権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
著作権
平成27年11月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)10310請求棄却
証書真否確認等請求事件
被告エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社
エイベックス・デジタル株式会社
エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社
エイベックス・ミュージック・パブリッシング株式会社
4名 原告株式会社サウンド・フューチャー
A
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民法709条
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[概要] 本件は,原告らが,被告らに対し,原告会社とエイベックス・エンタテイン
メント株式会社(被告ADの旧商号。以下「AEI」という。)との間の20
12年(平成24年)12月1日付け著作物譲渡契約書(以下「本件契約書」
という。同契約書写しは別添のとおり。)は,被告らの従業員等によって偽造
されたものであるなどと主張して,本件契約書の成立の不真正の確認を求める
とともに,被告らの従業員による本件契約書の偽造という不法行為に関する使
用者責任を主張して,民法709条,715条1項本文,723条に基づき,
原告会社に対する損害賠償金80万9000円及びこれに対する遅延損害金の
連帯支払並びに当該不法行為により棄損された原告らの名誉を回復するための
措置としての謝罪広告を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年11月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)25251請求棄却
著作権侵害損害賠償請求
被告株式会社Dazzy
株式会社ロエンリヴェルスタジオ 原告A
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著作権法20条2項4号 著作権法19条3項
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[概要] 1 本件は,写真家である原告が,自ら撮影した別紙原告写真目録記載の各写真
について,①被告Dazzyに対し,同目録記載6の写真をトリミング加工し
てオフィシャルサイトに掲載している行為が原告の有する著作権(複製権,公
衆送信権)を侵害し,同トリミング加工及び同写真を宣伝文句等とともに一つ
のウェブページとしたことが原告の有する同一性保持権を,原告の氏名の不表
示が原告の有する氏名表示権をそれぞれ侵害し,また,上記各写真のデータを
被告ロエンに引渡すために複製したことが複製権侵害に当たると主張して,別
紙被告Dazzy写真目録記載の写真の公衆送信の差止め並びに損害賠償金6
00万円及びこれに対する不法行為の後の日である平成25年10月31日
(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を求め,②被告ロエンに対し,原告の許諾を得ることなく,別紙
原告写真目録記載の各写真をトリミング加工して,原告の氏名を表示せずに雑
誌に掲載し,同雑誌を発行,販売した行為が原告の有する著作権(複製権,譲
渡権)及び著作者人格権(氏名表示権,同一性保持権)を侵害すると主張して,
損害賠償金1060万円及びこれに対する平成25年10月31日(訴状送達
▶判決の詳細
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著作権
平成27年11月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10049控訴棄却
著作権侵害差止等請求控訴事件
控訴人株式会社エスプリライン 被控訴人エス株式会社
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不正競争防止法3条1項
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[概要] なお,呼称は,審級による読替えのほかは,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年10月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ネ)10116控訴棄却
著作権に基づく差止等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人アイ・ティ・エル株式会社
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著作権法15条2項 著作権法2条1項10号 著作権法112条1項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,控訴人が,被控訴人に対し,被控訴人による別紙目録記載の製品(以
下「被控訴人製品」という場合がある。)の販売が,控訴人が被控訴人との間
で平成18年4月1日に締結した業務委託契約(以下「本件業務委託契約」と
いう。)に基づいて作成した著作物である「標準テンプレートおよび文書化モ
デルサンプル」と題する書面(以下「本件書面」という。)及び本件書面を基
に制作された著作物である「テンプレート」(以下「本件テンプレート」とい
う。)の著作権侵害行為に当たるなどとして,著作権法112条1項に基づい
て,被控訴人製品の販売等の差止めを求めるとともに,①主位的に,上記著作
権侵害の不法行為に基づく損害賠償4500万円(平成18年から平成24年
までの損害額),予備的に,本件業務委託契約に基づく未払ロイヤリティ36
45万2578円(平成20年4月から平成24年1月までの分),②控訴人
が被控訴人との間で平成18年7月1日に締結した販売インセンティブ基本契
約(以下「本件インセンティブ契約」という。)に基づく未払インセンティブ
2641万0399円(平成19年3月分48万1000円,同年4月から平
▶判決の詳細
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著作権
平成27年10月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10041控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X
株式会社ケイ・アソシエイツ 被控訴人Y
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著作権法114条3項 著作権法114条2項 著作権法12条2項 民法724条
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許諾 | 39回 | 侵害 | 20回 | 分割 | 14回 | 損害賠償 | 10回 |
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[概要] 本件は,「板画家」の亡A(以下「亡A」という。)が制作した著作物であ
る原判決別紙記載の作品24点(原判決の別紙に記載されたもののうち「一
月」ないし「十二月」の部分を除いたもの。以下,これらを併せて「本件作品」と
いう。)についての著作権(以下「本件著作権」という。)の共有著作権者で
ある被控訴人が,控訴人X(以下「控訴人X」という。)及び控訴人株式会社
ケイ・アソシエイツ(以下「控訴人会社」という。)が被控訴人に無断で本件
作品の複製を他人に許諾し,その複製をさせた行為が被控訴人の共有著作権(
複製権)の侵害に当たるなどと主張して,控訴人らに対し,民法719条1項,著
作権法117条に基づき,損害賠償として1260万円及びこれに対する不法
行為の日である平成14年8月7日から支払済みまで民法所定の年5分の割合
による遅延損害金の連帯支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年10月6日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10064請求棄却
著作権確認等請求控訴・附帯控訴事件
控訴人兼附帯被
X 被控訴人兼附帯控訴人Y1
兼附帯控訴人Y2
学校法人常翔学園
一般社団法人情報処理学会
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著作権法112条1項 民法715条 著作権法19条 著作権法12条1項
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[概要] なお,呼称は,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年10月2日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)13270
民事訴訟 著作権
被告株式会社コスミック出版 原告有限会社アートステーション
株式会社コスモ・コーディネート
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著作権法114条2項
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[概要] 1 原告らは,請求原因として,次のとおり述べた。
(1) 原告らの著作権
原告らは,別紙原告ら著作物目録記載の各アニメーション作品につき,
日本語台詞原稿(以下「本件台詞原稿」という。)及び日本語字幕(以下
「本件日本語字幕」という。)の著作権を持分各2分の1の割合で共有し
ている。
(2) 被告による著作権侵害
被告は,原告らに無断で,本件台詞原稿に係る音声及び本件日本語字幕
をそのままアニメーション動画とともに別紙被告商品目録記載の各DVD
商品(以下「被告商品」という。)に収録(複製)し,販売しているほか,
複製されたものを輸入している。
(3) 原告らの損害額
被告は,被告商品を合計46万0605枚販売しており,そのDVD1
枚当たりの利益額は56円であるから,被告の著作権侵害行為により原告
らの被った損害の額は,著作権法114条2項により,それぞれ1289
▶判決の詳細
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著作権
平成27年10月1日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10082控訴棄却
著作権ライセンス契約確認等請求控訴事件
控訴人株式会社ブールソフトウェア 被控訴人トラムシステム株式会社
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[概要] 本判決の略称は,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年9月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)10089一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告B 原告A
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著作権法27条 著作権法21条 著作権法28条 民法93条
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[概要] 1 本件は,原告が,被告に対し,(1) ①被告の製作に係る別紙物件目録記載
の映画(以下「本件映画」という。)は,原告の執筆に係る「性犯罪被害にあう
ということ」及び「性犯罪被害とたたかうということ」と題する各書籍(以下,
それぞれ,「本件著作物1」,「本件著作物2」といい,両者を併せて「本件各
著作物」という。)の複製物又は二次的著作物(翻案物)であると主張して,本
件各著作物について原告が有する著作権(複製権〔著作権法21条〕,翻案権
〔同法27条〕)及び本件各著作物の二次的著作物について原告が有する著作権
(複製権,上映権,公衆送信権〔自動公衆送信の場合にあっては,送信可能化権を
含む。〕及び頒布権〔同法28条,21条,22条の2,23条,26条〕),並
びに本件各著作物について原告が有する著作者人格権(同一性保持権〔同法20
条〕)に基づき,本件映画の上映,複製,公衆送信及び送信可能化並びに本件映
画の複製物の頒布(以下,これらを併せて「本件映画の上映等」という。)の差
止め(同法112条1項)を求めるとともに,本件映画のマスターテープ又はマ
スターデータ及びこれらの複製物(以下,これらを併せて「本件映画のマスター
テープ等」という。)の廃棄(同条2項)を求め,②本件映画は,原告の人格権
▶判決の詳細
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著作権
平成27年9月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)731請求棄却
民事訴訟 著作権
被告明治図書出版株式会社 原告P1
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[概要] 本件は,著作権の保護対象ではない別紙1本件錦絵目録記載の絵画(以下ま
とめて「本件錦絵」といい,個別に「本件錦絵1ないし4」という。)を所有
する原告が,原告の許諾を得ず本件錦絵を被写体とする写真を利用してその発
行する教材に掲載したほか,その際,被写体である本件錦絵が原告所有である
ことを表示しなかった被告に対し,以下の請求をした事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年9月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)1074請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告大阪市
財団法人大阪市都市工学情報センター 原告株式会社仮説創造研究所
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民法613条 著作権法114条3項 著作権法32条 著作権法112条1項
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許諾 | 191回 | 侵害 | 30回 | 損害賠償 | 15回 | 実施 | 4回 |
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[概要] 1 事案の概要
本件は,別紙1及び2のピクトグラム(以下「本件ピクトグラム」とい
う。)及び別紙5の地図デザイン(以下「本件地図デザイン」という。)の
著作権者であると主張する原告が,各被告に対し,次のとおりの請求をして
いる事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年9月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10009控訴棄却
書籍出版差止等請求控訴事件
控訴人X 被控訴人株式会社育鵬社
株式会社扶桑社
Y1
Y2奈良輝久
Y3
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著作権法2条1項1号 著作権法112条1項
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[概要] 1 事案の要旨
(1) 本件請求の要旨
本件は,控訴人が,被控訴人らに対し,①被控訴人らにおいて共同して制作して
出版した被控訴人書籍中の個別の記述が,控訴人において制作した控訴人書籍中の
個別の記述に係る著作権(複製権及び翻案権)及び著作者人格権(同一性保持権及
び氏名表示権)を侵害するとして,[1]著作権法112条1項及び2項に基づき,<1>
被控訴人らに対して被控訴人書籍1(市販本)の出版等の差止めを,<2>被控訴人書
籍1の発行者である被控訴人育鵬社及び被控訴人扶桑社に対して被控訴人書籍1の
廃棄をそれぞれ求めるとともに,[2]著作権及び著作者人格権侵害に係る共同不法行
為に基づき,被控訴人らに対し,著作権侵害に係る損害賠償金5131万5750
円,著作者人格権侵害に係る慰謝料300万円及び弁護士費用600万円の合計6
031万5750円とこれに対する被控訴人書籍2(教科書)の教科書検定の合格
日である平成23年3月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅
延損害金の支払を求め,さらに,予備的に,②一般不法行為に基づき,慰謝料30
0万円と上記①[2]と同旨の遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年9月10日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)5080一部認容
著作権侵害差止等請求事件
被告P2
P3 原告P1
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著作権法30条の2 著作権法115条 著作権法112条1項 著作権法114条3項
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[概要] 本件は,原告が,①被告P2に対して,原告が作成した別紙原告イラスト目録
記載のイラスト(以下「原告イラスト」という。)を無断で改変して別紙被告イラ
スト目録1記載のイラスト(以下「被告イラスト1」という。)を作成し,被告イ
ラスト1をインターネット上にアップロードして原告の著作権(複製権又は翻案
権,公衆送信権)及び著作者人格権(氏名表示権,同一性保持権)を侵害したと
主張し,不法行為に基づく損害賠償請求として合計20万円(附帯請求として訴
状送達の日の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金)
の支払を求め,②被告P2及び被告P3(以下「被告ら」という。)に対して,被
告イラスト1を基に別紙被告イラスト目録2ないし17記載のイラスト(以下,
それぞれのイラストを「被告イラスト2」,「被告イラスト3」などといい,被告
イラスト1ないし17を総称して「被告各イラスト」という。)を作成し,被告イ
ラスト2ないし17をガイドブック等として印刷して譲渡し,若しくはウェブペ
ージ上にアップロードするなどして,原告の著作権(被告らにつき複製権又は翻
案権,被告P3につき譲渡権及び公衆送信権)及び著作者人格権(氏名表示権,
同一性保持権)を侵害したと主張し,連帯して,不法行為に基づく損害賠償請求
▶判決の詳細
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著作権
平成27年8月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)4972一部認容
著作権侵害差止等
被告A
株式会社メディアジャパン 原告有限会社アートステーション
株式会社コスモ・コーディネート
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著作権法112条1項 著作権法114条2項
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[概要] 1 前提事実(証拠を掲げていない事実は当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
原告アートステーションは,映像ソフトの企画,製作,販売及び輸出入等
を業とする有限会社であり,原告コスモ・コーディネートは,マルチメディ
アソフトの企画,製作及び投資管理等を業とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年8月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)3539一部認容
著作権侵害差止等請求
被告A
株式会社メディアジャパン 原告有限会社アートステーション
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著作権法112条1項 著作権法114条2項
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[概要] 1 前提事実(証拠を掲げていない事実は当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
原告は,映像ソフトの企画,制作,販売及び輸出入等を業とする有限会社
である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年8月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)32465一部認容
著作権侵害差止等請求
被告株式会社コスミック出版 原告有限会社アートステーション
株式会社コスモ・コーディネート
ら補助参加人株式会社ピーエスジー
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著作権法112条1項 著作権法114条2項
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[概要] 1 前提事実(証拠を掲げていない事実は当事者間に争いがない。)
(1) 当事者
原告アートステーションは,映像ソフトの企画,製作,販売及び輸出入等
を業とする有限会社であり,原告コスモ・コーディネートは,マルチメディ
アソフトの企画,製作及び投資管理等を業とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年8月27日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成24(ワ)9838請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告P1 原告一般社団法人日本音楽著作権協会
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民法709条 著作権法112条1項
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[概要] 1 事案の概要
本件は,音楽著作物(歌詞・楽曲)の著作権者から信託を受けて,音楽著作
物を管理している原告が,カラオケ装置のリース業者(以下「リース業者」とい
う。)である株式会社ミューティアル(以下「訴外会社」という。)の代表者であ
った被告に対し,著作権(演奏権,上映権)侵害を理由として,民法709条
に基づき4012万2390円(著作物使用料相当額3647万4900円及
び弁護士費用相当額364万7490円の合計額)及びこれに対する不法行為
の後の日である平成26年11月1日から支払済みまで民法所定の年5分の割
合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年8月5日 知的財産高等裁判所 横浜地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10072控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人Y
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著作権法10条1項6号 著作権法2条1項1号
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[概要] 本件は,被控訴人が,控訴人に対する民事訴訟の訴状に添付するために,控
訴人の作成した現況実測図(以下「本件実測図」という。)を控訴人に無断で
複製し,本件実測図についての控訴人の著作権(複製権)を侵害したとして,
控訴人が,被控訴人に対し,不法行為に基づく損害賠償として50万円及び遅
延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年7月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)26770請求棄却
損害賠償等請求事件
被告TAC株式会社町田弘香 原告株式会社建築資料研究社船江莉佳
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著作権法114条1項 著作権法112条1項 著作権法2条1項1号
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[概要] 本件は,原告が,別紙原告書籍目録記載の書籍(以下,それぞれを同別紙の
番号により「原告書籍1」などといい,これらを「原告各書籍」と総称する。)
の著作権及び著作者人格権を有するところ,被告による被告各書籍の発行が原
告各書籍に係る原告の著作権(複製権,翻案権)及び著作者人格権(同一性保
持権)を侵害すると主張して,被告に対し,① 著作権法112条1項に基づ
く被告各書籍の発行等の差止め,② 民法709条に基づく損害賠償金762
3万円及びこれに対する不法行為の日の後(訴状送達の日の翌日)である平成
26年11月15日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年7月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)32688請求棄却
損害賠償等請求事件
被告X
株式会社Y 原告株式会社エービープロモーショ
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[概要] 本件は,芸能プロダクションである原告が,①芸能人である被告X1と専
属的所属契約を締結していたところ,被告X1が同契約を一方的に破棄して
独立し,被告会社も被告X1と共同して上記独立を敢行したとして,被告ら
に対し,債務不履行に基づく損害賠償金(移籍金相当額)1億3554万8
125円及びこれに対する請求の日の翌日である平成25年4月24日から
支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害金の連帯支払,②被
告らが上記独立に当たり原告の所有する本件衣装及び本件譜面を無断で持ち
出し原告の所有権を侵害したとして,被告らに対し,不法行為に基づく損害
賠償金(各製作費相当額)合計5170万1928円及びこれに対する不法
行為の後の日である平成24年9月1日から支払済みまで民法所定の年5分
の割合による遅延損害金の連帯支払,③原告は本件衣装の著作権者であり,
上記無断持出し等の後も被告X1は芸能活動を継続しており被告らによる著
作権侵害のおそれが生じているとして,被告らに対し,著作権に基づく侵害
予防請求として,本件衣装の複製,展示,譲渡,貸与及び変形の差止め,④
原告は本件譜面に係る音楽の著作権者であり,上記無断持出し等の後も被告
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)9738請求棄却
民事訴訟 著作権
被告東映アニメーション株式会社 原告A
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民法724条 著作権法114条1項 著作権法114条2項 著作権法114条の5
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,被告に対し,原告と被告とは,昭和60年4月10日付
けで,原告が作曲し,原盤に録音した別紙著作物目録記載の4曲の楽曲(以
下「本件楽曲」という。)について,被告がホームユースゲーム用VHDソ
フト「サンダーストーム」のバック・グラウンド・ミュージックとして使用
することを許諾する旨の使用許諾契約(以下「本件契約」という。)を締結
したが,(1)本件契約においては出庫枚数を3000枚に限定して著作権使用
料15万円が支払われたところ,被告は,この枚数を7000枚超えて販売
し,その債務不履行に基づき原告に損害を与え,さらに,(2)ホームユース用
でない,ゲームセンター用アーケード方式の「サンダーストーム」としても
8000台が販売され,(3)「サンダーストーム」の海外版である「Cobra
Command」としての販売もされ,(4)さらにレーザーディスク用ゲームにも複
製されて販売され,(5)「サンダーストーム」及び「Cobra Command」として
多数の違法ダウンロードもされたところ,これら(2)ないし(5)につき,被告
には原告との本件契約以外の契約関係に基づく債務不履行,あるいは,著作
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)18110請求棄却
損害賠償等請求事件
被告株式会社フェイス 原告株式会社カンバス安國忠彦
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著作権法114条1項 著作権法112条 民事訴訟法232条1項
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[概要] 本件は,原告が,被告の製造,販売する「Babel」という名称の字幕制
作用ソフトウェア(以下「被告プログラム」という。)は,被告が原告の著作
物であるプログラムを複製又は翻案したものであるから,被告が被告プログラ
ムを製造,販売することは原告の著作権(具体的には,複製権,翻案権ないし
譲渡権と解される。)を侵害する旨主張して,被告に対し,著作権法112条
に基づき,被告プログラムの複製や販売等の差止め及び同プログラムの廃棄を
求めるとともに,不法行為に基づく損害賠償金4844万1393円及びこれ
に対する不法行為の後である訴状送達の日の翌日(平成25年7月20日)か
ら支払済みまで商事法定利率年6分の割合による遅延損害金の支払を求める事
案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)19866一部認容
名誉回復措置並びに損害賠償請求事件
被告B 原告Aこと●(省略)●
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著作権法115条 著作権法20条1項
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[概要] 本件は,別紙原告著作物目録記載1~17の各写真(以下,これらを「本
件各写真」と総称し,各写真を目録記載の番号により「本件写真1」などと
いう。)及び同18~25の各コラム(以下「本件各コラム」と総称す
をパンフレット及びウェブサイトに掲載したことが原告の著作権(複製権及
び送信可能化権)の侵害に当たるとして,不法行為による損害賠償金(使用
料相当額)80万円の支払を求め
イトルを変更したことが原告の著作者人格権(同一性保持権)の侵害に当た
るとして,不法行為による損害賠償金(慰謝料)100万円の支払を求める
とともに,著作権法115条に基づき謝罪広告の掲載を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ネ)10004控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人株式会社コナミデジタルエンタテインメント 被控訴人株式会社gloops
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著作権法114条2項 民法709条 著作権法2条1項15号 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 本件は,「プロ野球ドリームナイン」というタイトルのゲーム(以下「控訴
人ゲーム」という。)をソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で提供
・配信している控訴人が,「大熱狂!!プロ野球カード」というタイトルの原判決
別紙ゲーム目録記載のゲーム(以下「被控訴人ゲーム」という。)を提供・配信し
ている被控訴人に対し,主位的には,①被控訴人が控訴人ゲームを複製又は翻案し
て,被控訴人ゲームを自動公衆送信することによって,控訴人の有する著作権(複
製権,翻案権,公衆送信権)を侵害していることを理由とする不法行為に基づく損
害賠償請求,又は,②被控訴人ゲームの影像や構成等は控訴人ゲームの影像や構成
と同一又は類似しているから,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1
項1号又は3号の不正競争に該当することを理由とする不競法4条に基づく損害賠
償請求として,被控訴人に対し,5595万1875円及びこれに対する平成23
年9月21日(訴状送達日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合によ
る遅延損害金の支払並びに弁護士費用相当額として260万円及びこれに対する平
成24年2月21日(同月14日付け訴え変更申立書の送達日の翌日)から支払済
みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め,また,③著作権1
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10035控訴棄却
証書真否確認請求控訴事件
控訴人株式会社ビーエスエス・サービス株式会社 被控訴人インターナショナル・システム
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民事訴訟法134条
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[概要] 本判決の略称は,以下に掲記するほか,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月18日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10039一部認容
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社建築ピボット 被控訴人Y
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著作権法114条3項 著作権法15条2項 著作権法2条1項10号 著作権法114条4項
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[概要] 本件は,控訴人が,被控訴人が控訴人の建築CADソフトウェア製品(製品
名「DRA-CAD10」。以下「本件ソフトフェア」という。)のプログラ
ムを一部改変したソフトウェア(以下「本件商品」という。)を本件ソフトフ
ェアであるとしてインターネットオークションサイトに出品し,そのプログラ
ムファイルをウェブサイトにアップロードし,落札者にダウンロードさせた行
為が控訴人が有する本件ソフトフェアのプログラムの著作権(複製権,送信可
能化権,翻案権)の侵害に当たるなどと主張して,被控訴人に対し,著作権侵
害の不法行為に基づく損害賠償として1117万2000円及び訴状送達の日
の翌日以降の遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月18日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)7351等請求却下
債務不存在確認請求本訴事件,損害賠償請求反訴事件
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損害賠償 | 55回 | 侵害 | 4回 | 許諾 | 3回 | ライセンス | 1回 |
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[概要] 本件の本訴事件は,原告が被告に対し,原告と被告との間で本件損害賠償債務が
存在しないことの確認を求めた事案であり,本件の反訴事件は,原告の本訴事件の
訴え提起及び訴訟追行は,原告代表者による不法行為であるとして,会社法600
条に基づき損害賠償として100万円及びこれに対する不法行為の日の後である
平成27年4月7日から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金の
支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年6月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)7683請求棄却
民事訴訟 著作権
被告国 原告P1
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著作権法42条1項 著作権法42条 民事訴訟法61条
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[概要] 1 事案の概要
本件は,死刑確定者として大阪拘置所に収容中の原告が,①大阪拘置所職員
等が,信書を発信する手続に際し,原告の著作物である原稿を騙して提出させ
た行為,②同職員が同原稿の写しを原告の許諾なく作成した行為,③同職員が,
その写しを大阪法務局訟務部職員に交付した行為,④同訟務部職員が同原稿の
写し等に基づき書面を作成した行為が,いずれも違法な行為(②,④について
は著作権侵害行為として)であると主張し,国家賠償法1条1項に基づき,被
告に対し,損害金300万円及びこれに対する原告が前記原稿を提出した日で
ある平成26年5月26日から本件の判決確定の日まで民法所定年5分の割
合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月28日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成25(ワ)10396請求棄却
著作権侵害差止等請求事件
被告株式会社ワードシステム 原告株式会社ソフィア
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著作権法112条
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,原告が著作権を有する業務管理のプログラム等につ
き,被告が無断でインストールして使用するなどして,原告の著作権を侵害したと主
張し,著作権法112条により,プログラム等の使用,複製,翻案,公衆送信又は送
信可能化の差止め並びにプログラム等及びその複製物の廃棄を求めるとともに,著作
権侵害の不法行為による損害賠償請求権(民法709条)に基づき,損害の合計額1
億0941万9692円及びこれに対する最終のバージョンアップがされた日であ
る平成21年8月10日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ネ)10103控訴棄却
出版差止等請求控訴事件,出版契約無効確認請求控訴事件
控訴人株式会社七つ森書館 被控訴人株式会社読売新聞東京本社
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民法509条 民法715条 民法109条 著作権法15条
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侵害 | 39回 | 損害賠償 | 30回 | 差止 | 18回 | 無効 | 13回 |
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[概要] 本判決の略称は,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)2946請求棄却
著作権ライセンス契約確認等請求
被告トラムシステム株式会社 原告株式会社ブールソフトウェア
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[概要] 本件は,原告が,別紙「著作権ライセンス契約(著作権使用許諾契約)」記載
の著作権ライセンス契約(以下「本件契約」という。)を被告との間で締結した
と主張して,被告に対し,本件契約が締結されていることの確認と,本件契約に
基づく著作権使用料39万4200円の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月25日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ネ)10130控訴棄却
損害賠償請求控訴事件 (B新築工事)
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民法709条 著作権法10条1項6号 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 当事者(争いがない)
(1) 控訴人は,建築設計を主たる業とする株式会社である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月21日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ネ)10003請求棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人兼被
X 被控訴人兼控訴人株式会社ジーオーティー
兼控訴人有限会社ジップス・ファクトリー
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著作権法115条 著作権法20条1項 著作権法28条 著作権法19条1項
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[概要] 1 本訴事件は,1審原告が,別紙1審被告著作物目録記載1及び2の各漫画(以
下,それぞれを「被告漫画1」,「被告漫画2」という。)は,それぞれ,別
紙1審原告著作物目録記載1及び2の各記事(以下,それぞれを「原告記事1」,
「原告記事2」という。)の翻案物であるとして,1審被告ジップス・ファク
トリーにおいて被告漫画1及び2を掲載した雑誌を編集し,1審被告ジーオー
ティーにおいて同雑誌を発行したことにより,1審原告が原告記事1及び2に
ついて有する著作権,並びに著作者人格権(氏名表示権及び同一性保持権)を
侵害された旨主張して,1審被告らに対し,共同不法行為による損害賠償請求
権に基づき,131万円(著作権侵害による損害として16万円,著作者人格
権侵害による慰謝料として100万円,弁護士費用として15万円)の連帯支
払を求めるとともに,1審被告ジーオーティーに対し,著作権法115条に基
づき,名誉又は声望を回復するための適当な措置として,謝罪広告の掲載を求
めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年5月15日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)1107一部認容
発信者情報開示請求事件
被告AOLオンライン・ジャパン株式会社 原告株式会社アクトコミュニケーション
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著作権法15条1項 民法709条 民事訴訟法61条
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[概要] 1 本件は,別紙記事目録に記載のURLのウェブサイト上に掲載された記事
(以下「本件記事」という。)に,原告のロゴマーク(以下「原告ロゴマーク」
という。)及び原告の社内風景等を撮影した複数の写真(以下,複数の写真を
まとめて「本件写真」といい,原告ロゴマークと本件写真を合わせて「本件写
真等」という。)が掲載されたことにより,原告の著作権が侵害されたとして,
本件記事の投稿者(以下「本件発信者」という。)に対する損害賠償請求権の
行使のため,本件発信者に係る情報の開示を受ける正当な理由があると主張し
て,特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関
する法律(以下,単に「法」という。)4条1項に基づき,被告に対し,別紙
発信者情報目録記載の発信者情報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ネ)10005控訴棄却
売掛金請求控訴事件
控訴人株式会社フェブライオ・エ・メッツォ田中みどり 被控訴人Y平野好道
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著作権法113条6項 民事訴訟法54条 著作権法112条 著作権法112条1項
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[概要] なお,呼称は,審級による読替えを行うほか,原判決に従う。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成25(ネ)10109控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人公益財団法人生長の家社会事業団 被控訴人一般財団法人世界聖典普及協会
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著作権法27条 著作権法112条1項 著作権法112条 民法723条
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[概要] 1 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,①被控訴人による原判決別紙物件目録
第1記載の各カセットテープ(以下「本件カセットテープ」という。)の複製,
頒布について,Ⅰ)主位的に,著作権使用契約に基づき,昭和61年8月から
平成23年10月までの未払印税として合計2098万8000円及び原判決
別紙請求金額目録の番号1ないし251の「請求金額」欄記載の各金員に対す
る約定支払期日の翌日である「遅延損害金始期」欄記載の各年月日から各支払
済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め,Ⅱ)予備的
に,別紙2著作物目録記載の各著作物(以下「本件原著作物」という。)に係
る著作権を侵害するものであるとして,著作権法112条に基づき,本件カセッ
トテープの頒布の差止め及びその廃棄を求めるとともに,ⅰ)不法行為による
損害賠償請求権に基づき,平成23年10月までに受けた損害として本件カ
セットテープの印税(定価の10%)相当額2250万円と弁護士費用相当額
200万円の合計2450万円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平
成23年12月6日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払,又は,ⅱ)被控訴人は控訴人に支払うべき本件カセットテープの印
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月28日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成26(行ヒ)75審決取消訴訟
審決取消等請求事件
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[判示事項] 音楽著作権の管理事業者が放送への利用の許諾につき使用料の徴収方法を定めるなどの行為が,独占禁止法2条5項にいう「排除」の要件である他の事業者の参入を著しく困難にする効果を有するとされた事例 [概要] 音楽著作権の管理事業を行う既存の事業者が,その管理する音楽著作物の放送への利用の包括的な許諾につき,ほとんど全ての放送事業者との間で年度ごとの放送事業収入に所定の率を乗じて得られる金額又は所定の金額による使用料の徴収方法を定める利用許諾契約を締結しこれに基づくその徴収をする行為は,次の~など判示の事情の下では,音楽著作物の放送への利用の許諾に係る市場において,独占禁止法2条5項にいう「他の事業者の事業活動を排除」する行為の要件である他の事業者の参入を著しく困難にする効果を有する。
上記の市場においては,放送事業者にとって,上記管理事業の許可制から登録制への移行後も大部分の音楽著作権につき管理の委託を受けている当該既存の事業者との間で,包括的な許諾による利用許諾契約を締結しないことがおよそ想定し難い状況にあった。
上記の徴収方法は,当該既存の事業者の管理する音楽著作物の利用割合が使用料の金額の算定に反映されないものであるため,放送事業者が他の事業者に使用料を支払うとその負担すべき使用料の総額が増加するものであった。
当該既存の事業者による上記行為の継続期間は,7年余に及ぶものであった。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)26974
発信者情報開示請求事
被告エヌ・ティ・ティ・コミュニケ 原告創価学会
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著作権法32条1項 著作権法15条1項
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[概要] 1 本件は,別紙写真目録記載の写真(以下「本件写真」という。)の著作権
を有する原告が,被告の提供するインターネット接続サービスを経由して,イ
ンターネット上の電子掲示板「Yahoo!知恵袋」(以下「本件掲示板」
という。)に投稿された別紙投稿記事目録記載1ないし29の各記事(以下,
同目録の番号に対応して「本件記事1」などという。また,本件記事1ない
し29を併せて「本件各記事」という。)中に掲載された写真は,いずれも
本件写真を複製又は翻案したものであり,本件各記事を投稿した行為は原告の
著作権(公衆送信権)を侵害するところ,本件各記事の投稿者に対する損害賠
償請求権の行使のためには,本件各記事に係る別紙発信者情報目録記載の情報
(以下「本件発信者情報」という。)の開示が必要であると主張して,経由
プロバイダである被告に対し,特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限
及び発信者情報の開示に関する法律(以下「法」という。)4条1項に基づ
き,本件発信者情報の開示を求める事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)30442一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社Clara
A 原告株式会社トレードトレード
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著作権法114条3項
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告のブログに掲載された記事を被告らが複製した上,被告らの
ブログに別紙投稿記事目録記載のとおり投稿して送信可能化及び公衆送信し
たとして,被告らに対し,著作権侵害に基づく損害賠償として,連帯して2
97万円及びこれに対する最終の不法行為日(記事投稿日)である平成25
年2月26日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の
支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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著作権
平成27年4月15日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)24391一部認容
損害賠償請求事件
被告弁護士法人ボストン法律経済事務所 原告株式会社アマナイメージズ
A
B
C
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著作権法114条3項 民法715条1項 著作権法19条3項 著作権法2条1項9号
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,被告が,平成25年7月5日から平成26年1月15日までの期
間,別紙写真目録記載1ないし6の各写真(以下,同目録記載の番号に従い
「本件写真1」などといい,これらを併せて「本件各写真」という。)を「B
OSTON law firm(ボストンローファーム)」の名称で被告が運
営するウェブサイト(以下「被告ウェブサイト」という。URLは,<以下
略>である。)に掲載したことに関して,本件写真の著作権者,独占的利用
権者又は著作者であると主張する原告らが,被告に対し,それぞれ,次のと
おり,不法行為に基づく損害賠償請求をするとともに,当該請求の一部と選
択的に不当利得返還請求をした事案である。
▶判決の詳細
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