| 権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成29年11月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)16883
発信者情報開示請求事件
被告ビッグローブ株式会社髙橋利昌 原告株式会社h.m.p渡邉俊太郎
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著作権法23条1項 著作権法29条1項 著作権法16条
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,氏名不詳者が被告の提供するインターネット接
続サービスを利用して,インターネット上の動画共有サイトに原告が著作権を有
する映像作品を複製して作成した動画のデータをアップロードした行為により
原告の公衆送信権(著作権法23条1項)が侵害されたと主張して,特定電気通5
信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下
「プロバイダ責任制限法」という。)4条1項に基づき,被告が保有する発信者情
報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年10月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10065控訴棄却
著作権確認等請求控訴事件
被告)セントラルレコード株式会社小林貞五 控訴人(1審原告)X 被控訴人(1審被告)セントラルレコード株式会社小林貞五
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[概要] 1 本件は,本件各作品の実演を収録したCDの制作を被控訴人に依頼した控
訴人が,控訴人と被控訴人との間には,被控訴人が控訴人に対して本件各作品の本
件著作権を帰属させる旨の合意(以下「本件合意」という。)が成立していたと主
張して,被控訴人に対し,主位的請求として,控訴人が本件著作権を有することの
確認を求め,予備的請求1として,被控訴人の責めに帰すべき事由により,本件著
作権を控訴人に帰属させる債務が履行不能になったと主張して,債務不履行によ
る損害賠償金580万9650円及びこれに対する請求後の日である平成28年
4月15日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまでの商事法定利率年6分の割合
による遅延損害金の支払を求めるとともに,予備的請求2として,①被控訴人が,
本件著作権を取得することができると控訴人に誤信させてCDの制作に関する契
約を締結したことが詐欺の不法行為に当たる,②被控訴人が,控訴人に対して,著
作権信託契約の仕組みを説明することなく,JASRACへの申請費用を支払わ
せたことは,信義則上の説明義務に違反する不法行為に当たる,③被控訴人が,本
件各作品についてJASRACに作品届を提出し,この事実を控訴人に秘してい
たことは,控訴人に対する不法行為に当たる,と主張して,不法行為による損害賠
▶判決の詳細
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著作権
平成29年10月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10061控訴棄却
著作者人格権侵害差止等請求控訴事件
控訴人株式会社X建築研究所平林健吾 被控訴人株式会社竹中工務店
株式会社彰国社
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著作権法112条1項 著作権法10条1項5号
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[概要] 1 事案の要旨
(1) 本件は,建築設計等を目的とする株式会社である控訴人(一審原告)が,
原判決別紙物件目録記載の建物(本件建物)について,自らがその共同著作
者(主位的主張)又は本件建物を二次的著作物とする原著作物(控訴人設計
資料〔甲7,7の2〕及び控訴人模型〔甲8〕に基づく控訴人代表者の提案
内容)の著作者(予備的主張)であるにもかかわらず,①被控訴人竹中工務
店が,本件建物の著作者を同被控訴人のみであると表示してデザイン賞に応
募し,同表示に基づいて賞を受賞したこと(本件各受賞)や,②被控訴人竹
中工務店の上記表示を受けて,被控訴人彰国社が,そのように表示された書
籍(本件書籍)を発行,販売してこれを継続していることが,それぞれ,控
訴人の有する著作者人格権(氏名表示権)を侵害すると主張して,被控訴人
らに対し,次の各請求を行う事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年10月11日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(行ウ)165請求却下
行政訴訟 著作権
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[概要] 本件各訴えは,いずれも行政事件訴訟法3条6項1号の義務付けの訴えとして提
起されているところ,同号の義務付けの訴えは,「行政庁が一定の処分をすべきで
あるにかかわらずこれがされないとき」に,「行政庁がその処分又は裁決をすべき
旨を命ずることを求める訴訟」であるから,義務付けを求める行政庁の行為に処分
性が認められることを当然の前提とするものと解される。
本件について見ると,法務大臣において,法務省,文化庁,公正取引委員会5
及びJASRACに対する包括許諾契約に基づく徴収方法の是正処置命令を発
する法令上の根拠規定は認められず,また,法務省において,公正取引委員会
及びJASRAC対する包括許諾契約に基づく徴収方法の排除,除去,著作権
法改正の是正処置命令を発する法令上の根拠規定も認められないから,原告の
主張するこれらの是正処置命令は,いずれも行政処分ということができず,処10
分性を欠くものであり,本件各訴えは不適法である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年10月5日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10042控訴棄却
損害賠償請求控訴事件(本訴),著作権侵害差止等請求控訴事件(反訴)
被告兼反訴原告) 控訴人兼被
(1審本訴原告兼反訴被告) 被控訴人兼控訴人(1審本訴被告兼反訴原告)
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著作権法112条1項 著作権法12条1項 著作権法2条1項1号
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[概要] 1
棄却したので,1審原告と1審被告の双方が控訴を提起した。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年10月2日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)21232
発信者情報開示請求事件
被告KDDI株式会社
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著作権法18条1項 著作権法23条1項 著作権法10条1項1号 著作権法19条1項
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[概要] 1 本件は,別紙3著作物目録記載の文書(以下「本件文書」という。)の著作
権者であると主張する原告が,被告の提供するインターネット接続サービスを経由25
してインターネット上の掲示板「2ちゃんねる」(以下「本件掲示板」という。)
に投稿された別紙2投稿記事目録記載の各投稿記事(以下「本件各記事」という。)
により,原告の著作者人格権(公表権,氏名表示権)及び著作権(送信可能化権)
が侵害されたことは明らかであると主張して,特定電気通信役務提供者の損害賠償
責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下「法」という。)4条1項に
基づき,被告に対し,本件各記事に係る別紙1発信者情報目録記載の情報(以下「本5
件発信者情報」という。)の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年9月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10057等一部認容
損害賠償請求控訴事件
控訴人・被
・附帯
・附帯被
株式会社MANGARAK
・附帯被
株式會社小池書院
・附帯被
Y₂ 被控訴人・附帯控訴人Y₃
株式会社小池一夫作品普及会
Y₄
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民法651条1項 著作権法27条 著作権法114条2項 民法108条
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| 許諾 | 317回 | | 侵害 | 85回 | | 損害賠償 | 62回 | | 無効 | 19回 |
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,漫画原作者である一審被告Y₁から著作物の独占的利用権の設定を受け
たと主張する一審原告(旧商号:平成19年6月5日まで「ウクソンジャパン株式
会社」,平成21年1月29日まで「小池一夫劇画村塾株式会社」,同年3月30日
まで「劇画村塾株式会社」。同日以降現商号。甲1,25)による次の各請求,す
なわち,①一審被告小池書院及び一審被告Y₁に対し,不法行為(独占的利用権の
侵害)に基づく損害賠償を求める請求,②一審被告小池書院及び一審被告Y₃に対
し,不法行為(独占的利用権の侵害)に基づく損害賠償を求める請求,③主位的に,
一審被告Y₁,一審被告Y₃,一審被告普及会及び一審被告Y₄に対し,不法行為
(独占的利用権の侵害)に基づく損害賠償を求めるとともに,予備的に,一審被告
Y₄に対し,取締役の任務懈怠責任に基づく損害賠償を求める請求,④一審被告Y
₁,一審被告Y₃及び一審被告普及会に対し,不法行為(独占的利用権の侵害)に基
づく損害賠償を求める請求,⑤一審被告Y₁に対し,主位的に債務不履行,予備的
に取締役の任務懈怠責任に基づく損害賠償を求める請求,⑥一審被告Y₁に対し,
主位的に貸金の返還,予備的に不当利得の返還を求める請求,⑦一審被告Y₁に対
▶判決の詳細
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著作権
平成29年9月5日 知的財産高等裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10067
独立当事者参加事件
控訴人Y 被控訴人株式会社幻戯書房
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民事訴訟法338条1項 民事訴訟法47条
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[概要] 1 確定判決の存在及び再審の訴えの提起等
一件記録によれば,以下の事実が認められる。
(1) 控訴人は,控訴人を原告,被控訴人を被告として,東京地方裁判所平成2
5年(ワ)第22541号損害賠償等請求事件を提起したが,同裁判所は,平成2
7年1月22日,控訴人の請求をいずれも棄却する旨の判決を言い渡した。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年7月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)2694一部認容
著作権確認等請求事件
被告B
CAPビジネスマネジメント株式会社
一般社団法人日本音楽著作権協会 原告A
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著作権法112条 著作権法115条 民事訴訟法115条1項4号 著作権法27条
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[概要] 本件は,別紙1著作物目録記載の歌曲(歌詞と音楽の両方を含み,以下「本
件歌曲」という。)に係る楽曲(音楽部分のみを指し,以下「本件楽曲」とい
う。)の作曲者でその著作権を有する原告が,本件歌曲に係る歌詞部分(以下
「本件歌詞」という。)の作詞者である被告Bにおいて,自らが本件楽曲の作
曲者であると偽って本件楽曲を含む本件歌曲の著作権を被告CAP社に譲渡し,
被告CAP社において,被告JASRACに対して本件歌曲に係る著作権管理
を信託し,被告JASRACにおいて,本件歌曲の著作権を管理し著作物使用
料を徴収しているなどと主張して,①被告らに対し,原告が本件楽曲の著作権
を有することの確認を,②被告JASRACに対し,著作権法112条に基づ
き,本件楽曲が使用された場合における著作物使用料の徴収の差止めを,③被
告Bに対し,同法115条に基づき,謝罪広告の掲載を,それぞれ求める事案
である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年7月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)37610
発信者情報開示請求事件
被告株式会社ハイホー山内貴博 原告有限会社プレステージ渡邉俊太郎
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著作権法32条1項 著作権法15条1項 著作権法23条1項
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,氏名不詳者が被告の提供するインターネット
接続サービスを利用して,インターネット上の動画共有サイトに原告が著作権
を有する動画のデータをアップロードした行為により原告の公衆送信権(著作
権法23条1項)が侵害されたと主張して,特定電気通信役務提供者の損害賠
償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下「プロバイダ責任制限
法」という。)4条1項に基づき,被告が保有する発信者情報の開示を求める
事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)36924請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告株式会社KUGE山口俊樹 原告A
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著作権法27条 著作権法112条1項
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[概要] 本件は,個人としてソフトウェアの受託開発業を営んでいる原告が,被告は
原告の著作物であるプログラムのソースコードを使用してプログラムを作成し,
当該プログラムを搭載した機器を取引先に納入することにより,原告の著作権
(翻案権,譲渡権及び貸与権)を侵害したと主張して,被告に対し,著作権法
112条1項及び2項に基づき,被告が作成したプログラム及びそのソースコ
ードの使用の差止め並びに廃棄を求めるとともに,民法709条及び著作権法
114条2項に基づき損害金180万円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)5388
発信者情報開示請求事件
原告株式会社MAXING
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著作権法14条 著作権法17条1項
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[概要] 1 本件は,別紙2著作物目録記載の映画の著作物(以下「本件著作物」という。)
の著作権者であると主張する原告が,氏名不詳者(以下「本件投稿者」という。)
が被告の提供するインターネット接続サービスを経由してインターネット上のウェ
ブサイト「FC2動画」(以下「本件サイト」という。)にアップロードした別紙
3動画目録記載の動画(以下「本件動画」という。)は本件著作物の複製物である5
から,本件投稿者による上記アップロード行為により原告の有する本件著作物の著
作権(公衆送信権)が侵害されたことが明らかであり,本件投稿者に対する損害賠
償請求権の行使のために本件動画に係る別紙1発信者情報目録記載の情報(以下
「本件発信者情報」という。)の開示を受ける必要があると主張して,特定電気通
信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下,単10
に「法」という。)4条1項に基づき,被告に対し,本件発信者情報の開示を求め
る事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)9799
発信者情報開示請求事件
原告有限会社プレステージ
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著作権法14条 著作権法17条1項
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[概要] 1 本件は,別紙2著作物目録記載の映画の著作物(以下「本件著作物」という。)
の著作権者であると主張する原告が,氏名不詳者(以下「本件投稿者」という。)
が被告の提供するインターネット接続サービスを経由してインターネット上のウェ
ブサイト「FC2動画」(以下「本件サイト」という。)にアップロードした別紙
3動画目録記載の動画(以下「本件動画」という。)は本件著作物の複製物である5
から,本件投稿者による上記アップロード行為により原告の有する本件著作物の著
作権(公衆送信権)が侵害されたことが明らかであり,本件投稿者に対する損害賠
償請求権の行使のために本件動画に係る別紙1発信者情報目録記載の情報(以下
「本件発信者情報」という。)の開示を受ける必要があると主張して,特定電気通
信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下,単10
に「法」という。)4条1項に基づき,被告に対し,本件発信者情報の開示を求め
る事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)35208
発信者情報開示請求事件
被告ビッグローブ株式会社髙橋利昌 原告有限会社プレステージ渡邉俊太郎
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著作権法30条 著作権法23条1項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,映画の著作物につき著作権を有する原告が,一般利用者に対してイ
ンターネット接続プロバイダ事業等を行っている被告に対し,被告の提供する
インターネット接続サービスを経由して上記映画を何者かが動画共有サイトに
アップロードした行為により原告の公衆送信権(著作権法23条1項)が侵害
されたと主張して,特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者
情報の開示に関する法律(以下「プロバイダ責任制限法」という。)4条1項
に基づき,被告が保有する発信者情報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10006控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人ギャラリーTENこと 被控訴人Y若林信子
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[概要] 本判決の略称は,特に断らない限り,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月9日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)4222
発信者情報開示請求事件
被告KDDI株式会社
は,電気通信事業を営み,インターネット接続サービスを提供する株
による情報の保有
に対し,本件発信者の本件発信者情報の開示を求めるものであるから, 原告は,肩書地に居住する者である(甲1)。
は,本件ウェブサイトの管理者に対し,本件発信者に係る発信者情報
は,本件発信者に対して不法行為に基づく損害賠償を請求するため,
の権利が侵害されたことは明らかである。
は,本件発信者に対して
写真の複製権及び公衆送信権侵害を理由
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著作権法32条1項 著作権法20条
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,氏名不詳者が被告の提供するインターネット
接続サービスを経由してインターネット上の電子掲示板に写真を投稿したこと
により原告の著作権(複製権,公衆送信権)等が侵害されたと主張して,特定
電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律25
(以下「プロバイダ責任制限法」という。)4条1項に基づき,被告が保有す
る発信者情報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年6月2日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)9325
発信者情報開示請求事件
被告株式会社NTTぷらら
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,氏名不詳者が被告の提供するインターネット
接続サービスを経由してインターネット上の電子掲示板に写真を投稿したこと
により原告の著作権(複製権,公衆送信権)及び著作者人格権(同一性保持権)25
が侵害されたと主張して,特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び
発信者情報の開示に関する法律(以下「プロバイダ責任制限法」という。)4
条1項に基づき,被告が保有する発信者情報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年5月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)9780確認
著作権確認等請求事件
被告セントラルレコード株式会社 原告A
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著作権法2条1項6号
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[概要] 1 本件は,別紙作品目録記載1(1)ないし2(2)の各作品(作品名及び作詞者に
より特定される歌詞並びに作品名及び作曲者により特定される曲。以下,個別には
同目録の番号に応じて「本件作品1(1)」などといい,本件作品1(1)及び同(2)を5
併せて「本件作品1」,本件作品2(1)及び同(2)を併せて「本件作品2」という。
また,本件作品1及び同2を併せて「本件各作品」という。)について,本件各作
品の実演を収録したCDの制作を被告に依頼した原告が,原被告間には,被告が原
告に対して本件各作品の著作権(著作権法上の著作者としての複製権,演奏権,公
衆送信権等,譲渡権,貸与権,編曲権及び二次的著作物の利用に関する原著作者の10
権利。以下,これらを併せて「本件著作権」という。)を帰属させる旨の合意が成
立していたと主張して,被告に対し,次の請求をする事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年5月23日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10113控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人株式会社ネットワーク応用通信研究所金川裕紀
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著作権法15条2項 民法704条
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[概要] 1 本件は,平成19年9月3日から平成22年5月31日までの間,被控訴人に
雇用されていた控訴人が,被控訴人に対し,⑴控訴人が被控訴人の従業員として開発
に従事したプログラムである「会員情報管理システム」及び「知らせますケン」並び
にこれらに係るシステム(以下,これらのシステム及びプログラムを総称して「本件
システム」という。)について,被控訴人が納入先から得た請負代金及び保守費用を
控訴人に分配していないことが不当利得に当たると主張して,不当利得返還請求権に
基づき,①主位的に,被控訴人が得た請負代金及び保守費用のうちの控訴人の寄与分
相当額から控訴人が受領済みの賃金額を控除した額合計1938万6607円及び
うち558万3703円に対する平成21年4月1日(被控訴人が「知らせますケン」
の報酬金の支払を受けた日の翌日)から,うち1380万2904円に対する平成2
2年4月2日(被控訴人が「会員情報管理システム」の報酬金の支払を受けた日の翌
日)から各支払済みまで民法704条前段所定の年5分の割合による利息(以下「法
定利息」という。)の支払を,②予備的に,上記合計額から「会員情報管理システム」
の保守費用相当額を控除した合計1318万6607円及びこれに対する法定利息
の支払を求め,⑵控訴人が,被控訴人の安全配慮義務違反のために過重労働を原因と
▶判決の詳細
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著作権
平成29年4月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)23694請求棄却
著作者人格権侵害差止等請求事件
被告株式会社竹中工務店
株式会社彰国社 原告株式会社甲建築研究所
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著作権法115条 民法719条
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[概要] 本件は,建築設計等を目的とする原告が,自らが別紙物件目録記載の建物
(以下「本件建物」という。)の共同著作者(主位的主張)又は本件建物を二
次的著作物とする原著作物の著作者(予備的主張)であるにもかかわらず,①
被告竹中工務店が本件建物の著作者を同被告のみであると表示したことにより,
そのように表示された賞を同被告が受賞したこと,及び,②被告竹中工務店の
上記表示を受けて,被告彰国社がそのように表示された書籍を発行・販売して
これを継続していることが,原告の有する著作者人格権(氏名表示権)を侵害
する行為であると主張して,⑴被告らに対し,①原告が本件建物について著作
物人格権(氏名表示権)を有することの確認,及び,②民法719条及び70
9条に基づき,慰謝料100万円(上記書籍の販売等に係るもの)及びこれに
対する不法行為の日の後である平成27年6月17日から支払済みまで民法所
定の割合による遅延損害金の連帯支払を,⑵被告竹中工務店に対し,①民法7
09条に基づき,慰謝料200万円(上記受賞に係るもの)及びうち100万
円に対する不法行為の日の後である同月30日から,うち100万円に対する
不法行為の日の後である同年7月10日から各支払済みまで民法所定の割合に
▶判決の詳細
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著作権
平成29年4月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10108控訴棄却
不当利得返還等請求控訴事件
控訴人一般財団法人知と文明のフォーラム 被控訴人Y
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[概要] 2
本判決の略称は,特段の断りがない限り,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年3月23日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)16088請求棄却
著作権侵害損害賠償請求事件 (ゆとり紙)
被告株式会社箔一堀籠佳典 原告株式会社鳳凰堂鰺坂和浩
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著作権法114条2項
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,原告は別紙著作物目録記載の「ふるや紙」等
の文字及び図柄からなるデザイン(以下「本件著作物」という。)の著作権者
であるところ,被告が製造販売する別紙被告商品目録の記載の商品(以下「被
告商品」という。)のデザイン(同目録「表」欄記載のもの。以下「被告デザ
イン」という。)は本件著作物に依拠して作成されたものであり,原告の著作
権(複製権)の侵害に当たると主張して,民法709条,著作権法114条2
項に基づき損害賠償金の一部2000万円及びこれに対する不法行為の日の後
(訴状送達の日の翌日)である平成28年5月28日から支払済みまで民法所
定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年3月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10102控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社カーネルコンセプト 被控訴人ナチュラルメディスン株式会社高瀬亜富
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著作権法10条1項9号 著作権法15条2項 著作権法114条3項 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 訴訟の概要(略称は,特に断らない限り,原判決に従う。)
⑴ 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,被控訴人は,控訴人が被控訴人との契約
(本件契約)に基づいて作成し,被控訴人に使用させていた通販管理システム(本
件システム)を機能させるためのプログラム(本件プログラム)を,本件契約終了後
に違法に複製し,本件プログラムの著作権(複製権)を侵害したとして,不法行為
(民法709条)に基づき,本件契約終了日の翌日である平成25年11月1日か
ら平成26年12月31日までの著作権法114条3項による損害の賠償等及び遅
延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成29年2月20日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)10506
損害賠償請求事件
被告P1 原告マイクロソフトコーポレーション
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著作権法21条 著作権法10条1項9号 著作権法114条3項
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| 侵害 | 15回 | | 許諾 | 10回 | | ライセンス | 6回 | | 損害賠償 | 5回 |
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[概要] 1 請求原因
原告は,別紙「請求の原因」のとおり,請求の原因を述べた。
2 請求原因に対する認否,反論
被告は,原告の主張する債務の存在を積極的に争うものではないが,損害額は否
認ないし争う。
被告が販売したライセンスキーの単価は,本件各プログラム(別紙「原告製品一
覧表」記載の「原告プログラム」)の単価と異なる。
また,本件各プログラムの販売価格が1キー1PC認証の割高な単価となってい
るのに対し,被告が販売したボリュームライセンス(通称MAKキー)は,本件各
プログラムのそれぞれに対してキーが1種類であり,同一のキーで複数のPCでの
認証が可能である。
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著作権
平成29年1月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10091控訴棄却
著作権侵害および名誉侵害行為に対する損害賠償控訴事件
被告)株式会社朝日新聞社 控訴人(一審原告)X 被控訴人(一審被告)株式会社朝日新聞社
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著作権法115条 著作権法113条6項
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[概要] 本件は,控訴人記事(甲2)の著作者であり,著作権者である控訴人が,被控訴
人が運営するウェブサイトに掲載された被控訴人記事(甲1)により,著作権(翻
案権)及び著作者人格権(同一性保持権,名誉・声望権)を侵害され,名誉を毀損
されたと主張して,被控訴人に対し,①著作権侵害,著作者人格権侵害ないし名誉
毀損の不法行為に基づき,損害合計340万円及びこれに対する不法行為の後の日
(訴状送達の日の翌日)である平成28年2月16日から支払済みまで民法所定の
年5分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,②著作権法115条ない
し民法723条に基づき,被控訴人のウェブサイトへの謝罪文の掲載を求めた事案
である。
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著作権
平成28年12月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10123一部認容
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人(一審被告)X村上斐子 被控訴人(一審原告)Y柳誠一郎
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著作権法27条 著作権法112条1項 著作権法20条 民法95条
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[概要] 本件は,被控訴人が,控訴人に対し,(1)①控訴人の製作に係る別紙物件目録(原
判決添付の別紙物件目録と同一であるから,これを引用する。)記載の映画(本件映
画)は,被控訴人の執筆に係る本件各著作物の複製物又は二次的著作物(翻案物)
であると主張して,本件各著作物について被控訴人が有する著作権(複製権,翻案
権)及び本件各著作物の二次的著作物について被控訴人が有する著作権(複製権,
上映権,公衆送信権〔自動公衆送信の場合にあっては,送信可能化権を含む。〕及び
頒布権),並びに本件各著作物について被控訴人が有する著作者人格権(同一性保持
権)に基づき,本件映画の上映,複製,公衆送信及び送信可能化並びに本件映画の
複製物の頒布(本件映画の上映等)の差止め(著作権法112条1項)を求めると
ともに,本件映画のマスターテープ又はマスターデータ及びこれらの複製物(本件
映画のマスターテープ等)の廃棄(同条2項)を求め,②本件映画は,被控訴人の
人格権としての名誉権又は名誉感情を侵害するとして,同人格権に基づき,本件映
画の上映等の差止めを求めるとともに,本件映画のマスターテープ等の廃棄を求め,
③本件映画製作の前に控訴人・被控訴人間に成立した本件各著作物不使用の合意に
基づいて,本件映画の上映等の差止めを求めるとともに,本件映画のマスターテー
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著作権
平成28年12月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10057控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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民法1条 著作権法115条
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[概要] 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,控訴人がAOLのチャット機能又はメール
機能を使用して被控訴人のスクリーンネームであるA又は同人のメールアドレスで
あるA@aol.com に文章を伝達するなどして被控訴人の創作に関与したとして,控訴
人は宇多田ヒカル名義の編集著作物(CDアルバム「First Love」)及び「誰かの
願いが叶うころ」と題する楽曲の歌詞の共同著作者であると主張し,また,控訴人
が「B&C」,「はやとちり」及び「Wait & See~リスク~」と題する各楽曲の歌
詞につき,被控訴人の創作に関与したものの被控訴人が控訴人の氏名を表示せず被
控訴人のみが著作者として利益を得るなどしたと主張して,著作権法115条,民
法709条等に基づき,別紙控訴人請求目録記載の各請求(当審第1回口頭弁論調
書参照)を求めた事案である。
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著作権
平成28年12月22日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10072控訴棄却
地位確認請求控訴事件
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民法90条
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[概要] 1 本件は,コミュニティ放送を行う放送局(FMラジオ局)を運営する控訴人
ら(一審原告ら)が,被控訴人(一審被告)に対し,被控訴人による本件更新
拒絶(控訴人らがそれぞれラジオ音楽番組をスマートフォン及びパソコン向け
無料配信サービス「Listen Radio」〔リスラジ〕においてインターネット配信
〔本件各音楽番組配信〕しているのは,被控訴人が管理するレコード〔管理レ
コード〕の利用に関する,控訴人らと被控訴人との間の利用許諾契約〔本件利
用許諾契約〕に基づく使用料規程〔本件使用料規程〕の細則〔本件使用料規程
細則〕の適用基準に違反するとして,本件利用許諾契約の更新を拒絶した行為)
は,著作権等管理事業法(管理事業法)16条所定の正当な理由のない利用の
許諾の拒否,私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独禁法)所定
の不公正な取引方法に該当し,又は信義則に反するから,私法上無効であると
主張して,本件利用許諾契約に基づき,①主位的に,本件使用料規程細則第3
条に定める使用料を支払うことにより,被控訴人による著作隣接権管理に係る
商業用レコード(被控訴人の管理レコード)を録音したコミュニティ放送番組
をインターネット上で同時に配信することを目的として,被控訴人の管理レコ
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著作権
平成28年12月21日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10054控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
被告)株式会社グラファイトデザイン 控訴人(1審原告)Xデザイン事務所こと 被控訴人(1審被告)株式会社グラファイトデザイン
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著作権法2条1項1号 著作権法10条1項4号 著作権法27条 著作権法112条1項
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[概要] 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,①別紙被告シャフト目録(原判決別紙被告
シャフト目録記載の各シャフトに,それぞれデザインを記載したもの)記載1~8
3の被告シャフトが,主位的には,控訴人の著作物である本件シャフトデザインの
翻案に当たり,予備的には,控訴人の著作物である本件原画の翻案に当たるから,
被控訴人の被告シャフト製造,販売行為が,控訴人の著作権(翻案権,二次的著作
物の譲渡権)を侵害し,②被告シャフトの製造は,主位的には,控訴人の意に反し
て本件シャフトデザインを改変してなされたものであり,予備的には,控訴人の意
に反して本件原画を改変してなされたものであるから,控訴人の著作者人格権(同
一性保持権)を侵害し,③別紙被告カタログ目録(原判決別紙被告カタログ目録記
載の各カタログに,それぞれデザインを記載したもの)記載1及び2の被告カタロ
グの製作は,控訴人の意に反して,控訴人の著作物である本件カタログデザインを
改変してなされたものであるから,控訴人の著作者人格権(同一性保持権)を侵害
しているとして,①被告シャフト5~8による著作権(翻案権,二次的著作物の譲
渡権)侵害につき民法703条,704条に基づく使用料相当額の不当利得金54
00万円及びこれに対する不当利得日である平成19年6月30日から支払済みま
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著作権
平成28年12月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)31972
発信者情報開示請求事件
被告エヌ・ティ・ティ・コミュ 原告株式会社カラー
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[概要] 本件は,原告が被告に対し,氏名不詳者が被告の提供するインターネット接
続サービスを経由してインターネット上の動画共有サイトに動画を掲載したこ
とにより原告の著作権(複製権及び公衆送信権)が侵害されたと主張して,特
定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法
律(以下「プロバイダ責任制限法」という。)4条1項に基づき,被告が保有
する発信者情報の開示を求めた事案である。
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著作権
平成28年12月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)34083
著作隣接権侵害差止等請求事件
被告A 原告株式会社第一興商
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著作権法96条の2
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,被告が原告の作成したカラオケ音源を用いて
カラオケ歌唱を行っている様子を自ら動画撮影した動画の電磁的記録をインタ
ーネット上の動画共有サイトにアップロードした行為が,原告の上記カラオケ
音源に係る送信可能化権(著作権法96条の2)の侵害に当たると主張して,
同法112条1項及び2項に基づく上記動画の送信可能化の差止め及びその電
磁的記録の消去を求める事案である。
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著作権
平成28年12月15日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)9552等請求棄却
損害賠償請求事件(本訴),著作権使用料請求事件(反訴)
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著作権法121条 著作権法64条3項 民法704条 著作権法27条
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[概要] 1 事案の概要
(1) 本訴
原告が,被告に対し,被告が,全ろうの中自ら作曲したと発表していた楽曲につ
き,被告の説明が真実であると誤信して当該楽曲を利用する全国公演の実施を求め
た原告に対してその実施を許可し,さらに,その後も,被告の説明が虚偽であるこ
とを隠して多数回の実施を強く申し入れたことにより,原告が多数の全国公演を実
施することとなったが,被告の虚偽説明等が公となり原告が上記公演を実施できな
くなったことにより多額の損害を被ったと主張し,不法行為に基づく損害賠償請求
として,損害金6131万0956円及びこれに対する不法行為日後の平成26年
8月1日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め
た事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年12月8日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10067控訴棄却
楽曲演奏禁止等請求控訴事件
控訴人XMine‐Changこと 被控訴人Y
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著作権法112条
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[概要] 本判決の略称は,特に断らない限り,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年11月28日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)6363等請求棄却
使用権料請求事件使用権料返還請求事件
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民法620条 民法543条 民事訴訟法64条
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| 許諾 | 70回 | | 分割 | 9回 | | 損害賠償 | 3回 | | ライセンス | 3回 |
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[概要] 1 請求の要旨
第1事件は,原告が被告に対し,原告が使用権あるいは著作権を有する地図デー
タについて,被告との間の有償使用許諾契約に基づき,使用権料1億5500万円
(税抜き)の残金5940万円(5500万円とその消費税)及びこれに対する支
払期日の翌日である平成27年5月14日から支払済みまで同契約で定める年1
5%による遅延損害金の支払を請求した事案である。これに対し,被告は,同契約
による使用権料について支払済みの1億800万円(1億円とその消費税)を超え
る額の合意はなく,また,同契約は原告が地図データを提供しなかった債務不履行
に基づき解除されたと主張して争っている。
第2事件は,被告が原告に対し,上記使用許諾契約の解除に基づく原状回復請求
権として,支払済み使用権料1億円の返還及びこれに対する同金員受領の日である
平成26年6月12日から支払済みまで商事法定利率年6%の割合による利息の支
払を請求した事案である。これに対し,原告は,上記解除の有効性を争うとともに,
仮に上記解除が有効であるとしても原告は被告に対して使用権料の支払請求権を有
する等と主張して争っている。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年11月28日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)6363等請求棄却
使用権料請求事件使用権料返還請求事件
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民法620条 民法543条 民事訴訟法64条
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| 許諾 | 70回 | | 分割 | 9回 | | 損害賠償 | 3回 | | ライセンス | 3回 |
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[概要] 1 請求の要旨
第1事件は,原告が被告に対し,原告が使用権あるいは著作権を有する地図デー
タについて,被告との間の有償使用許諾契約に基づき,使用権料1億5500万円
(税抜き)の残金5940万円(5500万円とその消費税)及びこれに対する支
払期日の翌日である平成27年5月14日から支払済みまで同契約で定める年1
5%による遅延損害金の支払を請求した事案である。これに対し,被告は,同契約
による使用権料について支払済みの1億800万円(1億円とその消費税)を超え
る額の合意はなく,また,同契約は原告が地図データを提供しなかった債務不履行
に基づき解除されたと主張して争っている。
第2事件は,被告が原告に対し,上記使用許諾契約の解除に基づく原状回復請求
権として,支払済み使用権料1億円の返還及びこれに対する同金員受領の日である
平成26年6月12日から支払済みまで商事法定利率年6%の割合による利息の支
払を請求した事案である。これに対し,原告は,上記解除の有効性を争うとともに,
仮に上記解除が有効であるとしても原告は被告に対して使用権料の支払請求権を有
する等と主張して争っている。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年11月11日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ラ)10009
保全異議申立決定に対する保全抗告事件
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民法92条
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[概要] 1 事案の概要(略称は原決定のそれによる。)
相手方は,「相手方は,編集著作物たる著作権判例百選[第4版](本件著作
物)の共同著作者の一人であるところ,抗告人が発行しようとしている著作権
判例百選[第5版](本件雑誌)は本件著作物を翻案したものであるから,本件
著作物の著作権を侵害する。」などと主張して,本件著作物の翻案権並びに二
次的著作物の利用に関する原著作物の著作者の権利を介して有する複製権,譲
渡権及び貸与権,又は著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)に基づく
差止請求権(本件差止請求権)を被保全権利として,抗告人による本件雑誌の
複製・頒布等を差し止める旨の仮処分命令を求める申立て(本件仮処分申立て)
をした。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年11月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10050控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人株式会社朝日新聞社
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著作権法2条1項15号 著作権法115条 著作権法21条 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 本件は,控訴人が,新聞社である被控訴人に対し,被控訴人が発行する新聞
の記事に控訴人の執筆したブログの一部を引用したことが控訴人の複製権(著作権
法21条)及び同一性保持権(同法20条)の侵害に当たるとともに,控訴人を取
材せずに記事を掲載した行為が不法行為に当たると主張して,①民法709条に基
づき,慰謝料等の損害賠償金合計352万円及びこれに対する最終の不法行為の日
である平成24年7月11日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を,②著作権法115条及び人格権に基づき名誉回復措置として謝罪
広告の掲載を,それぞれ求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年11月2日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10029控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件,同付帯控訴事件
控訴人兼附帯被
株式会社スペースシャワーネ(以下「
」という。) 被控訴人兼附帯控訴人株式会社ノアコーポレーション
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著作権法114条2項 著作権法96条 著作権法94条 民事訴訟法67条1項
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[概要] 1 訴訟の概要(ただし,本件控訴及び附帯控訴の審理対象に関するものに限る。
略称は,特に断らない限り,原判決に従う。)
⑴ 本件は,被控訴人が,控訴人に対し,①本件原盤から複製された本件CDの
レンタル事業者への販売及び本件楽曲の配信により,被控訴人が有する本件原盤に
ついてのレコード製作者の著作隣接権(複製権,貸与権,譲渡権及び送信可能化権)
及び本件楽曲についての実演家の著作隣接権(送信可能化権)を侵害したことを理
由とする,民法709条に基づく損害賠償金722万3480円(著作権法114
条2項)の支払,②本件CDを廃盤にして,被控訴人の本件原盤,ジャケットを含
む本件CD及びポスター等の所有権を侵害したことを理由とする,民法709条に
基づく損害賠償金839万1174円の支払,③民法709条に基づく上記①及び
②に関する弁護士相談料に係る損害賠償金113万3232円の合計1674万7
886円及びこれに対する平成23年4月5日から支払済みまで民法所定の年5分
の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成28年10月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)24340一部認容
不正競争行為等差止請求事件
被告株式会社ロウィンズ 原告株式会社ジヤコス
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不正競争防止法2条6項 不正競争防止法2条1項7号 著作権法12条の2
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[概要] 本件は,原告が,①原被告間において「被告が別紙事業目録記載の事業
(以下「本件事業」という。)を行わない」旨の競業禁止合意があるところ,
被告は同合意に反して同事業を行っているとして,同合意に基づき,被告が
同事業を行うことの差止めを(上記第1,1),②別紙営業秘密目録記載の
情報(以下「本件情報」という。)が原告の有する営業秘密に該当するとこ
ろ,被告がこれを原告から開示された上で不正に使用していることが不正競
争防止法2条1項7号に該当するとして,同法3条1項及び2項に基づき,
本件情報を利用して小売業者に対し仕入効率の良否を判定するための情報が
記載された文書を配布することの差止め,及び本件情報が記載された書面や
記憶媒体の廃棄を(上記第1,2及び3),③本件事業に係るソフトウェア
及びデータベースにつき原告が著作権を有するところ,被告がこれらを無断
で改変し,自らの本件事業のために使用したことが,原告の上記著作権(翻
案権)を侵害するとともに,原被告間における「被告が原告の本件事業拡大
のためにこれらのソフトウェア等を利用する」旨の合意にも反するとして,
著作権法112条1項及び2項並びに同合意に基づき,同ソフトウェア及び
▶判決の詳細
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著作権
平成28年10月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)31705請求棄却
不当利得返還等請求事件
被告A 原告一般財団法人知と文明のフォーラム
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民法968条2項
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[概要] 本件は,原告が,本件各著作物の著作権を含むB(以下「亡B」という。)
の財産につき,これを法定相続により取得したとする被告(亡Bの夫)に対し,
主位的に自筆証書(後述の本件文書)による遺言に基づいて遺贈を受けたこと,
予備的に死因贈与を受けたことを主張して,不当利得(主位的)又は死因贈与
契約(予備的)に基づく3000万円(内金請求)及びこれに対する訴状送達
の日の翌日である平成27年12月5日から支払済みまで民法所定の年5分の
割合による遅延損害金の支払と,本件各著作物に係る著作権を有することの確
認を求める事案である。
▶判決の詳細
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