総称して,「本件番組」という
ことがある。)について原告らが著作権者として有する公衆送信権(著作権。著作
権法23条1項)を侵害している旨主張して,著作権法112条1項に基づき,本
件放送の送信可能化行為及び本件番組の公衆送信行為の差止めを求めるとともに,
民法709条,著作権法114条2項(当審において同条3項に基づく請求原因を
追加主張)に基づき,著作権及び著作隣接権の侵害による損害賠償金並びにこれに
対する訴状送達の日の翌日である平成19年3月15日から支払済みまで年5分の
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月25日 知的財産高等裁判所 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ネ)10024請求棄却
著作権確認等請求控訴事件 (車両の連結並びに解放方法及び装置)
控訴人兼被
セプロ株式会社 被控訴人兼控訴人JFEスチール株式会社
兼控訴人JFE物流株式会社
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民法173条1号 著作権法28条 著作権法15条2項 著作権法15条
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[概要] 1 本件は,1審原告において,1審被告スチールが使用している「混銑車自動
停留ブレーキ及び連結解放装置」(以下「本件装置」という。)に組み込まれた別
紙プログラム目録記載のプログラム(以下「本件プログラム」という。)の複製物
について,1審原告が湯浅通信機工業株式会社(以下「湯浅通信機」という。)か
ら当該プログラムの著作権を譲渡されるなどして本件プログラムの著作権を取得し
たところ,1審被告スチールが本件装置を使用するに当たり,1審被告らとの間で,
相当額の本件プログラムの使用料を支払う旨の合意があった,仮に合意がなかった
としても,1審被告スチールは本件プログラムの使用により不当に利得していると
して,これを争う1審被告らに対し,①本件プログラムの著作権が1審原告に帰属
することの確認,②本件プログラムの使用料支払契約(1審被告らに対する主位的
請求及び1審被告スチールに対する予備的請求1)ないし不当利得(1審被告スチ
ールに対する予備的請求2)に基づき,連帯して,使用料ないし不当利得相当額1
5億円の支払(平成11年1月1日から平成16年12月31日まで6年間分合計
18億円のうちの10億円及び平成17年1月1日から平成20年12月31日ま
での4年間分合計12億円のうちの5億円の一部請求。なお,遅延損害金は,1審
▶判決の詳細
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著作権
平成24年1月12日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)3102等請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
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民法641条 著作権法64条1項 著作権法10条1項4号 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 前提事実(証拠等の掲記のない事実は当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
原告は,販売促進に関する情報・資料の収集・企画及び販売,店頭広告
等の企画,設計,施工等を業務とする会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)39994請求棄却
損害賠償等請求事件
被告ニッケ商事株式会社
Q 原告P
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著作権法112条 著作権法115条 著作権法114条3項 著作権法2条1項1号
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[概要] 本件は,別紙原告作品目録記載1及び2の編み物(以下,それぞれ「原告編み
物1」,「原告編み物2」といい,両者を併せて「原告編み物」という。)及び
同目録記載3及び4の編み図(以下,それぞれ「原告編み図1」,「原告編み図
2」といい,両者を併せて「原告編み図」という。また,原告編み物と原告編み
図を併せて「原告作品」という。)の制作者である原告が,被告Q(以下「被告
Q」という。)が被告ニッケ商事株式会社(以下「被告会社」という。)に別紙
被告作品目録記載1の編み物(以下,被告Qが納入した編み物及びその複製品を
総称して「被告編み物」という。)及び同目録記載2の編み図(以下「被告編み
図」といい,被告編み物と併せて「被告作品」という。)を納入し,被告会社が
被告編み物を下請業者に製作させて展示,販売し,被告編み物を写真撮影して雑
誌等に掲載して使用し,かつ,被告編み図を多数複製して顧客や販売店等に頒布
するなどしたことに関し,被告作品は原告編み物又は原告編み図を複製,翻案し
たものであり,被告会社撮影に係る別紙被告作品目録記載3の写真(以下「被告
編み物写真」という。)は原告編み物又は原告編み図を翻案したものであり,被
告作品の展示は展示権を侵害するなどと主張し,被告らに対し,被告作品及び被
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10038控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被告)株式会社TBSテレビ 控訴人(第1審原告)X 被控訴人(第1審被告)株式会社TBSテレビ
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著作権法115条 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 事案の概要
略語については,原判決と同一のものを用いる。また,別紙1(本件折り図),
別紙2(被告折り図)及び別紙3(対比表)については,原判決のものを引用する。
折り紙作家である原告は被告に対し,被告の制作に係るテレビドラマ「ぼくの
妹」の番組ホームページ(「http://www.tbs.co.jp/bokunoimouto/news.html」。
本件ホームページ)に被告折り図(原判決の別紙2記載の「吹きゴマ」の折り図。
説明文を含む。)を掲載した被告の行為について,主位的に,被告折り図は,「1
枚のかみでおる おりがみ おって遊ぶ -アクションおりがみ-」と題する原告
書籍に掲載された本件折り図(原判決の別紙1記載の「へんしんふきごま」の折り
図。説明文を含む。)を複製又は翻案したものであり,被告による被告折り図の作
成及び本件ホームページへの掲載行為は,原告の著作物である本件折り図について
原告の有する著作権(複製権ないし翻案権,公衆送信権)及び著作者人格権(氏名
表示権,同一性保持権)の侵害に当たる旨主張し,著作権侵害及び著作権人格権侵
害の不法行為による損害賠償として285万円及び遅延損害金の支払と著作権法1
15条に基づき被告の運営するホームページに別紙謝罪文目録1記載の謝罪文の掲
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)36616一部認容
損害賠償請求事件
被告エイアイユーインシユアランス 原告株式会社福祉施設共済会
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民法709条 著作権法114条3項 著作権法15条1項 著作権法2条1項15号
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[概要] 本件は,損害保険の代理店業等を営む原告が,損害保険会社である被告に対
し,被告が,原告と被告間の損害保険代理店契約が解除された後に,原告の著
作物である別紙1の「平成22年1月1日付け火災保険改定のお知らせ」と題
する説明書面(「本件説明書面」という。)を複製し,これを含む別紙2の案
内資料(以下「被告案内資料」という。)を原告の顧客である社会福祉法人に
送付し,被告との火災保険契約の締結を勧誘した行為は,原告の本件説明書面
についての著作権(複製権)の侵害,上記解除に伴い原告と被告間で締結され
た秘密保持契約違反の債務不履行,不正競争防止法(以下「不競法」という。)
2条1項13号の不正競争行為及び一般不法行為に該当するとして,民法70
9条,415条及び不競法4条に基づく損害賠償と遅延損害金の支払を求めた
事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10008控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)株式会社東芝三村量一 控訴人(原告)一般社団法人私的録画補償金管理協会 被控訴人(被告)株式会社東芝三村量一
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著作権法30条2項 著作権法104条の5
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[概要] 1 被控訴人は,アナログチューナーを搭載しない原判決別紙製品目録1ないし
5記載のDVD録画機器(「被控訴人製品」)を製造,販売するが,著作権法10
4条の2第1項2号の指定管理団体である控訴人は,被控訴人製品が著作権法30
条2項所定のデジタル方式の録音又は録画の機能を有する「政令で定める機器」
(特定機器)に該当するとの主張を前提にし,被控訴人においては著作権法104
条の5所定の製造業者等の協力義務として,その購入者から被控訴人製品に係る私
的録画補償金相当額を徴収して控訴人に支払うべき法律上の義務があるなどと主張
し,控訴の趣旨のとおり私的録画補償金相当額の支払を求めている。
原審は,被控訴人製品はデジタルチューナーを搭載するだけでアナログチューナ
ーを搭載しないが,それでも特定機器に該当すると判断しつつも,著作権法104
条の5が規定する特定機器の製造業者等が負う協力義務は,控訴人の主張するよう
な法律上の具体的な義務ではなく,法的強制力を伴わない抽象的な義務であると解
されるから,被控訴人がその協力義務として被控訴人製品に係る私的録画補償金相
当額の金銭を支払う義務を負うものと認めることはできず,控訴人主張の不法行為
の成立も認められないとして,控訴人の請求を棄却した。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月19日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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【Winny事件最高裁判決】 平成21(あ)1900
著作権法違反幇助被告事件
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著作権法23条1項
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[判示事項] 適法用途にも著作権侵害用途にも利用できるファイル共有ソフトWinnyをインターネットを通じて不特定多数の者に公開,提供し,正犯者がこれを利用して著作物の公衆送信権を侵害することを幇助したとして,著作権法違反幇助に問われた事案につき,幇助犯の故意が欠けるとされた事例 [概要] 適法用途にも著作権侵害用途にも利用できるファイル共有ソフトWinnyをインターネットを通じて不特定多数の者に公開,提供し,正犯者がこれを利用して著作物の公衆送信権を侵害することを幇助したとして,著作権法違反幇助に問われた事案につき,被告人において,(1)現に行われようとしている具体的な著作権侵害を認識,認容しながらWinnyの公開,提供を行ったものでないことは明らかである上,(2)その公開,提供に当たり,常時利用者に対しWinnyを著作権侵害のために利用することがないよう警告を発していたなどの本件事実関係(判文参照)の下では,例外的とはいえない範囲の者がそれを著作権侵害に利用する蓋然性が高いことを認識,認容していたとまで認めることも困難であり,被告人には著作権法違反罪の幇助犯の故意が欠ける。
(反対意見がある。)
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月15日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)11439請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告ニューメディカ・テック(以下「
NMT販売」という。)
株式会社大倉
ら 原告ニューメディカ・テック
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著作権法114条2項 民法709条 著作権法112条1項 著作権法12条1項
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[概要] 1 前提事実(いずれも当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
ア 原告
原告は,浄水器・浄水装置等の輸入,製造,販売,設計及び取付工事
並びに保守点検等を目的とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年12月14日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)4753等請求棄却
損害賠償請求事件
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著作権法29条1項 著作権法16条 著作権法15条 著作権法2条3項
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[概要] 本件は,原告が,①被告アドックに対し,<ア>原告が制作したケーズデンキ
の新店舗告知のテレビCM原版(新店舗名部分が空白の原版)について,被告
アドックが無断で当該原版を使用して新たに新店舗告知のテレビCM原版(新
店舗名を挿入した完成版)を制作し,そのプリント(CM原版のコピー)を作
成した旨主張し,また,原告が制作した新店舗告知のテレビCM原版(上記と
同様の完成版)について,被告アドックが無断でそのプリントを作成した旨主
張し,著作権侵害(新店舗名部分が空白の原版の複製権侵害)を理由とする不
法行為に基づく損害賠償請求として,原告の利益相当額604万5500円
(附帯請求として内金134万3000円〔CM原版5本65万円及びプリン
ト42本69万3000円〕に対する訴状送達の日の翌日である平成20年1
1月1日から,内金470万2500円〔プリント285本470万2500
円〕に対する訴えの変更申立書送達の日の翌日である平成21年1月23日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金)の支払を求めると
ともに,<イ>原告が制作したブルボンの商品告知のテレビCM原版について,
被告アドックが無断でそのプリントを作成した旨主張し,著作権侵害(当該テ
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ワ)16905一部認容
損害賠償請求事件
被告A1 原告一般社団法人日本音楽著作権協会
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民法709条 著作権法2条1項15号 著作権法114条3項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,著作権等管理事業者である原告が,原告が著作権を管理する音楽著
作物のデータをレンタルサーバのハードディスクに蔵置し,携帯電話を使用し
てインターネットを利用する不特定多数の者の求めに応じて上記データをダ
ウンロードさせた被告の行為が上記音楽著作物の複製権及び公衆送信権の侵
害に当たる旨主張して,被告に対し,不法行為に基づく損害賠償を求めた事案
である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ワ)17393一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告株式会社ワールドピクチャー 原告株式会社宣弘社
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著作権法114条3項 著作権法112条1項
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[概要] 本件は,テレビ映画の企画,製作及び販売並びに映像著作物の版権管理及び
利用開発等を業とする原告が,CD・DVDの製造販売等を業とする被告にお
いて,故意又は過失により,原告から許諾を得ることなく,原告が著作権を有
するテレビ映画作品「月光仮面」及び「快傑ハリマオ」をDVDに複製すると
ともに頒布することで原告の複製権及び頒布権を侵害したとして,被告に対し,
著作権法112条1項に基づきDVD商品の複製及び頒布の差止めを求めると
ともに,著作権侵害の不法行為に基づく損害賠償を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年11月28日 知的財産高等裁判所 横浜地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10044控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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著作権法2条1号
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[概要] 本件は,被控訴人が作詩・作曲した楽曲「羅針盤」(本件楽曲)を,控訴人
が,平成21年3月17日に被控訴人に無断で東京東高円寺のライブハウスで
開催されたコンサートにおいて演奏歌唱したことを理由に,被控訴人(一審原
告)が控訴人(一審被告)に対し,不法行為による損害賠償金130万円と遅
延損害金の支払を求めた事案である。
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著作権
平成23年11月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)20132等確認
著作権に基づく差止権不存在確認等請求事件
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著作権法65条3項 著作権法65条2項 著作権法32条 著作権法32条1項
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[概要] 原告竹井機器は,亡P5(以下「P5」という。)との間で,平成12年1月
1日に別紙1商品目録記載1ないし4の各検査用紙(以下,順に「本件検査用
紙1」ないし「本件検査用紙4」といい,併せて「本件各検査用紙」という。)
について,別紙2の著作物出版販売契約書に係る著作物出版契約(以下「本件
出版契約」という。)を締結して本件各検査用紙を出版,販売していたところ,
同契約で定められた当初の利用期間が満了したことから,原告竹井機器及び本
件各検査用紙の著作権の相続人ら間で,同契約の存続を巡って紛争が生じた。
本件のうち甲事件は,主位的に,原告竹井機器,原告P1及び同P2(以下「原
告ら」という。)らと被告P3との間で,本件出版契約が存在していることの確
認を求め,予備的に,原告竹井機器が,被告P3との間で,被告P3が,P5
から相続した著作権の持分権に基づき,原告竹井機器がする本件出版契約に基
づく出版,販売行為に対する差止請求権を有しないことの確認を求め,原告P
1及び同P2が,被告P3に対し,著作権法65条3項に基づき,本件出版契
約の更新に合意することを求める事案である。
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著作権
平成23年10月31日 知的財産高等裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10020控訴棄却
損害賠償等・同反訴請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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著作権法114条3項 著作権法17条2項 著作権法112条1項 著作権法114条
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[概要] 1 本訴事件は,職業写真家である一審原告の撮影した公明党都議会議員の肖像
写真を,同議員が広報用に開設したウェブサイトからダウンロードして,一審
被告が平成21年6月に一審原告に無断で同写真を利用したビラを作成し又は
自らのウェブサイトに掲載した等として,一審原告が一審被告に対し,著作権
侵害を理由にその差止めと損害賠償金400万円及び遅延損害金の支払を求め
たものであり,一方,反訴事件は,一審原告が平成21年6月24日になした
刑事告訴及び本件訴訟提起が不法行為に当たるとして,一審被告が一審原告に
対し,その損害賠償金100万円と遅延損害金の支払を求めた事案である(詳
細は原判決記載のとおり)。
2 平成23年2月9日になされた原判決は,本訴事件については上記差止めと
損害賠償金78万5000円及び遅延損害金の支払を命ずる限度で認容してそ
の余は棄却し,反訴事件については,全て棄却したため,これに不服の一審被
告が本件控訴を提起したものである。
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著作権
平成23年9月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)28148一部認容
著作権損害賠償請求事件
被告サンキッズシステム株式会社 原告コンピュータエデュケーションシステム株式会社
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著作権法114条1項
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許諾 | 47回 | 侵害 | 7回 | 損害賠償 | 7回 | ライセンス | 6回 |
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[概要] 1 本件は,後記2(2)のソフトウェア(コンピュータ・プログラム)に係る著作
権ないし日本国内における著作権の独占的利用権を有する原告が,被告が当該
ソフトウェアを販売し,販売先である教育機関に設置されたコンピュータにイ
ンストールした行為は,原告被告間の和解契約上の許諾料の支払条項に該当す
る,原告の著作権(複製権,譲渡権)を侵害する不法行為に該当すると主張し
て,被告に対し,和解契約に基づく許諾料の支払請求権に基づく許諾料616
万7000円及びこれに対する和解契約日の翌日である平成20年12月26
日から支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害金並びに不法行
為による損害賠償請求権に基づく損害賠償金2304万8916円及びこれに
対する訴状送達日の翌日である平成22年8月7日から支払済みまで民法所定
の年5分の割合による遅延損害金の各支払を求める事案である。
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著作権
平成23年8月9日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10030控訴棄却
不当利得返還請求控訴事件
控訴人X1
X2 被控訴人株式会社TBSテレビ
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民法704条
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[概要] 1 事案の概要
(以下,控訴人(原審原告)X1を「原告X1」,控訴人(原審原告)X2を「原
告X2」,被控訴人(原審被告)を「被告」といい,原審において用いられた略語は,
当審においてもそのまま用いる。)
原告らは,東京放送の製作するテレビ番組のオープニングテーマとして使用され
た楽曲の作曲者である。原告らは,同楽曲の使用が開始された平成16年1月1日
から平成18年3月31日までの間,原告らの許諾を得ずに本件楽曲が使用された
と主張して,会社分割により東京放送の権利義務を包括的に承継した被告に対し,
上記楽曲の上記期間における使用に対する使用料相当額の不当利得の返還及びこれ
に対する民法704条所定の法定利息の支払を求めた。
原審が原告らの請求を全て棄却したため,これを不服とした原告らが,原判決の
取消しを求めて,本件控訴を提起した。
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著作権
平成23年7月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)31755一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社本の泉社
Y 原告X岩田充弘
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著作権法19条3項
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[概要] 1 本訴請求の要旨は,次のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年7月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10080請求棄却
譲受債権請求承継参加申立控訴事件
被告)株式会社円谷プロダクション被控訴人・控訴人(第1審
)及び補助参加人
)訴訟復代理人及び補助参加人 控訴人・被
(第1審脱退原告承継参加人) 被控訴人・控訴人(第1審被告)株式会社円谷プロダクション
・控訴人(第1審被告)及び補助参加人
・控訴人(第1審被告)訴訟復代理人及び補助参加人
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民事訴訟法248条 民法466条2項 民法709条 民法704条
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ライセンス | 76回 | 損害賠償 | 29回 | 許諾 | 14回 | 侵害 | 3回 |
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[概要] 以下,略語は,原判決と同様のものを用いる。また,原判決の別紙第一目録,第
二目録及びウルトラマンキャラクター一覧表(別紙一覧表)を,いずれも引用する。
本件は,参加人が,別紙第二目録記載の各著作物(本件著作物)の著作権者であ
る被告に対し,①第1審脱退原告(脱退原告)は,別紙第一目録添付の契約書(本
件契約書)に記載された内容の契約(本件契約)に基づき,被告から,本件著作物
の日本以外の国における独占的利用権(本件独占的利用権)の許諾を受けた,②被
告は,日本以外の国において,第三者に対し,本件著作物や,同著作物の製作後に
被告が製作したいわゆるウルトラマンキャラクターの登場する映画作品及びこれら
を素材にしたキャラクター商品の利用を許諾している,③上記②の被告の行為は,
本件契約に違反するものであり,被告は,脱退原告に対し,本件契約の債務不履行
に基づく損害賠償義務ないし上記②の第三者から得た許諾料につき不当利得返還義
務を負う,④参加人は,脱退原告から,上記の損害賠償請求権及び不当利得返還請
求権を譲り受けた,と主張して,上記損害賠償請求権の一部請求又は上記不当利得
返還請求権の一部請求(選択的請求)として,1億円及びこれに対する平成18年
5月26日(被参加事件の訴状送達の日の翌日)から支払済みまで商事法定利率年
▶判決の詳細
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著作権
平成23年6月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10045控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人兼被
(原審第1事件原告・第2事件被告)
(原審第1事件被告)コムネット株式会社 被控訴人(原審第2事件原告)アシュラ・インコーポレイテッド
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著作権法114条2項 著作権法114条3項 商標法38条3項 特許法103条
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侵害 | 48回 | 損害賠償 | 16回 | 商標権 | 14回 | 差止 | 8回 |
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[概要] 1 事案の概要
控訴人兼被控訴人(原審第1事件原告・第2事件被告)コンセプト・テクノロジ
ー株式会社を「第1事件原告・第2事件被告コンセプト」と,控訴人(原審第1事
件被告)コムネット株式会社を「第1事件被告コムネット」と,被控訴人(原審第
2事件原告)アシュラ・インコーポレイテッドを「第2事件原告アシュラ」という。
原審において用いられた略語は,当審においてもそのまま用いる。
原審の経緯は,以下のとおりである。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年6月10日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)31663請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社ヒノデ井奈波朋子 原告X加藤悟
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著作権法114条2項 著作権法10条1項6号
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[概要] 1 本件は,2つの図及び説明文から成る「バイナリーオートシステム」と
の表題が付された別紙1記載の図面(ただし,赤字,赤枠部分を除く。同
部分は原告主張の被侵害部分を特定するための表示であって,同図面を構
成するものではない。以下,同図面を「原告図面」という。)について第
一発行年月日の登録を得た原告が,被告のプラウシオン・エージェントク
ラブ契約書面(甲3。以下「被告契約書面」という。)は原告図面と同一
又は類似の表現を用いており,これを作成,使用する被告の行為は原告が
有する原告図面の著作権(複製権,二次的著作物の利用権)を侵害すると
して,被告に対し,著作権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基づき
逸失利益3億円のうち900万円及びこれに対する平成22年9月19日
(訴状送達日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅
延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年5月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10006控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人オーインクメディア 被控訴人ロジテック株式会社
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著作権法113条6項 著作権法21条
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[概要] 本判決の略称は,当事者の呼称を含め,審級に応じた読替えをするほか,原判決
に倣う。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年5月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10010控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被告)Y伊東亜矢子 控訴人(原告)X小倉秀夫 被控訴人(被告)Y伊東亜矢子
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著作権法112条1項
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[概要] 1 控訴人(原告)は,「廃墟」を被写体とする写真(いわゆる「廃墟写真」)
を撮影する写真家であるが,被控訴人(被告)が控訴人撮影の原告各写真と同一の
被写体を撮影して被告各写真を作成し,これを掲載した被告各書籍を出版及び頒布
するなどした行為は,控訴人の有する原告各写真の著作物の著作権(翻案権,原著
作物の著作権者としての複製権,譲渡権)及び著作者人格権(氏名表示権)を侵害
する,あるいは,控訴人が「廃墟」を最初に被写体として取り上げた者と認識され
ることに伴って生じる法的保護に値する利益を侵害する,また,写真集「亡骸劇場」
に記載された被控訴人の発言は控訴人の名誉を毀損するなどと主張して,被控訴人
に対し,①著作権法112条1項,2項に基づく被告各書籍の増製及び頒布の差止
め並びに一部廃棄,②著作権侵害,著作者人格権侵害,名誉毀損及び法的保護に値
する利益の侵害の不法行為による損害賠償,③著作権法115条及び民法723条
に基づく名誉回復等の措置としての謝罪広告を求めた。
2 原判決は,著作権侵害の主張については,被告写真1∼5から原告写真1∼
5の表現上の本質的な特徴を直接感得することができないとして,被告写真1∼5
が原告写真1∼5の翻案物であることを否定し,これによりその他の著作権侵害も
▶判決の詳細
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著作権
平成23年4月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ワ)35800請求棄却
損害賠償請求事件 (模様入りおにぎり具)
被告アーネスト株式会社 原告X
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著作権法75条3項 著作権法12条1項 実用新案法10条の3 著作権法76条
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[概要] 1 本件は,原告が,被告の商品台紙(乙1の1,2。以下「本件台紙」と
いう。)の裏面に掲載した取扱説明文及び写真(別紙1被告説明目録記載
1。以下「被告説明1」という。)並びに同商品のリーフレット(乙2の
1,2。以下「本件リーフレット」といい,本件台紙と併せて「本件台紙
等」という。)に掲載した取扱説明文及び写真(別紙1被告説明目録記載
2∼5。以下「被告説明2∼5」という。)は,いずれも原告の著作物で
ある「手続補正書」(甲6の2。原告が実用新案登録出願の願書に添付し
た明細書及び図面を補正するため特許庁に提出した同庁昭和57年1月7
日受付の手続補正書。以下「本件手続補正書」といい,このうち明細書部
分を「本件明細書」,図面部分を「本件図面」といい,その写しを別紙2
として添付する。)を複製又は翻案したものであり,被告の上記各掲載行
為は,原告の有する本件手続補正書の著作権(複製権,翻案権)及び著作
者人格権(氏名表示権,公表権,同一性保持権)を侵害すると主張して,
被告に対し,著作権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基づき逸失利
益200万円及び著作者人格権侵害の不法行為による損害賠償請求権に基
▶判決の詳細
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著作権
平成23年4月19日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成23(ネ)10005控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被告)財団法人住宅金融普及協会 控訴人(原告)X 被控訴人(被告)財団法人住宅金融普及協会
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民法709条 著作権法112条1項
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[概要] 1 被控訴人(被告)は自ら開設するウェブサイト上に「住宅ローン商品 金利
情報」を掲載しているが,控訴人(原告)は,そのうちの,全国の金融機関の金利
情報を整理した被告図表(原判決別紙Aにおいて示された図表部分)が,控訴人の
著作物(図形,編集著作物又はデータベースの著作物)である本件図表(原判決別
紙Bにおいて示された図表部分)を複製したものであり,被控訴人の上記掲載行為
は控訴人の有する本件図表の著作権(複製権,公衆送信権)を侵害する旨主張し,
被控訴人に対し,著作権法112条1項に基づく差止請求として上記「住宅ローン
商品 金利情報」が掲載されたウェブページの閉鎖と,著作権侵害の不法行為によ
る損害賠償の一部請求として706万4000円の支払を求めた。
2 原判決は,本件図表の著作物性(図形,編集著作物又はデータベースの著作
物)を否定し,控訴人の請求をいずれも棄却した。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月23日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10073却下
出版妨害禁止等請求控訴事件
控訴人X
社団法人シナリオ作家協会
ら 被控訴人Y
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著作権法28条 著作権法65条3項 民法1条3項 著作権法79条1項
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[概要] 1 原審の経緯等
本件の原審の事案は,別紙書籍目録記載の書籍(以下「本件書籍」という。)を
発行している控訴人社団法人シナリオ作家協会(1審原告。以下「原告協会」とい
う。)と,小説「イッツ・オンリー・トーク」(以下「本件小説」という。)を原
作とする映画(以下「本件映画」という。)の製作のために別紙著作物目録記載の
脚本(以下「本件脚本」という。)を執筆した控訴人X(1審原告。以下「原告X」
という。)が,本件脚本の本件書籍への収録及びその出版を承諾しなかった本件小
説の著作者である被控訴人(1審被告。以下「被告」という。)に対し,被告の委
託を受けて本件小説の著作権を管理している株式会社文藝春秋(以下「文藝春秋」
という。)と,本件映画の企画製作プロダクション会社である有限会社ステューデ
ィオスリー(以下「ステューディオスリー」という。)との間で締結された本件小
説の劇場用実写映画化に係る原作使用契約(以下「本件原作使用契約」という。)
において,著作物の二次的利用については,「文藝春秋は,一般的な社会慣行並び
に商習慣等に反する許諾拒否は行わない」との条項があることに照らすと,本件脚
本を本件書籍に収録して出版することについては原告X及び原告協会(以下「原告
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10059控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)Y 控訴人(原告)宏文出版株式会社 被控訴人(被告)Y
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著作権法32条 著作権法12条1項
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[概要] 本件は著作権侵害及び名誉・信用毀損等を理由とする不法行為に基づく損害賠償
請求訴訟である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10081控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X石山卓磨 被控訴人Y太田純
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著作権法15条1項
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[概要] 1 本判決の略称は,「各執筆担当従業員」を「各執筆担当者」に改め,「(仮
題)病院の新経営管理項目読本」と題する書籍原稿(甲1。ただし,Aが執筆した
「第5編 院内IT化と情報管理・プライバシー保護」の部分は除く。)を「本件
著作物」と,アーバンプロデュースによる病院の経営管理に関する書籍の執筆依頼
を「本件執筆依頼」といい,原判決の「本件書籍」を,特に断らない限り「本件著
作物」と読み替えるほかは,当事者の呼称を含め,審級に応じて読み替え,改める
ほかは,原判決に従う。
2 本件は,控訴人が,本件著作物について著作権法15条1項(職務著作)に
基づき著作権を有すると主張し,被控訴人が本件著作物に依拠して被控訴人書籍を
作成し,出版,販売及び頒布する行為が,控訴人の本件著作物の複製権を侵害する
として,同法112条1項に基づき被控訴人書籍の出版,販売及び頒布の差止め並
びにその廃棄を求め,また,不法行為に基づく損害賠償として,671万円及びこ
れに対する訴状送達の日の翌日である平成20年12月13日から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年3月4日 東京地方裁判所
▶概要
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平成21(ワ)6368等請求棄却
損害賠償等請求事件
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著作権法60条 著作権法112条1項 著作権法63条 民法723条
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[概要] 第1事件は,財団法人である原告社会事業団が,①亡Aが戦前に創作した
多数の著作物の集合体としての「生命の實相」の著作権は,亡Aが原告社会
事業団の設立者として行った寄附行為の寄附財産であって,原告社会事業団
に帰属しているところ,上記「生命の實相」に属する書籍をそれぞれ復刻し
た復刻版である別紙第1書籍目録1記載の書籍(以下「本件①の書籍1」と
いう。)及び同目録2記載の書籍(以下「本件①の書籍2」といい,これと
本件①の書籍1を併せて「本件①の各書籍」という。)について,被告日本
教文社との間で著作権使用(出版)契約を締結したが,印税(著作権使用
料)に未払がある,②本件①の書籍1の著作権者は原告社会事業団であるの
に,被告日本教文社が原告社会事業団に無断で本件①の書籍1に真実と異な
る著作権表示を行ったことが不法行為を構成するなどと主張して,被告日本
教文社に対し,著作権使用(出版)契約に基づき,印税の支払を求めるとと
もに,民法723条に基づき,謝罪広告の掲載を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成23年2月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成22(ネ)10051請求棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)兼解散会社株式会社インデックス承継人被控訴人(第1審
)Y 控訴人・被
(第1審原告)株式会社ハイパーキューブ 被控訴人・控訴人(第1審被告)兼解散会社株式会社インデックス承継人
(第1審被告)Y
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民法724条 不正競争防止法5条2項 著作権法113条2項 著作権法10条3項
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[概要] 以下,略語,用語については,当裁判所も原判決と同一のものを用いる。ま
た,別紙言語対比表,別紙データベース対比表及び別紙数値・記号対比表は,
原判決のものを引用する。
本件は,原告が被告らに対して,携帯端末又はパソコン向けコンテンツ配信
用ソフトウェアに関連して,被告らの行為が,原告の有する著作権,著作者人
格権侵害の不法行為又は債務不履行を構成するなどと主張して,損害賠償金の
支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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