権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
不正競争
令和1年8月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ネ)10029控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人朋和産業株式会社
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民法709条
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[概要] 1 本件は,被控訴人から食品の包装フィルムのデザインを受託していた控訴人
が,被控訴人の営業上の信用を害する虚偽の事実を被控訴人の取引先に告知し
たとして,被控訴人が,控訴人に対し,主位的に不正競争防止法(不競法)4
条,予備的に民法709条に基づき,損害賠償金550万円(慰謝料500万
円及び弁護士費用相当損害金50万円の合計)及びこれに対する不法行為の日
である平成30年3月18日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による
遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年6月18日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)31572一部認容
不正競争行為差止等請求事件
原告株式会社三宅デザイン事務所
株式会社イッセイミヤケ
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不正競争防止法5条1項 不正競争防止法4条 不正競争防止法2条1項1号 著作権法114条1項
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[概要] 本件は,原告らが,三角形のピースを敷き詰めるように配置することなどから
なる鞄の形態は,原告イッセイミヤケの著名又は周知の商品等表示であり,被告
による上記形態と同一又は類似の商品の販売は不正競争防止法2条1項1号又25
は2号所定の不正競争行為に該当するとともに,同形態には著作物性が認められ
るから,被告による上記販売行為は原告らの著作権(複製権又は翻案権)を侵害
するなどと主張して,被告に対し,①原告イッセイミヤケが,不正競争防止法3
条1項,2項又は著作権法112条1項,2項に基づき,原告デザイン事務所が
著作権法112条1項,2項に基づき,それぞれ上記商品の製造・販売等の差止
め及び商品の廃棄を,②原告イッセイミヤケが,不正競争防止法4条,5条1項5
又は民法709条,著作権法114条1項に基づき損害の一部である1億100
0万円及びこれに対する不法行為後の日である平成29年10月4日(訴状送達
日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を,
③原告デザイン事務所が,主位的に不正競争防止法4条又は民法709条(著作
権侵害)に基づき,予備的に民法709条(一般不法行為)に基づき損害の一部10
である7199万5000円及びこれに対する上記②と同一の遅延損害金の支
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不正競争
令和1年6月13日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)12720
不正競争行為差止等請求事件
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不正競争防止法2条1項1号 民法709条 不正競争防止法19条1項5号 不正競争防止法2条1項
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[概要] 原告は,被告が,原告が製造・販売する別紙原告商品目録1ないし15記載の食
品・調味料用瓶(以下,それぞれ「原告商品1」等といい,合わせて「原告商品」
という。)と形態が酷似する別紙被告商品目録1ないし15記載の食品・調味料用
瓶(以下,それぞれ「被告商品1」等といい,合わせて「被告商品」という。)を
製造・販売するところ,主位的に,被告の上記行為は,不正競争防止法2条1項15
号の不正競争行為に当たるとして,同法3条,4条に基づき,製造・販売の差止め
及び廃棄等,並びに損害賠償及びこれに対する訴状送達の日(平成30年1月12
日)の翌日から支払済みまでの遅延損害金の支払を求め,予備的に,被告の上記行
為は民法709条の不法行為に当たるとして,上記同額の損害賠償及び遅延損害金
の支払を求めた。10
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年5月30日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10081等
不正競争行為差止等請求控訴事件等
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著作権法114条3項 著作権法112条1項 民法709条 商標法32条2項
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差止 | 62回 | 侵害 | 51回 | 実施 | 30回 | 損害賠償 | 21回 |
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[概要] 1 事案の経緯等
(1) 本件は,一審原告が,一審被告会社による①一審原告の周知又は著名な
商品等表示である原告文字表示(原告文字表示マリオカート及び原告文字表示マリ
カー)と類似する被告標章第1の営業上の使用行為及び商号としての使用行為が,
不競法2条1項1号又は2号の不正競争行為に,②一審原告が著作権を有する原告
表現物と類似する部分を含む本件各写真及び本件各動画を作成してインターネット
上のウェブサイトへアップロードする本件掲載行為が,一審原告の著作権(複製権
又は翻案権,自動公衆送信権及び送信可能化権)侵害に,③一審原告の周知又は著
名な商品等表示である原告表現物又は原告立体像と類似する商品等表示である被告
標章第2を使用する行為である本件宣伝行為(本件掲載行為,従業員のコスチュー
ム着用行為及び店舗における人形の設置行為からなる行為)が不競法2条1項1号
又は2号の不正競争行為に,④一審原告の特定商品等表示である原告文字表示と類
似する本件各ドメイン名の使用が,不競法2条1項13号の不正競争行為に,⑤原
告表現物の複製物又は翻案物である本件各コスチュームを利用者に貸与する本件貸
与行為が,一審原告の著作権(貸与権)侵害に,それぞれ該当すると主張し,一審
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不正競争
令和1年5月27日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1897等請求棄却
不正競争行為差止等請求事件,不正競争行為差止請求反訴事件
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不正競争防止法5条2項 不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法5条3項 不正競争防止法2条1項1号
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[概要] 1 請求の要旨
(1) 本訴
本訴は,殺菌料製剤の製造販売業者であり,別紙「原告旧商品表示目録」記載の
各表示(以下,両表示を併せて「原告旧商品表示」という。)を使用した殺菌料製25
剤をかつて販売していた原告が,被告らが別紙「被告商品目録」記載の各殺菌料製
剤(以下,目録の番号に従って「被告商品1」及び「被告商品2」といい,両商品
を併せて「被告各商品」という。)を販売等することに関して,以下の各請求をす
る事案である。すなわち,
① 被告らが,別紙「被告品質表示目録」記載のとおり,「内容成分 高度サラ
シ粉 12.00%」という品質表示(以下「被告品質表示」という。)をした被5
告各商品を販売するなどしたことは,不正競争防止法2条1項14号(以下,単に
「14号」ということがある。)の不正競争(ただし,平成28年1月1日より前
の行為については平成27年法律第54号による改正前の不正競争防止法2条1項
13号の不正競争。以下,現行法を記載する。)に該当するとして,
ⅰ 同法3条1項に基づき,被告品質表示をした被告各商品の販売等の差止め10
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不正競争
平成31年4月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)19266
不正競争行為差止等請求事件
原告及び被告各商品
は,蛇口一体型浄水器を販売し,交換用カートリッジ(以下「
商
が依頼した被告各商品の試験結果によれば,被告各商品(標準タイ
が,被告各商品(高除去タイプ)について,兵庫分析センターに,
試験2は,
が平成29年9月8日に購入した被告商品4につい
に対し損害賠償責任を負う。
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民法709条 不正競争防止法5条2項
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[概要] 本件は,被告グレイスランドがインターネット上の店舗(以下「被告店舗」
という。)において販売している家庭用浄水器のろ過カートリッジに関し,
同様にろ過カートリッジを販売している原告が,別紙被告ウェブサイト目録
記載のウェブサイト(以下,同目録の符号に従い「被告ウェブサイト1」な
どという。)や別紙被告商品目録記載の商品(以下,同目録の符号に従い
「被告商品1」などという。)のパッケージに付された別紙被告表示目録15
~5記載の表示(以下,同目録の符号に従い「被告表示1」などという。)
は品質を誤認させるものであって,不正競争防止法(以下「不競法」とい
う。)2条1項14号に当たると主張し,①被告グレイスランドに対し,
(ⅰ)同法3条1項に基づく被告各ウェブサイトにおける被告表示1及び2の
表示の差止め,並びに,同条2項に基づく同各表示の除去,(ⅱ)同条1項10
に基づく被告ウェブサイト1における被告表示3及び4の表示の差止め,並
びに,同条2項に基づく同各表示の除去,(ⅲ)同条1項に基づく被告表示
5を付した被告商品2,4及び6の譲渡及び引渡しの差止め,(ⅳ)同条1
項に基づく被告商品2,4及び6の商品パッケージにおける被告表示5の表
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不正競争
平成31年4月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)29604
損害賠償等請求事件
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民法709条
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損害賠償 | 14回 | ライセンス | 7回 | 実施 | 2回 | 差止 | 2回 |
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[概要] 1 本件は,原告が,被告において,平成17年8月頃から平成19年5月頃まで
の間に,原告の独自技術である電磁鋼板に係る別紙2営業秘密目録記載の技術情報
(以下,頭書の番号に従って「本件技術情報1」などといい,総称して「本件技術情25
報」という。)を不正に取得し,これを株式會社ポスコ(以下「POSCO」という。)
に対して開示したとし,この行為は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条
1項4号又は7号の不正競争に当たる旨を主張して,被告に対し,①同法3条1項に
よる差止請求権に基づき本件技術情報の使用及び開示の差止め,②同条2項による廃
棄請求権に基づき本件技術情報を記録した電子ファイル及び同電子ファイルが保存
された一切の媒体の廃棄,③主位的に同法4条,予備的に民法709条による損害賠5
償請求権に基づき,損害賠償金10億2300万円(不競法5条3項3号により算定
された不正競争に対し受けるべき金銭の額に相当する額9億3000万円及び弁護
士費用相当額9300万円の合計額)及びこれに対する不正競争後の日である平成2
4年4月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払
を求める事案である。10
2 前提事実(当事者間に争いのない事実並びに掲記の証拠(以下,証拠番号は特
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不正競争
平成31年4月18日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10068等控訴棄却
損害賠償請求控訴事件同附帯控訴事件
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民法709条
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許諾 | 9回 | ライセンス | 8回 | 損害賠償 | 8回 | 商標権 | 2回 |
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[概要] 1 本件は,インターネットショッピングサイトを通じて米国法人の製造する医
薬部外品を日本の消費者に販売していたが,同サイトを運営する会社から,その出
品アカウントの利用を停止された控訴人が,同商品の日本における独占的な販売代
理店であり,そのホームページに原判決別紙本件記載内容目録記載の記事を掲載し
た被控訴人に対し,①上記掲載行為は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)
2条1項15号の不正競争行為又は名誉,信用を毀損する民法709条の不法行為
に該当するとして,不競法4条,民法710条又は民法709条,710条に基づ
き,損害金550万円及びこれに対する不正競争行為又は不法行為の後の日である
平成28年9月9日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の
割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,②控訴人が上記の出品アカウント
の利用を停止されたのは,被控訴人が,ホームページに原判決別紙本件記載内容目
録記載の記事を掲載し,また,上記米国法人に働きかけ,同米国法人において上記
サイト運営会社に対して控訴人の同サイトへの出品停止を求めたからであるとして,
上記出品アカウントの利用が停止されたことの損害の賠償として,不競法4条又は
民法709条に基づき,平成27年12月7日から平成28年4月22日までの逸
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不正競争
平成31年4月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)7764一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社オンテックス
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不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法4条 不正競争防止法2条1項13号
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[概要] 1 請求の要旨
本件は,リフォーム専門業者の中でも外壁等の塗装工事を中心に手掛ける専門業
者(以下,このような業者のことを「外壁塗装リフォーム業者」という。)である
原告が,同業者である被告が,自ら管理・運営するいわゆる口コミサイト(以下
「本件サイト」という。)において,被告をランキングの1位と表示したことは,25
被告の提供するサービスの質,内容が全国の外壁塗装業者の中で最も優良であると
して高く評価されているかのような表示をしていた点で,平成27年法律第54号
による改正前の不正競争防止法2条1項13号(現行法14号,以下現行法を記載
する。)の不正競争(役務の質,内容について誤認させるような表示)に該当する
として,同法4条に基づき,損害金264万円及びこれに対する平成24年8月9
日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案5
である。
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不正競争
平成31年4月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)233等請求棄却
損害賠償請求事件,損害賠償等請求事件
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不正競争防止法2条1項15号 不正競争防止法4条
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[概要] 1 請求の要旨
(1) A事件は,原告が,①被告らが後記の本件ブログに後記の本件投稿1から
4の投稿をしたこと,②被告らが本件ブログに本件投稿1から本件投稿4へのリン
クを貼ったこと,③被告らが従業員を介してウクライナ国内の結婚相談所に後記の
誹謗中傷行為を行ったことが,原告の名誉ないし信用を毀損する共同不法行為であ5
ると共に不正競争防止法2条1項15号の不正競争行為に該当すると主張して,被
告らに対し,民法709条及び719条又は不正競争防止法4条に基づき(選択的
併合),連帯して330万円の損害賠償及びうち①②による損害の230万円につい
ては複数の一連の投稿から成る本件投稿1の最初の投稿の日である平成28年7月
21日から,③による損害の100万円については③の行われた日よりも後の日で10
ある平成27年1月15日から各支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を請求した事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年3月19日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)27298請求棄却
損害賠償請求事件
被告A
B
ら4名 原告Rセキュリティ株式会社
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不正競争防止法2条1項4号 民法709条 不正競争防止法5条2項 民法715条1項
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[概要] 本件は,鍵の販売,取付け,修理その他の関連工事等を業とする株式会社であ
る原告が,被告らに対し,被告らが共謀して原告が所有する工具等を違法に持ち10
出した行為及び被告Aが原告の従業員を違法に引き抜いて被告会社に転職させ
た行為が不法行為に該当し,また,被告らが共謀して原告の開錠技術等に関する
営業秘密を違法に持ち出し,被告会社の業務に使用した行為が不正競争行為に該
当し,また,原告の元従業員であった被告B及び被告Cが被告会社に転職したこ
とが競業避止義務違反の債務不履行に該当すると主張して,被告A,被告B,被15
告Cについては民法709条,719条1項,不正競争防止法2条1項4号,同
項5号,5条2項,同条3項3号に基づき,また,被告B,被告Cについては民
法415条に基づき,被告会社に対しては,民法709条,民法715条1項又
は会社法350条に基づき,損害賠償金等の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年3月1日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)11967一部認容
損害賠償請求事件
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民法709条
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[概要] 1 本件は,原告から食品の包装デザインを受託していた被告が,原告の営業上の25
信用を害する虚偽の事実を原告の取引先に告知したとして,原告が,被告に対し,
主位的に不正競争防止法(以下「不競法」という。)4条,予備的に民法709
条に基づき,損害賠償金550万円(慰謝料500万円及び弁護士費用相当損害
金50万円の合計)及びこれに対する不法行為の日である平成30年3月18日
から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事
案である。5
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中掲記した証拠及び弁論の全趣旨
により認定することができる事実。なお,本判決を通じ,証拠を摘示する場合に
は,特に断らない限り,枝番を含むものとする。)
(1) 当事者
ア 原告は,紙,セロファン,ポリエチレン及びビニールの印刷等を業とし,10
食品メーカーからデザインを含めた包装フィルムの製造を受託している。
イ 被告は,デザイン作成を請け負う個人事業主である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月21日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10080控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人(一審被告)株式会社エルピオ島﨑嘉成 被控訴人(一審原告)日本瓦斯株式会社西本強
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[概要] かは,原判決に従い,原判決に「原告」とあるのを「被控訴人」と,「被告ジェステ
ック」とあるのを「ジェステック」と,「被告エルピオ」とあるのを「控訴人」と適
宜読み替える。また,原判決の引用部分の「別紙」をすべて「原判決別紙」と改め
る。)
1(1) 本件は,LPガス販売業者である被控訴人が,競業者である一審被告株式
会社ジェステック(以下「ジェステック」という。)及び控訴人(以下,ジェステッ
クと控訴人を併せて「控訴人ら」という。)に対し,控訴人らが自社から被控訴人へ
の契約切替えを希望する顧客らに対し,これを阻止するための資料(いわゆる防戦
資料)として,被控訴人の営業上の信用を害する虚偽の事実が記載された資料を交
付して同事実を告知した行為が,不競法2条1項15号の規定する不正競争行為に
該当すると主張し,控訴人らに対し,同法3条1項に基づく虚偽事実の告知・流布
の差止め,同法4条に基づく損害賠償(ジェステックにつき,550万円及びこれ
に対する不法行為の後の日[訴状送達の日の翌日]である平成28年8月19日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金,控訴人につき,880
万円及びこれに対する上記と同様の遅延損害金の各支払)並びに同法14条に基づ
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)6962一部認容
不正競争行為差止請求事件 (イヤーパッド及び該パッドを具えたイヤホーン)
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不正競争防止法2条1項15号 特許法1条 不正競争防止法3条1項
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[概要] 1 本件は,別紙2物件目録記載の製品(以下「原告製品」という。)を製造,販売20
又は使用(以下,併せて「製造等」という。)をする原告が,被告において,原告の製
造等に係る原告製品につき,被告が保有し,又は保有していた別紙3特許権目録記載
1及び2の各特許権並びに別紙4意匠権目録記載の意匠権を侵害する旨を告知し,又
は流布しているとし,この行為は,不正競争防止法2条1項15号に定める不正競争
に該当すると主張して,被告に対し,同法3条1項による差止請求権に基づき,上記25
の行為の差止めを求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月14日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)960控訴棄却
不正競争行為差止等,損害賠償,損害賠償等請求控訴事件
控訴人日本クリーンシステム株式会社 被控訴人P2
太陽工業有限会社
銀座吉田株式会社
株式会社サン・ブリッド
P6
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民法709条 民事訴訟法92条1項2号
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[概要] 1 請求及び裁判の経過
本件は,控訴人が,ゴミ貯溜機に関する原判決別紙営業秘密目録記載の技術
情報(以下「本件技術情報」という。)が不正競争防止法(以下「不競法」と
いう。)上の営業秘密である旨主張して,被控訴人P2を除く被控訴人らに対
し,不競法に基づき,ゴミ貯溜機の製造販売等の差止め及び廃棄(前記第1の
2・3),被控訴人P2に対し,不競法及び秘密保持契約に基づき,ゴミ貯溜
機に関する本件技術情報の使用開示等の差止め(同4),被控訴人らに対し,
不競法違反の不法行為に基づく損害賠償(同5),被控訴人P2に対し,上記
契約に基づき,損害賠償(同6)を求め,また,ゴミ貯溜機の商品表示が周知
商品等表示である旨主張して,被控訴人銀座吉田に対し,不競法に基づき,又
は同商品表示の商標権に基づき,原判決別紙被告標章目録記載の標章の使用差
止め(同7)及び損害賠償(同8)を求めている事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10058控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社オフィスカワノ
X髙見憲 被控訴人株式会社アイランド森円香
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[概要] 1 本件は,被控訴人が,控訴人株式会社オフィスカワノ(以下「控訴人会社」
という。)において,被控訴人の商品である婦人服の形態を模倣して婦人服を販売
したことが不正競争防止法(以下「法」という。)2条1項3号の不正競争行為に
当たり,控訴人X(以下「控訴人X」という。)は悪意・重過失により控訴人会社
の代表取締役としての任務を懈怠して控訴人会社の上記行為を招いたと主張して,
控訴人会社に対しては法4条,5条1項に基づき,控訴人Xに対しては会社法42
9条1項に基づき,損害賠償請求として損害金2億9098万0962円の一部で
ある2億6389万9139円及びうち2億4972万6270円に対する不正競
争行為の後である平成27年7月14日から支払済みまで民法所定の年5分の割合
による遅延損害金の連帯支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月31日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)9834一部認容
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社技研製作所
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不正競争防止法2条1項15号
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特許権 | 19回 | 侵害 | 15回 | 差止 | 12回 | 損害賠償 | 2回 |
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[概要] 本件は,原告が,被告が自己のウェブサイト上のウェブページに掲載した文章が
虚偽の事実であり,これにより営業上の信用を著しく毀損されたとして,被告に対
し,不正競争防止法2条1項15号,3条1項,4条,14条に基づき,上記ウェ
ブページの内容を被告のウェブサイトに表示することの差止め,謝罪広告の掲載並
びに損害賠償として1000万円及びこれに対する訴状送達の日(平成29年105
月19日)の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支
払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月31日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)1745請求棄却
損害賠償,同反訴請求控訴事件
被告)(以下「一審原告P1」という。)被控訴人兼控訴人(一審本訴
兼反訴1・2原告)(以下「一審
」という。) 控訴人兼被
(一審本訴原告兼反訴1・2被告)(以下「一審原告会社」という。) 被控訴人(一審本訴原告兼反訴1・2被告)(以下「一審原告P1」という。)
兼控訴人(一審本訴被告兼反訴1・2原告)(以下「一審被告」という。)
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不正競争防止法4条 民法536条2項 民法650条3項
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[概要] (以下における略称は,特に断らない限り,原判決の例による。)
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)40121請求棄却
損害賠償等請求事件
被告株式会社メドレー
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不正競争防止法2条1項1号 民法709条
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[概要] 本件は,遠隔診療に従事している医師である原告が,遠隔診療を可能にす
るスマートフォン向けアプリケーションを提供している被告に対し,原告の
肖像が掲載された新聞記事を被告が広告用ポスターに使用して複数の医療機
関に配布したことが原告のパブリシティ権(主位的請求)及び肖像権(予備
的請求)を侵害するとともに,需要者の間に広く認識された原告の氏名,原5
告の運営する医院の名称及び原告の写った写真を同ポスターに使用すること
が不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号の不正競争行為
に当たるとして,民法709条又は不競法5条2項,同4条に基づき,損害
賠償金合計600万円(上記不法行為及び不正競争行為について各300万
円)及びこれに対する不法行為日の後である平成29年11月7日から支払10
済みまで民法所定の年5分の遅延損害金の支払,並びに不競法14条に基づ
く信用回復措置として謝罪文書の送付及び掲載を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10038一部認容
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社タツミ楽器 被控訴人ForestoneJapan
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,別紙原告商品目録記載のサックス用ストラップ(以下「原告商品」
という。)を販売する控訴人が,別紙被告商品目録記載のサックス用ストラッ
プ(以下「被告商品」という。)を販売する被控訴人に対し,被告商品は原告
商品の形態を模倣した商品であり,被控訴人による被告商品の販売は,不正競
争防止法(以下「不競法」という。)2条1項3号の不正競争行為(商品形態
模倣行為)に該当すると主張して,同法3条1項及び2項に基づき,被告商品
の販売等の差止め及び廃棄を,同法4条に基づき,損害賠償880万円及びこ
れに対する不正競争行為の後である平成29年6月23日から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
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不正競争
平成31年1月18日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1630請求棄却
損害賠償等請求事件
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民法709条
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[概要] 本件は,原告(証券会社)が,被告(弁護士)に対し,①被告が原告の販
売するファンドの購入者を代理して原告に対する訴え(後記第1訴訟)を提
起し,当該訴えが和解で終了した後,原告を退職した者から,営業秘密であ
る同ファンドの他の購入者の顧客情報が記載されたメモを入手した上で,当5
該顧客に書簡を送付するなどして訴訟提起を勧誘し,同顧客の代理人として
追加的な訴え(後記第2訴訟)を遂行するなどしたことが,不正競争防止法
(以下「不競法」という。)2条1項8号(主位的)又は同項5号(予備的)
の不正競争行為に該当すると主張して,不競法3条1項及び2項に基づき,
顧客情報の使用等の差止め及び同情報が記載された印刷物等の廃棄,並びに,10
不競法4条及び民法709条に基づき,合計1億円の損害賠償金及び不法行
為日である平成26年8月8日(第2訴訟の提起日)から支払済みまで年5
分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,②上記メモの所有権に
基づき,その返還を求め,③上記第1訴訟の和解調書で規定された秘密保持
条項に違反して,当該和解内容を上記書簡やウェブサイトに掲載するなどし15
たことが不法行為を構成すると主張して(上記①と選択的な主張),民法7
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不正競争
平成30年12月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)13381請求棄却
不正競争行為差止請求事件
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[概要] 1 本件は,原告が,医療機器である携帯用ディスポーザブル低圧持続吸引器とし15
て原告の販売する別紙3原告商品目録記載の商品(廃液ボトル及び吸引ボトルで構成
されているものであり,以下「原告商品」という。)の形態について,原告の商品等表
示として需要者の間に広く認識されており,同様の医療機器として被告の販売する別
紙2被告商品目録記載の商品(廃液ボトル及び吸引ボトルで構成されているものであ
り,以下「被告商品」という。)の形態が原告商品の形態と類似し,被告による被告商20
品の製造販売は,原告商品と混同を生じさせる行為であって,不正競争防止法(以下
「不競法」という。)2条1項1号の不正競争に当たる旨を主張して,被告に対し,同
法3条1項及び2項に基づき,被告商品の製造,輸入,譲渡,引渡し,又は譲渡若し
くは引渡しのための展示の差止め並びに被告商品の廃棄を求める事案である。
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不正競争
平成30年12月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)22646請求棄却
不正競争防止法に基づく差止・損害賠償請求事件
原告株式会社北里コーポレーション
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[概要] 本件は,卵子等のガラス化凍結保存・加温融解に用いる医療関連器具を販売
する原告が,同種の医療関連器具を販売する被告の管理に係るウェブサイト又25
は被告の作成に係るカタログに表示されている別紙表示目録記載1ないし14
の各表示(以下,各表示をそれぞれ「本件表示1」などといい,これらを総称
して「本件各表示」という。)のうち「解凍後 100%生存」,「生存率 100%」,
「100%の高い生存率」,「100% survival vitrification!」,「100% post-
warm survival rates」,「100% survival」(大文字により表記されたものを
含む。)及び「achieving 100%, literally 100%, survival」と記載された各5
部分並びに本件表示8の表示全部(以下,これらを併せて「本件記載部分」と
いう。)は被告が販売する製品の品質及び内容(以下「品質等」という。)を
誤認させるような表示であって,不正競争防止法(以下「法」という。)2条
1項14号の不正競争行為に当たり,それによって原告が営業上の利益を侵害
されたと主張して,被告に対し,法3条1項に基づき上記表示の差止めと抹消10
を求めるとともに,法4条及び5条2項に基づき損害賠償金7591万783
4円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平成30年7月26日から支
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不正競争
平成30年12月6日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10050控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社日本入試センター西田育代司 被控訴人株式会社受験ドクター島川知子
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民法709条
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[概要] 1 本件は,中学校受験のための学習塾(控訴人学習塾)等を運営する控訴人
が,同様に学習塾(被控訴人学習塾)を経営する被控訴人に対し,被控訴人
がそのホームページやインターネット上で配信している動画等に原判決別紙
原告商品等表示目録記載の表示(原告表示)と類似する表示を付する行為は
不競法2条1項1号に該当するとして,同法3条1項に基づき「SAPIX」
又は「サピックス」の文字を含む表示の使用の差止めを求めるとともに,同
法4条に基づき合計6300万円の損害賠償金及びこれに対する不正競争行
為以後の日である平成28年9月14日(訴状送達日の翌日)から支払済み
まで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め,予備的に,控
訴人の作成したテスト問題を被控訴人が不正に使用する行為は一般不法行為
を構成するとして,民法709条に基づく損害賠償金4348万円及び上記
訴状送達日の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年11月29日 東京地方裁判所
▶概要
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平成27(ワ)16423一部認容
民事訴訟 不正競争
被告株式会社フェイス
B 原告株式会社カンバス
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[概要] 1 事案の概要
本件は,原告が,①原告の従業員であったA又はBが原告の営業秘密である字
幕制作ソフトウェア「SSTG1」(以下「原告ソフトウェア」という。)を構成
するソースコードプログラム(以下「本件ソースコード」という。)及びそのファ10
イル「Template.mdb」を正当な権限なく原告から持ち出して被告フ
ェイスに開示し,又は開発担当者として保有していた本件ソースコード等を不正
の利益を得る目的で被告フェイスに開示したこと,②被告フェイスが本件ソース
コード等の前記①の不正取得又は不正開示を知りながら字幕制作ソフトウェア
である別紙物件目録1記載のソフトウェア(「Babel」。以下「被告ソフトウ15
ェア」という。)の制作に当たって本件ソースコード等を取得又は使用したこと,
③Bが被告フェイスからの業務委託を受け,Aによる本件ソースコード等の前記
①の不正取得又は不正開示を知りながら被告ソフトウェアの制作に当たって本
件ソースコード等を取得又は使用したことを理由として,被告らに対し,不正競
争防止法(以下「不競法」という。)3条1項及び2項に基づき,①本件ソースコ20
ードが使用された被告ソフトウェアの製造等の差止め及び廃棄,②本件ソースコ
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年11月22日 知的財産高等裁判所 さいたま地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10047控訴棄却
不正競争行為差止請求控訴事件
控訴人株式会社オーベイオート備藤拓也 被控訴人欧米自動車株式会社桐山直之
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条6項 不正競争防止法2条1項4号
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,控訴人が,控訴人の元従業員らが設立した会社である被控訴人に対
し,被控訴人は,控訴人の元従業員らが在職中に控訴人代表者に無断で持ち出
した控訴人の顧客情報からなる営業秘密を使用して営業行為を行っており,ま
た,控訴人の周知な標章又は営業表示である「OHBEI」,「OHBEI A
UTO」及び「OHBEI-AUTO」(以下,これらを総称して「本件控訴
人表示」という。)と同一又は類似の「OHBEI」との標章を店舗外看板に
掲げる等して控訴人の営業と混同させる行為を行っていると主張して,不正競
争防止法2条1項1号,同項4号,同法3条に基づき,①別紙顧客情報目録記
載の者に対する営業行為の差止め,②別紙顧客情報目録記載の情報の廃棄等,
③「OHBEI」という標章の使用の差止めを求めるとともに,④被控訴人の
上記各不正競争行為によって損害を被ったと主張して,同法4条に基づき,2
000万円(原審での請求額6053万1984円を当審において減縮した。)
の損害賠償金の支払及びこれに対する不法行為の日以後である平成27年9月
17日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで商事法定利率年6パーセント
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年11月2日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)1317控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)株式会社JAM 控訴人(一審原告)株式会社崔さんのお店 被控訴人(一審被告)株式会社JAM
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民法709条 不正競争防止法4条
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[概要] 以下で使用する略称は,特に断らない限り,原判決の例による。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年9月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)6293一部認容
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社MARIモビリティ開発
A
ら 原告任天堂株式会社
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著作権法112条1項 著作権法114条3項 民法709条 商標法32条2項
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差止 | 48回 | 侵害 | 27回 | 損害賠償 | 13回 | 実施 | 12回 |
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[概要] 本件は,原告が,被告会社による①原告の周知又は著名な商品等表示である
文字表示である「マリオカート」及び「マリカー」(以下,これらを併せて
「原告文字表示」という。)と類似する別紙被告標章目録第1記載の各標章
(以下「被告標章第1」という。)の営業上の使用行為及び商号としての使用
行為が不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号又は2号の不20
正競争に,②原告が著作権を有する別紙原告表現物目録記載の各表現物(以下
「原告表現物」という。)と類似する部分を含む別紙掲載写真目録記載の各写
真(以下「本件各写真」という。)及び同投稿動画目録記載の各動画(以下
「本件各動画」という。)を作成(以下「本件制作行為」という。)してイン
ターネット上のサイトへアップロードする行為(以下,この掲載及びアップロ25
ード行為を「本件掲載行為」という。)が原告の著作権(複製権又は翻案権,
公衆送信権等)侵害に,③原告の周知又は著名な商品等表示である原告表現物
又は別紙原告商品等表示目録記載の商品等表示(以下「原告立体像」という。)
と類似する表示である別紙被告標章目録第2記載の各標章(コスチューム及び
人形,以下「被告標章第2」といい,同目録記載の標章を「被告標章第2のい
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年9月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)26919等
不正競争行為差止請求事件
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[概要] 1 事案の概要5
本件は,原告が経営するまつ毛サロン「(省略)」(以下「原告店舗」というが,
原告と原告店舗を区別する必要がない場合には,単に「原告」と表記することが
ある。)で勤務していたA及びB(以下,AとBを「被告ら」と総称する。)が,
原告を退職した後に勤務しているまつ毛サロン「(省略)」(以下「被告店舗」とい
う。)で,原告から示された営業秘密(ノウハウ)を,不正に利益を得る目的で使10
用又は開示していることを理由として,原告が,被告らに対し,不正競争防止法
(以下「不競法」という。)2条1項7号及び同法3条1項に基づき上記ノウハウ
の使用又は開示の差止めを求めるとともに,不競法2条1項7号及び同法4条に
基づき損害賠償金及び遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年8月31日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)26282一部認容
不正競争行為差止等請求
被告株式会社エルピオ
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[概要] 1 本件は,LPガス販売業者である原告が,競業者である被告株式会社ジェステ
ック(以下「被告ジェステック」という。)及び被告株式会社エルピオ(以下「被
告エルピオ」という。)に対し,被告らがそれぞれ自社から原告への契約切替え
を希望する顧客に対し,これを阻止するための資料(いわゆる防戦資料)として,
原告の営業上の信用を害する虚偽の事実が記載された資料を交付して同事実を25
告知した行為が不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項15号の規
定する不正競争行為に該当すると主張し,各被告に対し,同法3条1項に基づく
虚偽事実の告知・流布の差止め,同法4条に基づく損害賠償(被告ジェステック
につき,550万円及びこれに対する不法行為の後の日(訴状送達の日の翌日)
である平成28年8月19日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による
遅延損害金,被告エルピオにつき,880万円及びこれに対する上記と同様の遅5
延損害金の各支払)並びに同法14条に基づく謝罪広告の掲載を求める事案であ
る。
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中掲記した証拠及び弁論の全趣旨
により認定することができる事実(枝番のある証拠は,特記なき限り,その全て
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年8月17日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)15812一部認容
民事訴訟 不正競争
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民法709条
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[概要] 1 本件は,インターネットショッピングサイトを通じて米国法人の製造する医
薬部外品を日本の消費者に販売していた原告が,日本における同商品の独占的
な販売代理店である被告に対し,原告の出品アカウントが停止され,上記医薬25
部外品の販売ができなくなったのは,被告が,①原告の商品が真正品ではなく,
その販売が薬事法に違反しているなどの別紙本件記載内容目録記載の虚偽の
事実を被告のホームページに掲載して流布し,また,②上記米国法人を幇助・
教唆し,又はこれと共同して上記サイトの運営会社に原告商品の販売停止を要
求したことによるものであり,上記①の行為は不正競争防止法(以下「不競法」
という。)2条1項15号の不正競争行為(選択的請求1)又は原告の名誉,5
信用を毀損する不法行為(選択的請求2)に,上記②の行為は不法行為(選択
的請求3)にそれぞれ該当すると主張し,不競法4条又は民法709条,71
0条に基づき,損害賠償金1306万8743円(平成27年12月7日から
平成28年4月22日までの逸失利益733万5221円,無形損害500万
円,弁護士費用73万3522円の合計額)及びこれに対する不正競争行為又10
は不法行為の後の日である同年9月9日(訴状送達の日の翌日)から支払済み
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年8月17日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)21145請求棄却
損害賠償請求事件
被告株式会社ベネッセコーポレー
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民法709条
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[概要] 1 本件は,原告が,主位的には,被告の製造販売する教育用教材に関するソフト
ウェアは原告の製造販売するソフトウェアの形態を模倣した商品に当たり,その
販売は不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項3号の不正競争に当
たると主張し,予備的には上記行為が民法上の不法行為に該当すると主張して,
不競法4条又は民法709条に基づく損害賠償として,逸失利益1600万円及25
びこれに対する不正競争行為又は不法行為の日である平成28年4月1日から
支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案で
ある。
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中掲記した証拠及び弁論の全趣旨
により認定することができる事実)
(1) 当事者5
ア 原告は,教育現場においてパソコンやタブレット等で使用されるアプリケ
ーションの開発,作成等の事業を営む株式会社である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年7月30日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)30499請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
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不正競争防止法2条1項3号 不正競争防止法5条3項2号 不正競争防止法5条1項
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[概要] 本件は,原告が,被告に対し,被告において別紙1被告商品目録記載1ないし6の
各ブラウス(以下,個別には同目録記載の番号に応じて「被告商品1」などといい,25
これらを併せて「被告各商品」という。)の譲渡,譲渡のための展示又は輸入(以下
「譲渡等」という。)をする行為は,別紙2原告商品目録記載1ないし4の各ブラウス
(以下,個別には同目録記載の番号に応じて「原告商品1」などといい,これらを併
せて「原告各商品」という。)の形態を模倣した商品の譲渡等として不正競争(不正競
争防止法2条1項3号)に該当すると主張して,①不正競争防止法3条1項による差
止請求権に基づき譲渡等の禁止,②同条2項による廃棄請求権に基づき被告各製品の5
廃棄,③同法4条による損害賠償請求権に基づき損害賠償金3298万6800円及
びこれに対する不正競争後の日(本訴状送達の日の翌日)である平成29年9月16
日から支払済みまでの民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事
案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年7月3日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10013控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人東京機工株式会社 被控訴人株式会社伊藤鐵工所坂野史子
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民法709条
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[概要] 1 事案の概要(略称は,特に断らない限り,原判決に従う。)
本件は,控訴人が,①被控訴人が控訴人から示された控訴人の営業秘密である本
件原告製品に関する技術情報を用いて,不正の利益を得る目的又は控訴人に損害を
加える目的で模倣品を第三者に製造させたことが不競法2条1項7号の不正競争に
当たり,②被控訴人が本件原告製品に関する技術情報を用いて模倣品を第三者に製
造させて控訴人の商機を奪ったこと,及び被控訴人が控訴人との間の継続的取引を
猶予期間を置くなどの配慮をせずに解消したことが取引上の信義則に基づく義務の
不履行に当たり,③仮に,本件原告製品に関する技術情報が営業秘密に当たらない
としても,被控訴人が本件原告製品に関する技術情報を用いて模倣品を第三者に製
造させ,控訴人との継続的取引を解消したことが民法709条の不法行為に当たる
と主張して,被控訴人に対し,不競法3条1項に基づく前記第1の2記載の各サイ
レンサーの製造・販売の差止め,同条2項に基づく同各サイレンサーの廃棄を求め
るとともに,不法行為(不競法4条及び5条2項,民法709条)又は債務不履行
に基づく損害賠償金5000万円及び弁護士費用500万円並びにこれらに対する
不法行為の後の日又は催告の後の日である平成27年4月18日(訴状送達の日の
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年6月27日 知的財産高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10014控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
被告)株式会社シーエム田中和慶 控訴人(一審原告)WDSC 被控訴人(一審被告)株式会社シーエム田中和慶
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[概要] 1 事案の経緯等
(1) 本件は,歯科医師らによる自主学習グループであり,「WDSC」の表示
を使用して歯科治療技術の勉強会を主催する活動等を行っている法人格なき社団で
ある控訴人が,被控訴人が企画,編集した本件雑誌中に掲載された本件各記事にお
いて「WDSC」の表示を一審被告A(以下,「一審被告A」という。)が自己の宣
伝広告に使用したことが不正競争防止法(以下,「不競法」という。)2条1項1号
の不正競争に当たると主張して,被控訴人及び一審被告Aに対し,不競法4条に基
づき,各自損害賠償金180万円及びこれに対する不法行為の後の日(訴状送達の
日の翌日)である平成29年5月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合
による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年6月22日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)43030請求棄却
損害賠償等請求事件
被告A
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[概要] 本件は,原告が,原告の元従業員であった被告に対し,①原告在職中の職
務に関し,(ⅰ)原告の承諾を得ることなく顧客との間で支払合意をし,又は
仕様を満たさない製品を納入したなどとして雇用契約上の債務不履行又は不
法行為に基づき,(ⅱ)通勤交通費を不正受給したとして不法行為に基づき,
②原告退職後の転職先における行為に関し,(ⅰ)原告在籍中に取得した営業
秘密を不正の利益を得る目的等で使用したとして不正競争防止法(以下「不5
競法」という。)2条1項7号,4条に基づき,(ⅱ)秘密保持契約及び競業
避止義務契約に違反したとして債務不履行に基づき,又は(ⅲ)同行為が不法
行為を構成するとして不法行為に基づき,合計3991万5595円の損害
賠償金及び訴状送達の日の翌日である平成29年1月22日から支払済みま
で年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。10
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年6月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10009控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人アオバ自動機株式会社 被控訴人株式会社堀内電機製作所田中伸一郎
第一実業株式会社松永章吾
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不正競争防止法2条1項3号 著作権法2条2項 著作権法2条1項1号
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[概要] 1 事案の要旨
(1) 本件は,糸半田供給機(半田フィーダ)の開発,製造,販売等を行う控訴
人が,被控訴人堀内電機が製造し,被控訴人らが共同して展示及び販売した
原判決別紙被告商品目録1及び2記載の各商品(被告商品1及び被告商品2)
について,① 原判決別紙原告商品目録記載の商品(型式:ASTY-V1
100H。原告商品)の形態を模倣したものであり,被控訴人らの行為は不
正競争防止法2条1項3号所定の不正競争に当たると主張して,被控訴人ら
に対し,同法4条,5条3項2号に基づき損害賠償金3300万円及びこれ
に対する不法行為の日以後である平成28年2月3日(訴状送達の日の翌日)
から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求
め(㋐),② 被告各商品は,美術の著作物である原告商品の複製ないし翻
案物に当たると主張して,被控訴人らに対し,著作権法114条3項に基づ
き上記 と同額の損害賠償金及び遅延損害金の連帯支払を求めるとともに(㋑
-1),被告各商品の製造,販売,展示等の差止め(㋑-2)及び破棄(㋑
-3)を求め,③ 被控訴人らが,控訴人から示された営業秘密である原判
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年5月11日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)30183請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
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民法709条 著作権法21条
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[概要] 1 本件は,中学校受験のための学習塾等を運営する原告が,同様に学習塾を経25
営する被告に対し,被告がそのホームページやインターネット上で配信してい
る動画等に別紙原告商品等表示目録記載の表示(以下「原告表示」という。)
と類似する表示を付する行為は,需要者の間に広く認識された原告の商品等表
示を使用して需要者に混同を生じさせるものであって,不正競争防止法(以下
「不競法」という。)2条1項1号に該当するとして,同法3条1項に基づき
「SAPIX」又は「サピックス」の文字を含む表示の使用の差止めを求める5
とともに,同法4条に基づき合計6300万円の損害賠償金及びこれに対する
不法行為の後の日である平成28年9月14日(本訴状送達の日の翌日)から
支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案で
ある。
また,原告は,被告に対し,予備的に,原告の作成したテスト問題を被告が10
不正に使用する行為は一般不法行為を構成するとして,民法709条に基づき,
損害賠償金として4348万円の支払を求めている。
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中に掲記した証拠及び弁論の全
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年5月11日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成29(ネ)2772控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人(一審被告)P1 被控訴人(一審原告)大明化学工業株式会社
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不正競争防止法2条1項7号
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[概要] 以下で使用する略称は,時に断らない限り,原判決の例による。なお,引用
部分に「別紙」ないし「訴え変更後別紙」とあるのは,いずれも「原判決別紙」
ないし「原判決訴え変更後別紙」と読み替える。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年4月24日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1443
損害賠償請求事件
被告株式会社JAM
代表者による原告工場の見学の経緯等
の競業行為の開始
は,平成28年9月頃から,生春巻きを製造し,関西圏の大手スーパーに卸
は原告主張の営業秘密を不正取得したか。
は原告主張の営業秘密を流布したか。
代表者が原告工場を見学した経緯等は次のとおりである。
代表者が,原告工場を見学した経緯は次のとおりである。
代表者は,平成25年秋頃,ある商社が主催した会合で,「生春巻きは量産
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不正競争防止法2条1項4号 不正競争防止法2条6項 不正競争防止法4条 民事訴訟法61条
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[概要] 本件は,原告が被告に対し,原告において製造販売している生春巻きの製造方法
が不正競争防止法上の営業秘密に該当することを前提に,被告が当該営業秘密を不
正に取得して競業行為をなし,また当該営業秘密を第三者に吹聴していると主張し20
て,営業秘密の不正取得を理由とする不正競争防止法4条本文に基づく損害賠償と
して逸失利益の一部2000万円を,営業秘密の第三者に対する吹聴を理由とする
不法行為に基づく損害賠償として1000万円を請求するほか,本訴提起に要した
弁護士費用相当額の損害の300万円の合計3300万円とこれに対する不法行為
の後の日である平成29年2月24日から支払済みまで年6分の割合による金員の25
支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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