権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
不正競争
平成30年6月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10009控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人アオバ自動機株式会社 被控訴人株式会社堀内電機製作所田中伸一郎
第一実業株式会社松永章吾
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不正競争防止法2条1項3号 著作権法2条2項 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 事案の要旨
(1) 本件は,糸半田供給機(半田フィーダ)の開発,製造,販売等を行う控訴
人が,被控訴人堀内電機が製造し,被控訴人らが共同して展示及び販売した
原判決別紙被告商品目録1及び2記載の各商品(被告商品1及び被告商品2)
について,① 原判決別紙原告商品目録記載の商品(型式:ASTY-V1
100H。原告商品)の形態を模倣したものであり,被控訴人らの行為は不
正競争防止法2条1項3号所定の不正競争に当たると主張して,被控訴人ら
に対し,同法4条,5条3項2号に基づき損害賠償金3300万円及びこれ
に対する不法行為の日以後である平成28年2月3日(訴状送達の日の翌日)
から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求
め(㋐),② 被告各商品は,美術の著作物である原告商品の複製ないし翻
案物に当たると主張して,被控訴人らに対し,著作権法114条3項に基づ
き上記 と同額の損害賠償金及び遅延損害金の連帯支払を求めるとともに(㋑
-1),被告各商品の製造,販売,展示等の差止め(㋑-2)及び破棄(㋑
-3)を求め,③ 被控訴人らが,控訴人から示された営業秘密である原判
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不正競争
平成30年5月11日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)30183請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
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民法709条 著作権法21条
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[概要] 1 本件は,中学校受験のための学習塾等を運営する原告が,同様に学習塾を経25
営する被告に対し,被告がそのホームページやインターネット上で配信してい
る動画等に別紙原告商品等表示目録記載の表示(以下「原告表示」という。)
と類似する表示を付する行為は,需要者の間に広く認識された原告の商品等表
示を使用して需要者に混同を生じさせるものであって,不正競争防止法(以下
「不競法」という。)2条1項1号に該当するとして,同法3条1項に基づき
「SAPIX」又は「サピックス」の文字を含む表示の使用の差止めを求める5
とともに,同法4条に基づき合計6300万円の損害賠償金及びこれに対する
不法行為の後の日である平成28年9月14日(本訴状送達の日の翌日)から
支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案で
ある。
また,原告は,被告に対し,予備的に,原告の作成したテスト問題を被告が10
不正に使用する行為は一般不法行為を構成するとして,民法709条に基づき,
損害賠償金として4348万円の支払を求めている。
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中に掲記した証拠及び弁論の全
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不正競争
平成30年5月11日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成29(ネ)2772控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人(一審被告)P1 被控訴人(一審原告)大明化学工業株式会社
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不正競争防止法2条1項7号
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[概要] 以下で使用する略称は,時に断らない限り,原判決の例による。なお,引用
部分に「別紙」ないし「訴え変更後別紙」とあるのは,いずれも「原判決別紙」
ないし「原判決訴え変更後別紙」と読み替える。
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不正競争
平成30年4月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1443
損害賠償請求事件
被告株式会社JAM
代表者による原告工場の見学の経緯等
の競業行為の開始
は,平成28年9月頃から,生春巻きを製造し,関西圏の大手スーパーに卸
は原告主張の営業秘密を不正取得したか。
は原告主張の営業秘密を流布したか。
代表者が原告工場を見学した経緯等は次のとおりである。
代表者が,原告工場を見学した経緯は次のとおりである。
代表者は,平成25年秋頃,ある商社が主催した会合で,「生春巻きは量産
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不正競争防止法2条1項4号 不正競争防止法2条6項 不正競争防止法4条 民事訴訟法61条
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[概要] 本件は,原告が被告に対し,原告において製造販売している生春巻きの製造方法
が不正競争防止法上の営業秘密に該当することを前提に,被告が当該営業秘密を不
正に取得して競業行為をなし,また当該営業秘密を第三者に吹聴していると主張し20
て,営業秘密の不正取得を理由とする不正競争防止法4条本文に基づく損害賠償と
して逸失利益の一部2000万円を,営業秘密の第三者に対する吹聴を理由とする
不法行為に基づく損害賠償として1000万円を請求するほか,本訴提起に要した
弁護士費用相当額の損害の300万円の合計3300万円とこれに対する不法行為
の後の日である平成29年2月24日から支払済みまで年6分の割合による金員の25
支払を求めた事案である。
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不正競争
平成30年4月17日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)6074一部認容
不正競争行為差止等請求事件
被告兼
P1補助参加人
P2
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法5条2項 商標法26条1項1号 不正競争防止法19条1項3号
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損害賠償 | 22回 | 商標権 | 19回 | 侵害 | 15回 | 差止 | 5回 |
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[概要] 本件は,別紙「原告標章目録」記載1及び2の標章(以下,同目録記載の各標章
を「原告標章1」などといい,原告標章1及び2を併せて「原告標章」という。)
を使用し,後記原告商標権を有する原告が,被告会社において別紙「被告標章目録」
記載1ないし5の標章(以下,各標章を「被告標章1」などといい,被告標章1な20
いし5を併せて「被告標章」という。)を使用してロールケーキを販売するなどし
た行為は不正競争防止法2条1項1号の不正競争に該当するとともに原告商標権を
侵害するものでもあるとして,被告会社,その代表取締役であるP2及びかつてそ
の代表取締役を務めていたP1に対し,下記の各請求をする事案である。
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不正競争
平成30年3月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10083控訴棄却
不正競争行為差止請求控訴事件
控訴人株式会社カインズ佐々木奏 被控訴人株式会社良品計画三村量一
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条
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[概要] 1 本件は,原判決別紙原告商品目録記載の組立て式の棚である各ユニットシェ
ルフ(以下,総称して「被控訴人商品」という。)を販売する被控訴人が,控訴人に
対し,同目録記載の被控訴人商品の形態(以下「被控訴人商品形態」という。)が周
知の商品等表示であり,控訴人が被控訴人商品形態と同一又は類似の原判決別紙被
告商品目録記載の形態の各ユニットシェルフ(以下,総称して「控訴人商品」とい
い,控訴人商品の形態を「控訴人商品形態」という。)を販売する行為が,不正競争
防止法2条1項1号の不正競争に該当すると主張して,同法3条1項及び2項に基
づき,控訴人商品の譲渡等の差止め及び廃棄を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年3月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成26(ワ)29490請求棄却
損害賠償等請求事件 (RINX(radioactivenuclideexchangingsystem))
被告日立GEニュークリア・エナジー 原告ピュロライト・エージー
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不正競争防止法2条1項7号 不正競争防止法5条3項 不正競争防止法2条1項 不正競争防止法4条
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[概要] 本件は,原告が,東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)福島第一原15
子力発電所(以下「福島第一原発」という。)において高性能多核種除去設備に
よる放射性物質汚染水浄化事業に従事している被告に対し,①被告は原告との
間のパートナーシップ契約に基づき,福島第一原発における放射能汚染水から
の多核種除去に関する事業について原告と共同して従事すべき義務を負ってい
るにもかかわらず,同義務に違反し,原告を関与させずに高性能多核種除去設20
備に係る事業を受注し,同事業に従事しているほか,上記パートナーシップ契
約に違反して第三者から技術情報を受領したり,上記パートナーシップ契約又
は原告若しくはその関連会社との間の秘密保持契約に違反して原告の秘密を第
三者に開示したりしたなどと主張して,債務不履行に基づき,上記事業への従
事の差止め(原告と共同すべき義務の違反に基づく請求)並びに損害賠償金725
億7744万2892米国ドル及びこれに対する約定の弁済期の後の日である
平成25年12月10日から支払済みまで約定の年7分の割合による遅延損害
金の支払(上記各契約違反に基づく請求)を求めるとともに,②被告は,上記
事業において原告から開示された営業秘密を不正に使用し,また,当該営業秘
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不正競争
平成30年3月26日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10007一部認容
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人エスティーネットワーク株式会社 被控訴人マルエイシステム株式会社岡田耕次郎
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民法709条 著作権法112条1項
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[概要] 1 本件は,被控訴人が控訴人に対し,被控訴人の営業秘密である別紙2情報目
録記載の情報(以下「本件情報」という。)について,控訴人が不正開示を受けて取
得し,取得した営業秘密を使用して別紙1物件目録記載1ないし4の製品(以下,
それぞれの製品を「被告製品1」などといい,併せて「被告製品」という。)を製造・
販売したことは,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項8号及び10
号に該当する不正競争行為であると主張して,①同法3条1項に基づき,被告製品
1ないし4の製造・販売の差止めを求め,②同法3条2項に基づき,製造した被告
製品1ないし4の廃棄を求めるとともに,③同法4条に基づき,損害賠償として1
183万円及びこれに対する不正競争行為の後で訴状送達の日の翌日である平成2
6年7月31日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払
を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年3月16日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)14733請求棄却
損害賠償等請求事件
被告株式会社ミラクルコンサルティング
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不正競争防止法2条1項15号
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,原告の提供するコンテンツマネジメントサ
ービスの顧客に対して被告が電話やメールにより営業上の信用を害する虚偽
の事実を告知したことが不正競争防止法2条1項15号に当たると主張して,
同法3条1項に基づき被告の上記行為等の差止めを求めるとともに,同法45
条に基づき3311万4000円の損害賠償金の支払を求める事案である。
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不正競争
平成30年3月15日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)6555等請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
被告P1
太陽工業有限会社
銀座吉田株式会社
株式会社サン・ブリッド
P2
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民事訴訟法61条
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商標権 | 18回 | 差止 | 15回 | 侵害 | 13回 | 損害賠償 | 12回 |
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[概要] 本件は,原告が,ゴミ貯溜機に関する別紙営業秘密目録記載の技術情報(以下「本
件技術情報」という。)が不正競争防止法(以下「不競法」という。)上の営業秘
密である旨主張して,P1を除く被告らに対し,同法に基づき,ゴミ貯溜機の製造
販売等の差止め及び廃棄(請求の趣旨1項,2項),P1に対し,同法及び秘密保15
持契約違反に基づき,ゴミ貯溜機に関する本件技術情報の使用開示等の差止め(請
求の趣旨3項),被告ら全部に対し,同法違反の不法行為に基づく損害賠償(請求
の趣旨4項),P1に対し,上記契約違反に基づく約定損害金の支払(請求の趣旨
5項)を求め,また,ゴミ貯溜機の商品表示が周知商品等表示であることを前提と
する不競法に基づき,又は同商品表示の商標権に基づき,被告銀座吉田に対し,そ20
の類似標章の使用差止め(請求の趣旨6項)及び商標権侵害の不法行為に基づき損
害賠償(請求の趣旨7項)を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年3月15日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)11753一部認容
顧客情報の使用差止等請求事件
被告P1
旭電機化成株式会社
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不正競争防止法5条2項 不正競争防止法2条1項15号 民法709条 不正競争防止法3条
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[概要] 1 請求の要旨
本件は,採尿器具を販売している会社である原告が,原告の元代表取締役である5
被告P1(以下「被告P1」という。)及び被告P1が関与して採尿器具の販売を
始めた被告旭電機化成株式会社(以下「被告旭電機化成」という。)に対し,以下
の請求をする事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年3月13日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)43757請求棄却
信用棄損行為等差止等請求事件
被告株式会社ローブデコルテ
A 原告株式会社フォクシー
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条1項15号 不正競争防止法2条1項14号 民法709条
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[概要] 本件は,原告が,(1)被告会社において,原告の顧客に対し,その代表者である
被告Aが原告の元デザイナーであるとか,被告会社の商品が原告の商品と同等で10
ある等の虚偽であり,かつ,品質等の誤認を惹起させる事実を告知・流布して,
原告の顧客をその旨誤信させたことが不正競争防止法2条1項15号ないし1
4号所定の不正競争に該当し,(2)被告会社において,原告の周知ないし著名な
商品等表示である「FOXEY」ないし「フォクシー」との表示を使用して営業活動を
行い,あたかも被告会社が原告の姉妹ブランドであるかのような混同を生じさせ15
たことが同項1号ないし2号所定の不正競争に該当し,(3)仮に,被告会社の上
記(1)ないし(2)の各行為が不正競争に当たらないとしても,これらはいずれも民
法709条所定の不法行為に該当し,(4)被告Aは,被告会社の上記各行為につ
いて,同社の代表取締役として会社法429条に基づく責任を負うほか,一般不
法行為上の責任も負う旨主張して,被告会社に対し,①不正競争防止法3条1項,20
2条1項15号,14号に基づき,自ら又は第三者をして,別紙「告知された虚
偽事実目録」(以下「別紙告知事実目録」という。)及び別紙「被告A略歴目録」
(以下「別紙略歴目録」という。)記載の各事実(ただし別紙略歴目録の下線部分
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年2月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10068等一部認容
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人・附帯被
マツイマシン株式会社廣瀬主嘉 被控訴人・附帯控訴人月島環境エンジニアリング株式会社櫻井彰人
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特許法1条
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損害賠償 | 18回 | 実用新案権 | 10回 | 侵害 | 7回 | 差止 | 6回 |
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[概要] 1 事案の経緯等
(1) 本件は,被控訴人が,控訴人が製造・販売する被告商品が,被控訴人の商
品等表示として周知な原告商品の形態と類似し,誤認混同のおそれがあると主張し
て,不競法2条1項1号,3条1項に基づき,被告商品の製造・販売等の差止め,
同法3条2項に基づき,控訴人が占有する被告商品の廃棄及び被告商品を製造する
ために使用した金型の除却,同法4条,5条2項に基づき,平成24年12月1日
から平成28年6月30日までの不正競争に基づく損害賠償5568万2000円
及びこれに対する平成27年9月12日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで
民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年2月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)10736
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社福永齋雄一郎
は,洋傘の卸売等を業とする株式会社である。
の行為
商品の販売数量は,
商品のうち,品番No.2500の商品(以
商品の販売数量は1万2000本であり,
商品の1本当たりの
の現実の決済レートが不明であることから,平成27年及び平成2
の平成27年度(平成26年12月から平成27年11月まで)及
商品1の販売数量は3588本,売上額は122万8440円,
商品の小売価格は700円である(甲7,8)のに対し,別紙算定表
商品目録
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法5条1項 不正競争防止法5条2項 不正競争防止法5条3項
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,原告の販売する折り畳み傘の形態が商品等表示
に当たり,被告による別紙被告商品目録記載の各商品(以下「被告商品」と総称5
する。)の輸入,譲渡等の行為が不正競争防止法2条1項1号所定の不正競争行
為に当たると主張して,①同法3条1項及び2項に基づく被告商品の輸入,譲渡
等の差止め及び被告商品の廃棄,②同法4条,民法709条,及び不正競争防止
法5条1項,2項又は3項に基づく損害賠償金472万4000円及びこれに対
する不法行為の後の日(訴状送達の日の翌日)である平成28年4月20日から10
支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案で
ある。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年1月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)7855請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社伊藤鐵工所野末寿一
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民法709条
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[概要] 1 本件は,昭和60年頃から被告に対してサイレンサー(消音器)を販売して
いた原告が,被告に対し,①被告が原告から示された原告の営業秘密である技
術情報を不正の利益を得る目的又は原告に損害を加える目的で使用し,原告の
製造したサイレンサーの模倣品を第三者に製造させたことが不正競争防止法
(以下「不競法」という。)2条1項7号の不正競争に当たり,②被告が原告
製品を模倣した製品の製造を第三者に発注したこと及び原告との継続的取引を5
終了する際に猶予期間を置くなどの配慮をしなかったことが商取引上の信義則
に基づく債務の不履行に当たり,③仮に原告が被告に示した技術情報が営業秘
密に当たらないとしても,被告が取引上の地位を利用して入手した原告の技術
情報を使用して第三者に模倣品を製造させ,原告への発注を止めて甚大な損害
を与えたことが,取引社会において通常求められるルールを大幅に逸脱するも10
のとして民法709条の不法行為を構成すると主張して,不競法3条1項によ
り,製品番号PSSI-2ないし16並びに製品番号PSS-2ないし16の
各サイレンサーの製造,販売の差止め及び同条2項によりその廃棄を求めると
ともに,不法行為(同法4条及び5条2項,民法709条)又は債務不履行に
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年1月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10031控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件,請求異議控訴事件
被告)有限会社世靴三國被控訴人(一審
)Y₁被控訴人(一審
)株式会社たくみ屋被控訴人(一審
)Y₂ 控訴人(一審原告)有限会社スーパーリアルシステム 被控訴人(一審被告)有限会社世靴三國
(一審被告)Y₁
(一審被告)株式会社たくみ屋
(一審被告)Y₂
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民法719条
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[概要] 1(1) 第1事件は,婦人靴の企画・設計・卸売を業とする控訴人が,①被控訴人
三國ら及びA(一審原告。以下,「A」という。)は,被控訴人三國が控訴人から預
かっていた本件オリジナル木型を同被控訴人の社外に持ち出して,被控訴人たくみ
屋ら及びハマノ木型に対して不正に開示した上,同木型を不正に複製することによ
り得られた木型を更に改造した木型に基づいて靴の試作品を製作し,それを小売業
者に開示するなどし,②その際,控訴人の従業員であった被控訴人Y₂は,控訴人の
製造受託業者であった被控訴人三國に対し,被控訴人たくみ屋と取引を行うことを
持ち掛け,また,③被控訴人Y₂は,控訴人の取引先であった小売業者に対し,被控
訴人たくみ屋と取引するように営業活動を行ったものであり,(a)上記①については,
本件設計情報は控訴人の営業秘密に該当するから,同情報につき,被控訴人三國ら
及びAの行為は不競法2条1項7号所定の営業秘密の不正使用・不正開示行為に,
被控訴人たくみ屋らの行為は同項4号所定の営業秘密の不正取得・不正使用・不正
開示行為又は同項8号所定の不正開示行為後の取得・使用・開示行為に,それぞれ
該当し,(b)上記②については,本件取引先製造受託業者情報は控訴人の営業秘密に
該当するから,同情報につき,被控訴人たくみ屋らの行為は同項7号所定の営業秘
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年1月23日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)14909請求棄却
民事訴訟 不正競争
被告A飯田聡 原告WDSC
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法9条 不正競争防止法2条 不正競争防止法2条1項
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[概要] 本件は,歯科医師らによる自主学習グループであり,「WDSC」の表示を使用
して歯科治療技術の勉強会を主催する活動等を行っている法人格なき社団であ
る原告が,被告株式会社シーエム(以下「被告シーエム」という。)が企画,編集5
した雑誌中に掲載された記事において「WDSC」の表示を被告A(以下「被告
A」という。)が自己の宣伝広告に使用したことが不正競争防止法2条1項1号
の不正競争に当たると主張して,被告らに対し,同法4条に基づき,各自損害賠
償金180万円及びこれに対する不法行為の後の日(訴状送達の日の翌日)であ
る平成29年5月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延10
損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年1月15日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10076控訴棄却
営業秘密使用差止等請求控訴事件
控訴人株式会社ブイ・テクノロジー鮫島正洋 被控訴人ウシオ電機株式会社相良由里子
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不正競争防止法10条3項
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[概要] 1 本件は,控訴人が,本件各文書に掲載された原告製品に関する情報(本件情
報)を取得した上,別件訴訟等において本件各文書を証拠又は疎明資料として裁判
所に提出した被控訴人の行為は,控訴人の営業秘密である本件情報につき,不正開
示行為であること若しくは同行為が介在したこと(以下「不正開示行為等」ともい
う。)を重大な過失により知らないで取得し,使用するなどしたものであって,不競
法2条1項8号所定の不正競争に該当する旨主張して,被控訴人に対し,①同法3
条1項に基づく本件情報の使用及び開示の差止め,②同条2項に基づく本件情報が
記録された文書及び記録媒体の廃棄,並びに③同法14条に基づく謝罪広告の掲載
を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年12月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)33412
損害賠償等請求事件
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著作権法114条3項
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[概要] 1 本件は,糸半田供給機(半田フィーダ)の開発,製造,販売等を行う原告が,
被告堀内電機が製造し,被告らが共同して展示及び販売した別紙被告商品目録
1及び2記載の各商品(以下「被告商品1」及び「被告商品2」といい,併せ
て「被告各商品」という。)について,①別紙原告商品目録記載の商品(型式:15
ASTY-V1100H。以下「原告商品」という。)の形態を模倣したもの
であり,被告らの行為は不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項
3号所定の不正競争に当たると主張して,被告らに対し,同法4条,5条3項
2号に基づき損害賠償金3300万円及びこれに対する不法行為の後の日であ
る平成28年2月3日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年20
5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求め(㋐),②被告各商品は,美術
の著作物である原告商品の複製ないし翻案物に当たると主張して,被告らに対
し,著作権法114条3項に基づき
の連帯支払を求めるとともに(㋑-1),被告各商品の製造,販売,展示等の
差止め(㋑-2)及び破棄(㋑-3)を求め,③被告らが,原告から示された25
営業秘密である別紙営業秘密目録(1)ないし(3)記載の情報(以下「本件情報」
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年12月7日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成28(ネ)3103
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人兼被
株式会社エコリカ
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条1項14号
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[概要] 以下で使用する略称は,原判決の例による。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年12月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10045等一部認容
不正競争行為差止等請求控訴事件
被告)(以下「被控訴人」という。) 控訴人・附帯被
(一審原告)・コーポレーション 被控訴人・附帯控訴人(一審被告)(以下「
」という。)
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民法709条
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[概要] 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,不競法4条(予備的に民法709条)に基
づく損害賠償として437万8500米国ドル及びうち270万0700米国ドル
に対する不法行為の後の日である平成26年1月1日から,うち167万7800
米国ドルに対する不法行為の後の日である平成28年2月16日から各支払済みま
で民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。控訴人は,
「被控訴人が,バイオデントに対し,控訴人が製造しバイオデントが輸入・販売す
る原告製品について『被告の保有する特許権(第4444410号)の請求項1に
関連する』などと通知したこと(本件各告知)から,バイオデントが原告製品の輸
入・販売を中止せざるを得なくなり,控訴人に損害が生じたが,本件特許権は無効
であり,したがって,上記通知は虚偽の事実の告知に当たるから,上記被控訴人の
行為は不競法2条1項14号所定の不正競争行為に当たる。」と主張している。
原判決は,被控訴人のバイオデントに対する本件各告知は,虚偽の事実の告知に
当たり,本件特許権に基づく権利行使の範囲を逸脱する違法があり,被控訴人には,
バイオデントに対し本件各告知による虚偽の事実を告知したことについて,少なく
とも過失があるから,被控訴人による本件各告知は,不競法2条1項14号の不正
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)15889請求棄却
損害賠償等請求事件 (光配向用偏光光照射装置)
被告ウシオ電機株式会社
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特許法134条の2
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特許権 | 103回 | 侵害 | 78回 | 無効 | 26回 | 審決 | 19回 |
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,被告に対し,被告は,原告の国内外の取引先に「原告の製品が
被告の特許権を侵害している」旨の告知又は流布(以下「告知等」という。)をし
たと主張した上で,同告知等は,被告と競争関係にある原告の営業上の信用を害す5
る虚偽の事実の告知等であって,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条
1項15号所定の不正競争行為(以下,単に「不正競争行為」という。)に該当す
るとして,同法4条に基づき,損害賠償金24億7624万3546円及びこれに
対する平成29年5月26日(不法行為後である本件訴状送達の日)から支払済み
までの民法所定年5分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,不競法110
4条に基づき,信用回復措置として,別紙取引先目録記載の各企業宛に別紙謝罪目
録記載の謝罪文を本判決確定の日から10日以内に送付することを求める事案であ
る。
2 前提事実(当事者間に争いがないか,掲記の証拠等により容易に認められる
事実)15
⑴ 原告
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年11月28日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)12671
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社スーパーツール
の行為
は,平成25年頃以降,
商品を台湾から輸入し,単品又は「プロ用デラッ
は,原告主張特徴ⅠないしⅢを個別に取り出して,技術的機能にのみ由来
の挙げた他社製の工具箱は原告商品の形態と異なっており,把手が可倒式では
商品の販売が不正競争行為に該当するという原告の主張には理由がない。
はその後
商品を1万3340円に値上げして販売を継続しており,平成2
商品の利益率は20パーセントを下らないと考えられるから,
は,
商
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不正競争防止法2条1項1号 民事訴訟法61条
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[概要] 1 事案の概要
本件は,別紙原告商品目録記載の商品(以下「原告商品」という。)を製造販売する
原告が,同商品の形態が周知の商品等表示であることを前提に,被告による別紙被告
商品目録記載の商品(以下「被告商品」という。)の販売行為等が不正競争防止法2条
1項1号の不正競争行為に当たると主張して,被告に対し,不正競争防止法3条1項
に基づき被告商品の譲渡等の差止め,同条2項に基づき被告商品の廃棄を求めるとと5
もに,同法4条に基づき,不法行為に基づく損害賠償及びこれに対する不法行為後の
日である平成29年1月8日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年
5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年10月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)35676請求棄却
損害賠償請求事件
被告フマキラー・トータルシステム株式会社
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民法641条 民法536条2項
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[概要] 1 本件は,原告が,被告との間でシロアリ駆除等に関する業務委託契約37件20
を締結したとして,主位的にはこれらの業務委託契約上の報酬請求権に基づき,予
備的には民法641条に基づき,被告に対し,745万0115円及びこれに対す
る請求後の日である平成28年12月27日から支払済みまでの商事法定利率年6
分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,原告と被告との間の4件の業
務委託に関する基本契約及び2件の加盟店契約につき,被告にはこれらの契約を解25
除原因がないのに解除した債務不履行があるとして,債務不履行による損害賠償請
求権に基づき,損害賠償金1億5753万4266円及びこれに対する請求後の日
である平成28年12月27日から支払済みまでの商事法定利率年6分の割合によ
る遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年10月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)7143請求棄却
損害賠償請求事件
被告甲
C&E株式会社
乙 原告エイシン・フーズ株式会社
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不正競争防止法2条1項15号
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[概要] 本件は,原告が,①被告甲は,原告との間の秘密保持に関する合意に違反
し,原告在職中に転職先である被告会社及び被告会社の代表取締役であった
被告乙に対して原告の取引先等の機密情報を開示し,被告会社への転職後に
当該機密情報を使用して営業等を行うとともに,被告会社及び被告乙は,被5
告甲と共謀して,当該機密情報を利用して原告の取引先に対する営業活動等
を行ったと主張して,債務不履行責任又は不法行為責任に基づき,被告甲,
被告会社及び被告乙に対し,損害賠償金合計5014万8532円及びこれ
に対する遅延損害金の連帯支払を求めるとともに,②被告会社が,日刊食品
速報の記者に対して,被告会社が原告に対して訴訟を提起した旨及び原告か10
ら支払われるべきものが支払われていない旨の虚偽事実を告知したことが不
正競争防止法2条1項15号の不正競争行為に該当し,被告会社の代表取締
役であった被告乙は会社法429条1項に基づく損害賠償責任を負うと主張
して,被告会社及び被告乙に対し,損害賠償金合計550万円及びこれに対
する遅延損害金の連帯支払を求める事案である。15
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年10月19日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)4169
不正競争行為差止等請求事件
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不正競争防止法2条1項7号 不正競争防止法3条2項 不正競争防止法2条 不正競争防止法3条1項
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[概要] 1 事案の概要
(1) 本件は,原告が元従業員であった被告に対し,被告は原告から示されていた
別紙1及び同5記載の技術情報等を持ち出しており,これを競業会社に開示し,又15
は使用するおそれがあると主張して,以下の請求をした事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年9月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)39582請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
被告島津エス・ディー株式会社 原告ユニパルス株式会社
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法5条2項
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[概要] 本件は,原告が,原告の販売する別紙原告商品表示目録(但し,同目録中「約
10°」とは「10°±1°」を意味する。)記載の形態的特徴を有する重量
検品ピッキングカート(以下「原告商品」という。)の形態が原告の商品等表示
として需要者の間に広く認識される状態に至っていたところ,被告が販売を開
始した別紙被告商品目録記載の重量検品ピッキングカート(支柱等が赤色のも
のに限らない。以下「被告商品」という。)の形態は原告商品の形態と類似し,
これと混同を生じさせるから,被告による被告商品の販売が,不正競争防止法
2条1項1号の不正競争行為に当たる旨主張して,被告に対し,同法3条1項
及び2項に基づき,被告商品の譲渡等の差止め及び被告商品の廃棄を求める(前
記第1の1,2)と共に,同法4条に基づき,損害賠償金3億0400万円の
一部である4400万円及びこれに対する訴状送達の日の翌日から支払済みま
で民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める(前記第1の3)
事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年9月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10051控訴棄却
ドメイン名使用差止請求権不存在確認請求控訴事件
控訴人株式会社クロエ大野聖二 被控訴人ウィンリゾーツホールディングス,エルエルシー紋谷崇俊
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不正競争防止法2条1項13号
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[概要] 1 控訴人は,ドメイン名「WYNN.CO.JP」(以下「本件ドメイン名」という。)を
登録し,「Wynn」の名称でクラブ(以下「控訴人店舗」という。)を経営する株式会
社である。他方,被控訴人は,「Wynn」の名称でアメリカ合衆国のラスベガス及びマ
カオにおいてホテル,カジノ等の高級リゾート施設に係る事業を行う Wynn Resorts
Limited(以下「ウィンリゾート社」という。)の子会社である。ウィンリゾート社
を中心とするグループ企業(以下「被控訴人 Wynn グループ」という。)は,「Wynn」
の名称を,自らの業務に係る商品又は役務の表示として用いている(以下「Wynn ブ
ランド」という。)。控訴人店舗の看板等には,Wynn ブランドと類似した「Wynn」の
マークが付されている。
被控訴人は,平成28年1月26日頃,日本知的財産仲裁センターに対し,本件
ドメイン名を被控訴人に移転することを命ずる裁定を求めて,紛争処理の申立てを
行った。これに対し,日本知的財産仲裁センター紛争処理パネルは,同年3月25
日付けで,控訴人は本件ドメイン名について権利又は正当な利益を有しておらず,
本件ドメイン名が不正の目的で登録等されているとして,本件ドメイン名を被控訴
人に移転することを命ずる裁定をした。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年9月27日 知的財産高等裁判所 さいたま地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10032控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件,保証債務履行請求控訴事件
控訴人有限会社横瀬
有限会社田舎っぺ石下雅樹 被控訴人Y1
Y2
Y3
Y4岡田晃知
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不正競争防止法2条1項1号 民法709条
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[概要] 1 控訴人有限会社横瀬(以下「控訴人横瀬」という。)は,埼玉県内で「田舎っ
ぺ」という名称を使用してうどん店を経営する有限会社であり,被控訴人Y1(以下
「被控訴人Y1」という。)及び被控訴人Y4(以下「被控訴人Y4」という。)は,い
ずれも控訴人横瀬の元従業員であり,現在では,被控訴人Y1は,埼玉県内において
「めんこや」という名称のうどん店を経営し,被控訴人Y4は,埼玉県内において
「名代 四方吉うどん」という名称のうどん店を経営している。
本件は,控訴人横瀬が,控訴人横瀬の「田舎っぺ」という名称のうどん店に係る
営業方法全体(以下「本件営業方法」という。)が不正競争防止法2条1項1号にい
う「商品等表示」に該当するとして,被控訴人Y1の上記うどん店及び被控訴人Y4
の上記うどん店の営業方法が本件営業方法と類似すると主張し,被控訴人Y1に対
し,主位的には不正競争防止法4条に基づく損害賠償として,予備的には不法行為
に基づく損害賠償,不当利得に基づく利得金の返還ないしは債務不履行に基づく損
害賠償を選択的請求として,損害金又は利得金の一部である2000万円及びこれ
に対する平成26年4月13日(被控訴人Y1に対する訴状送達の日の翌日)から支
払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め(1審甲事件),
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年9月13日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10020等一部認容
競業行為差止等請求控訴事件
控訴人・附帯被
株式会社X 被控訴人・附帯控訴人Y
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民法627条
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[概要] 本判決の略称は,特段の断りがない限り,原判決に従う。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年8月31日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)25472
不正競争行為差止請求事件
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不正競争防止法2条1項1号
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,2本の棒材を結合して構成された支柱などからなる形態を有する組
立て式の棚であるユニットシェルフを販売する原告が,被告に対し,上記形態
が周知の商品等表示であり,被告が上記形態と同一又は類似の形態のユニット
シェルフを販売することが不正競争防止法2条1項1号の不正競争に当たると10
主張して,被告に対し,同法3条1項,2項に基づき同ユニットシェルフの譲
渡等の差止め及び廃棄を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年8月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)10870請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
被告
P3
P4
P5
P6 原告P1
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不正競争防止法2条1項4号 民事訴訟法61条 民法715条
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[概要] 本件は,被告P3が,原告を退職後,被告株式会社P2を設立して原告
と競合する事業を行っていることに関連して,両被告のほか,被告P3が
原告就職前に稼働していた被告P5,同被告の代表取締役である被告P6
及び被告P3の原告就職時の身元保証人である被告P4に対して下記の
請求をした事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年7月20日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成29(ネ)442控訴棄却
営業差止等請求控訴事件
被告)株式会社(以下「被控訴人会社」という。)被控訴人(一審
)A被控訴人(一審
)B被控訴人(一審
)C 控訴人(一審原告)有限会社日本薬局 被控訴人(一審被告)株式会社(以下「
会社」という。)
(一審被告)A
(一審被告)B
(一審被告)C
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不正競争防止法2条1項7号 民法709条 不正競争防止法3条1項 不正競争防止法2条6項
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[概要] 1 本件は,介護保険法による介護サービス事業等を行っていた控訴人が,介護
サービス事業に関して控訴人に勤務していた被控訴人A,被控訴人B及び被控
訴人C(以下,同3名を併せて「被控訴人ら3名」という。)において,控訴人
の営業秘密である利用者の情報を持ち出した上,控訴人を退職した後,不正の
利益を得る目的,あるいは,控訴人に損害を加える目的で,同情報を使用して
控訴人の利用者を勧誘し,被控訴人会社との契約に切り替えさせるなどの行為
をしたとして,当該行為が不正競争(不正競争防止法2条1項7号)に該当す
ると主張し,また,被控訴人ら全員において,被控訴人ら3名の不正開示行為
であることを知りながら,上記情報を取得し,使用する不正競争を行ったと主
張し(不正競争防止法2条1項8号),
(1) 被控訴人ら全員に対し,同法3条1項に基づき,上記情報にある利用者に
対し,面会を求め,電話をし,又は郵便物を送付する等して,介護サービス
に関する契約の締結,締結方の勧誘の差止めを求めるとともに,
(2) 同じく被控訴人ら全員に対し,同法4条による不法行為に基づく損害賠償
として(なお,被控訴人ら3名に対しては,下記(3)の一般不法行為に基づく
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年7月12日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)35978請求棄却
営業秘密使用差止等請求事件
被告ウシオ電機株式会社 原告株式会社ブイ・テクノロジー
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,原告が,別紙営業秘密目録記載の1及び2の各文書(甲1,2。以下,
それぞれ「本件文書1」,「本件文書2」といい,これらを一括して「本件各文書」
という。)に掲載された光配向用偏光光照射装置(以下「原告製品」という。)に
関する情報(以下「本件情報」という。)を取得した上,原告を相手方とする訴訟
及び保全事件において本件各文書を証拠又は疎明資料として裁判所に提出した被告
に対し,被告は,原告の営業秘密である本件情報につき,「秘密を守る法律上の義
務に違反してその営業秘密を開示する行為」(以下,単に「不正開示行為」という
ことがある。)であること若しくは同行為が介在したことを重大な過失により知ら
ないで取得し,使用するなどしたものであって,被告の上記行為は,不正競争防止
法(以下,単に「不競法」という。)2条1項8号所定の不正競争に該当する旨主
張して,同法3条1項に基づく本件情報の使用及び開示の差止め,同条2項に基づ
く本件情報が記録された文書及び記録媒体の廃棄,並びに同法14条に基づく謝罪
広告の掲載を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年6月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10110控訴棄却
不正競争行為等差止請求控訴事件
控訴人株式会社ジヤコス 被控訴人株式会社ロウィンズ
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不正競争防止法2条1項7号 著作権法112条1項
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[概要] 1 本件は,控訴人が,被控訴人に対し,(1) 被控訴人との間で,被控訴人が原
判決別紙事業目録記載の事業(以下「本件事業」という。)を行わない旨の競業禁止
の合意(以下「本件競業禁止合意」という。)をしたにもかかわらず,被控訴人が本
件事業を行うのは,本件競業禁止合意に違反すると主張して,当該合意に基づき,
被控訴人が本件事業を行うことの差止めを,(2) 控訴人が有する原判決別紙営業秘
密目録記載の情報(以下「本件情報」という。)は営業秘密に該当するところ,被控
訴人は控訴人から示された本件情報を不正の利益を得る目的で使用しており,被控
訴人において本件情報を使用する行為が不正競争防止法2条1項7号に該当すると
主張して,同法3条1項及び2項に基づき,本件情報を利用して小売業者に対し仕
入効率の良否を判定するための情報が記載された文書を配布することの差止めを求
めるとともに,本件情報が記載された書面及び記憶媒体の廃棄を,(3) 控訴人は,
原判決別紙ソースコード1及び2(以下「本件ソフトウェア」という。)並びに原判
決別紙データベース目録記載のデータベース(以下「本件データベース」という。)
の著作権を有すると主張し,また,被控訴人との間で,被控訴人が控訴人の本件事
業の拡大のために本件ソフトウェア及び本件データベースを利用する旨の合意(以
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年6月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ネ)10004控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社サンワード 被控訴人株式会社サンワード岡井将洋
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民法709条 不正競争防止法3条1項
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[概要] 1 控訴人は,ドライマーク衣類を家庭で洗濯するためのドライクリーニング溶
剤配合の洗剤を開発し,昭和56年1月頃,「ハイ・ソープ」という商品名により同
洗剤を販売した。その後も,控訴人は,昭和60年8月頃には,同洗剤の商品名を
「ハイ・ベック」に変更し,「ハイ・ベックシリーズ」と称して,「ハイ・ベックS」,
「ハイ・ベックE」,「ハイ・ベックW」,「ハイ・ベック トリートメントドライ」,
「ハイ・ベック パーフェクトドライ」等の商品名によりドライクリーニング溶剤配
合の洗剤,仕上剤その他の洗濯用品の事業を行った。そして,控訴人は,被控訴人
に対し,平成19年8月31日,上記商品名等に関する知的財産権を含めて,控訴
人の事業全部を譲渡する旨の契約(以下「本件営業譲渡契約」という。)を締結した。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年6月28日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)24688
不正競争行為差止等請求事件
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実用新案権 | 44回 | 侵害 | 21回 | 特許権 | 6回 | 差止 | 4回 |
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[概要] 1 本件は,原告が被告に対し,被告が製造・販売する別紙物件目録1ないし3
記載の商品(以下「被告商品」という。)が,原告の商品等表示として周知な
別紙原告商品目録記載の商品(以下「原告商品」という。)の形態と類似し,
誤認混同のおそれがあるとして,不正競争防止法(以下「不競法」という。)15
2条1項1号,3条1項に基づき,被告商品の製造・販売等の差止め,同法3
条2項に基づき,被告が占有する被告商品の廃棄及び被告商品を製造するため
に使用した金型の除却,同法4条,5条2項に基づき,5568万2000円
及びこれに対する平成27年9月12日(訴状送達の日の翌日)から支払済み
まで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。20
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中に掲記した証拠及び弁論の全
趣旨により容易に認定できる事実)
(1) 当事者
ア 原告は,石油精製,石油化学,ガス,製鉄,その他各種化学工業用の大
気汚染防止装置等の環境改善装置の製造・販売並びに充填物の製造・販売25
等を目的とする株式会社である。昭和35年に八幡化工機株式会社,昭和
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年6月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)37209請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社ボディワークホール 原告株式会社第一ホテル
有限会社ラフィーネ
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法5条2項
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[概要] 本件は,「アロマテラピーサロン ラフィーネ」(以下「原告ら表示」とい
う。)の表示を使用してアロマテラピーサロンの運営等を行っている原告らが,
被告各表示を使用してリラクゼーション業務を行っている被告に対し,原告ら
表示は周知の商品等表示であり,被告がアロマオイルを用いた施術に原告ら表
示と類似する被告各表示を使用することは不正競争防止法2条1項1号の不正
競争に該当すると主張して,同法3条1項及び2項に基づき被告各表示の使用
の差止め及び抹消を求めるとともに,同法4条及び5条2項に基づき原告らそ
れぞれにつき損害金各50万円(一部請求)並びに訴状送達の日の翌日である
平成28年11月15日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年6月12日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ラ)10002却下
文書提出命令申立却下決定に対する即時抗告事件
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不正競争防止法2条1項7号
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[概要] 1 基本事件は,抗告人が,相手方に対し,相手方は,別紙装置目録記載の装置
(以下「高性能ALPS」という。)を製造及び稼働させるに当たり,抗告人が保
有し,抗告人から示された営業秘密を使用し,かかる行為は不正競争防止法2条1
項7号の不正競争行為に該当すると主張して,同法3条1項に基づく高性能ALP
Sの製造等の差止めを求めるとともに,同法4条に基づく損害賠償金1218億4
577万1613円及びこれに対する遅延損害金の支払を求める事案である(なお,
抗告人は,基本事件において,相手方に対し,パートナーシップ契約の債務不履行
に基づく損害賠償金の支払等も求めているが,本件申立てとは関係しないから,記
載を省略する。)。
2 本件は,抗告人が,別紙文書目録記載の各文書(以下「本件各文書」とい
う。)は,職業秘密文書(民訴法220条4号ハ,197条1項3号)等に該当し
ないから,相手方は文書提出義務を負い(同法220条4号柱書),その取調べの
必要性もあるとして,本件各文書について,原決定別紙文書提出命令の申立書記載
のとおり,文書提出命令の申立てをするとともに,本件申立てに係る文書の表示及
び趣旨が明らかではなくても,本件申立てに係る文書を識別することができる事項
▶判決の詳細
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不正競争
平成29年4月27日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ネ)10107控訴棄却
不正競争行為差止,プログラム著作権確認各請求控訴事件
被告)日本電子計算株式会社三谷革司 控訴人(一審原告)ソフトウェア部品株式会社株式会社ビーエスエス
(第1事件参加人・第2事件原告)
(第1事件参加人・第2事件原告)
(第1事件参加人・第2事件原告)
(第1事件参加人・第2事件原告) 被控訴人(一審被告)日本電子計算株式会社三谷革司
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著作権法27条 民法90条 民法125条2号 民法555条
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[概要] か,原判決に従い,原判決で付された略称に「原告」とあるのを「控訴人」に,「被
告」とあるのを「被控訴人」に,適宜読み替える。)
▶判決の詳細
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