権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
不正競争
令和2年1月31日 知的財産高等裁判所東京地方裁判所
▶概要
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令和1(ネ)10044控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
被控訴人日本製鉄株式会社
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,被控訴人が,被控訴人の元社員である控訴人が,被控訴人の保有す
る営業秘密である電磁鋼板に係る原判決別紙2営業秘密目録記載の技術情報
(以下「本件技術情報」と総称し,そのうちの各技術情報を同目録記載の頭書
の番号に従って「本件技術情報1」などという。)を取得し,これを株式會社
ポスコ(以下「POSCO」という。)に対し開示した行為が不正競争防止法
(以下「不競法」という。)2条1項4号又は7号の不正競争(営業秘密の不
正取得又は不正開示)に当たる旨主張して,控訴人に対し,同法3条1項に基
づき,本件技術情報の使用及び開示の差止めを,同条2項に基づき,本件技術
情報を記録した電子ファイル及び同電子ファイルが保存された媒体の廃棄を,
同法4条に基づく損害賠償として,10億2300万円及びこれに対する不正
競争の後である平成24年4月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割
合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和2年1月10日 大阪高等裁判所
▶概要
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令和1(ネ)1620控訴棄却
不正競争行為差止等本訴請求,不正競争行為差止反訴請求控訴事件
被告)本部三慶株式会社 控訴人(一審本訴被告・反訴原告)サンケイフーズ株式会社
(一審本訴被告・反訴原告)サンケイアクア株式会社 被控訴人(一審本訴原告・反訴被告)本部三慶株式会社
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法5条2項 不正競争防止法2条1項20号
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[概要] 以下において用いる略称は,特に断りのない限り,原判決の例に従う。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年11月13日 東京地方裁判所
▶概要
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平成28(ワ)39687等請求棄却
不正競争行為差止請求権不存在等確認等請求事件,不正競争行為差止請求事件
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民事訴訟法3条の3 民事訴訟法3条の7
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[概要] 1 本件本訴事件は,衣料品,服飾雑貨の企画,製造加工,販売及び輸出入等を営
む原告が,デザイナーである被告ジルのマネジメント等を営む米国法人である被
告会社に対し,被告会社は原告との間で締結された修正サービス契約に基づくサ
ンプル提供義務を履行しなかったので,原告が前払したサービス料の全額を同契10
約に基づき返還する義務があると主張して,被告会社に対し,45万米ドル(以
下,米ドルを単に「ドル」と表記する。)及びこれに対する返還義務の生じた日
である平成24年11月10日から支払済みまでニューヨーク州法所定の年
9%の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年11月11日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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令和1(ネ)10039控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社タカギ 被控訴人合同会社グレイスランド
株式会社好友印刷
Y3
ら
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民法709条
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[概要] 1 本件は,被控訴人グレイスランドがインターネット上の店舗において販売し
ている家庭用浄水器のろ過カートリッジに関し,同様にろ過カートリッジを販
売している控訴人が,被告ウェブサイト1等や被告商品1等のパッケージに付
された被告表示1等は品質を誤認させるものであって,不正競争防止法(平成
30年法律第33号による改正前のもの。以下「不競法」という。)2条1項
14号に当たると主張し,①被控訴人グレイスランドに対し,(ⅰ)同法3条1
項に基づく被告各ウェブサイトにおける被告表示1及び2の表示の差止め,並
びに,同条2項に基づく同各表示の除去,(ⅱ)同条1項に基づく被告ウェブ
サイト1における被告表示3及び4の表示の差止め,並びに,同条2項に基づ
く同各表示の除去,(ⅲ)同条1項に基づく被告表示5を付した被告商品2,
4及び6の譲渡及び引渡しの差止め,(ⅳ)同条1項に基づく被告商品2,4
及び6の商品パッケージにおける被告表示5の表示の差止め,並びに,同条2
項に基づく同被告表示の付された被告商品2,4及び6の商品パッケージの廃
棄を求めるとともに,②被控訴人らに対し,被控訴人好友印刷及び被控訴人Y
3は被控訴人グレイスランドと共同して上記行為を行っているとして,不競法
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年10月31日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)19852請求棄却
損害賠償請求事件 (エアゾール装置)
被告日本インテグレーテッドワークス株式会社B
C
両名 原告A
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不正競争防止法2条1項15号
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実施 | 44回 | 特許権 | 37回 | ライセンス | 15回 | 無効 | 8回 |
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[概要] 本件は,発明の名称を「エアゾール装置」とする特許及び発明の名称を「噴出
ノズル管の製造方法並びにその方法により製造される噴出ノズル管」とする特許
の特許権者である原告が,被告会社や解散前の被告会社の監査役で解散後は被告
会社の代表清算人となった被告Cらが,原告の取引先である訴外日本オイルサー
ビス株式会社(以下「訴外日本オイル」という。)に対し,3回にわたり,上記両5
特許の特許権を被告会社が「保有する」などと記載した通知書(以下「本件各通
知書」という。)を送付した行為について,「競争関係にある他人の営業上の信用
を害する虚偽の事実を告知・・・する行為」(不正競争防止法2条1項15号),
いわゆる信用棄損行為に該当するとして,①被告会社に対し,不正競争防止法4
条に基づき,②被告Cに対し,会社法487条1項に基づき,連帯して,損害賠10
償金3375万6000円及びこれに対する不正競争行為後の日である平成3
0年4月9日(訴状送達日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合に
よる遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年10月10日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10064等一部認容
商標権侵害行為差止等請求控訴事件
被告)合同会社グレイスランド被控訴人兼附帯控訴人(一審
)株式会社好友印刷被控訴人(一審
)Y 控訴人兼附帯被
(一審原告)株式会社タカギ 被控訴人兼附帯控訴人(一審被告)合同会社グレイスランド
兼附帯控訴人(一審被告)株式会社好友印刷
(一審被告)Y
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民法709条 商標法36条1項 商標法38条2項 商標法26条1項6号
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[概要] 1(1) 本件は,浄水器及びその交換用カートリッジ等の製造及び販売等を業と
する一審原告が,インターネット上のショッピングモールである楽天市場に設け
られた仮想店舗において,一審被告らが,原告商標と類似し,また,一審原告の
著名又は周知な商品等表示である本件カタカナ表示(タカギ)と類似する被告標
章1~3を使用して家庭用浄水器の交換用ろ過カートリッジ(被告商品)を販売
していると主張して,一審被告グレイスランドに対し,商標法36条1項及び不
競法3条1項に基づき上記各標章の使用の差止め並びに商標法36条2項及び不
競法3条2項に基づき被告ウェブサイトからの被告標章2,3の除去を求めると
ともに,一審被告らに対し,民法709条及び同法719条1項前段に基づき
(一審被告Yに対しては選択的に会社法429条1項及び同法597条に基づき),
損害賠償金及びこれに対する遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年10月9日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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令和1(ネ)10037控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人Rセキュリティ株式会社礒井里衣 被控訴人株式会社Superfeed
Y1
Y2
Y3
Y1,同Y2及び同Y3
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民法715条1項 不正競争防止法2条1項4号
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[概要] 1 事案の要旨等
本件は,鍵の販売,取付け,修理等を業とする控訴人が,被控訴人らに対し,(ア)
被控訴人らが共謀して控訴人の所有する工具等を違法に持ち出したことは,不法行
為を構成し,(イ) 被控訴人Y1が控訴人の従業員を違法に引き抜いて被控訴人会社
に転職させた行為は,不法行為を構成し,(ウ) 被控訴人Y1,同Y2及び同Y3が
共謀の上,控訴人の開錠技術等に関する営業秘密を違法に持ち出して,被控訴人会
社の業務に使用した行為は,不正競争防止法2条1項4号及び5号の不正競争行為
に該当し,また,(エ) 控訴人の従業員であった被控訴人Y2及び同Y3が被控訴人
会社に転職したことは競業避止義務違反の債務不履行に該当すると主張して,上記
(ア)ないし(ウ)の被控訴人Y1,同Y2及び同Y3については民法709条,719
条1項,不正競争防止法4条に基づき,被控訴人会社については民法709条,7
15条1項又は会社法350条に基づき,また,上記(エ)の被控訴人Y2及び同Y3
については民法415条に基づき,損害賠償金として1億8783万9135円及
びこれに対する不法行為の最後の日である平成27年3月31日から支払済みまで
民法所定の年5分の割合による遅延損害金を連帯して支払うよう求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年10月3日 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ワ)5391
不正競争行為差止等請求事件
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[概要] 本件は,原告が,原告の販売する別紙「原告商品等表示目録」記載の標章が25
付され,又は形態的特徴を有するサーボモータ(以下,同目録1-1ないし同
1-3に対応する商品を「原告商品1」,同目録2-1ないし同2-3に対応す
る商品を「原告商品2」といい,併せて「原告商品」ともいう。)の標章又は形
態が原告の商品等表示として需要者の間に広く認識される状態に至っていたと
ころ,被告が販売を開始した別紙「被告商品等表示目録」記載の標章が付され,
又は形態的特徴を有するサーボモータ(以下,同目録1-1ないし同1-3に5
対応する商品を「被告商品1」,同目録2-1ないし同2-3に対応する商品を
「被告商品2」といい,併せて「被告商品」ともいう。)の標章又は形態は原告
商品の標章又は形態と類似し,これと混同を生じさせるから,被告による被告
商品の販売等は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号の不
正競争行為に当たる旨主張して,被告に対し,同法3条1項及び2項に基づき,10
被告商品の譲渡等の差止め及び商品表示の抹消を求める(前記第1の1ないし
3)と共に,同法4条に基づき,損害賠償金12万2629円及びこれに対す
る訴状送達の日の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年9月27日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)30619請求棄却
販売差止等請求事件 (生鮮海産物の鮮度保持方法)
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不正競争防止法2条1項7号 不正競争防止法3条1項
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[概要] 1 事案の概要
本件は,原告が,被告に対し,原告と被告との間における新商品の共同開発に25
係る契約について債務不履行に基づく損害賠償及び被告製品の販売の差止めな
どを求めるとともに,被告が不正競争防止法2条1項7号の不正競争行為を行っ
たなどと主張して同法3条1項及び2項に基づく被告製品の製造,販売等の差止
め,半製品及びカタログ等の廃棄,被告のホームページからの被告製品に関する
掲載情報の削除,原告営業秘密の第三者への開示の禁止及び原告営業秘密が記録
された媒体の廃棄等並びに同法4条に基づく損害賠償を求める事案である。5
2 前提事実(当事者間に争いがないか,後掲各証拠及び弁論の全趣旨によって容
易に認められる事実)
原告は,冷凍,冷蔵,解凍機器及び冷熱,断熱装置を活用した設備ないしシ
ステムによるエネルギー事業を行うこと等を目的とする株式会社であり,代表
取締役はA(以下「A」という。)である。Aは,平成27年7月3日にブラン10
テック株式会社の商号で人工造雪システムの設計,製作,施工,工事,監理及
び販売等を目的とした株式会社を設立していたところ,平成28年2月29日,
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年9月20日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10049控訴棄却
損害賠償等請求控訴事件
控訴人ピュロライト・エージー 被控訴人日立GEニュークリア・エナジー
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不正競争防止法2条1項7号 民法709条
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[概要] 本件は,控訴人が,控訴人との間で東京電力福島第一原子力発電所(以下「福
島第一原発」という。)における放射性物質汚染水浄化事業に関するパートナ
ーシップ契約を締結した被控訴人が,控訴人の関与なく,「高性能多核種除去
設備」に係る事業を受注し,同設備の設計等を行ったことが上記パートナーシ
ップ契約の排他的義務条項に違反する債務不履行に当たり,控訴人から開示さ
れた控訴人の営業秘密である技術情報を控訴人に無断で上記設計等に使用し,
第三者に開示したことが営業秘密の不正使用及び不正開示の不正競争(不正競
争防止法2条1項7号)に該当するなどと主張して,被控訴人に対し,①パー
トナーシップ契約の債務不履行に基づく損害賠償として7億7744万289
2米国ドル及びこれに対する平成25年12月10日から支払済みまで年7分
の割合による約定遅延損害金の支払を,②同法3条1項に基づき,福島第一原
発における放射能汚染水の浄化(放射性物質の除去)作業の従事等の差止め並
びに同法4条に基づく損害賠償として1218億4577万1613円及びこ
れに対する同年10月10日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による
遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年9月19日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成31(ワ)1564請求棄却
差止等請求反訴事件
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不正競争防止法2条1項1号
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[概要] 1 本件は,反訴原告が,反訴被告が販売等する別紙反訴被告商品目録記載のカ
ラー筆ペン(以下「反訴被告商品」という。)は反訴原告が製造販売する周知の商
品等表示である別紙反訴原告商品目録記載のカラー筆ペン(以下「反訴原告商品」
という。)と類似の商品等表示を使用するものであり,これを譲渡等する行為は不
正競争防止法2条1項1号所定の不正競争に該当するとして,反訴被告に対し,同25
法3条1項に基づき反訴被告商品の販売等の差止めを求めるとともに,同条2項に
基づき反訴被告商品の販売等に供するなどした別紙物件目録記載の各物件の廃棄を
求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年9月5日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)9335請求棄却
不正競争行為差止等請求事件
原告株式会社サンエス
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不正競争防止法2条1項1号 不正競争防止法19条1項3号 不正競争防止法19条1項5号 不正競争防止法2条1項3号
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[概要] 本件は,原告が,①別紙「原告製品1説明書」記載の製品(以下「原告製品
1」という。)の品番及び形態,並びに別紙「原告製品2説明書」記載の製品(以5
下「原告製品2」という。)の品番及び形態が原告の商品等表示として周知であ
るところ,被告において原告製品1と品番が一致し,形態の類似する別紙物件
目録記載1(1)の製品(以下「被告製品1(1)」といい,同様に,同目録記載1
(2)ないし2(3)の製品につき,それぞれ「被告製品1(2)」ないし「被告製品2
(3)」といい,被告製品1(1)ないし被告製品1(3)を併せて「被告製品1」,被10
告製品2(1)ないし被告製品2(3)を併せて「被告製品2」という。),被告製品
1(1)を含むセット品である被告製品1(2)及び被告製品1(3),原告製品2と品
番が一致し,形態の類似する被告製品2(1)並びに被告製品2(1)を含むセット
品である被告製品2(2)及び被告製品2(3)を販売した各行為が,不正競争防止
法2条1項1号の不正競争行為に当たり,また,原告製品2の形態を模倣した15
被告製品2(1)並びに被告製品2(1)を含むセット品である被告製品2(2)及び
被告製品2(3)を販売した各行為が,同法2条1項3号の不正競争行為に当た
る旨を主張して,被告に対し,同法3条1項,2項に基づき被告製品1及び被
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年8月29日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ネ)10002一部認容
不正競争行為差止請求控訴事件
控訴人住友ベークライト株式会社柴野相雄 被控訴人日本コヴィディエン株式会社河村光
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,別紙3原告商品目録記載の商品(携帯用ディスポーザブル低圧持続
吸引器のうち排液ボトル及び吸引ボトルで構成されているもの。以下「原告商
品」という。)を販売する控訴人が,別紙1被告商品目録記載の商品(携帯用
ディスポーザブル低圧持続吸引器のうち排液ボトル及び吸引ボトルで構成され
ているもの。以下「被告商品」という。)を販売する被控訴人に対し,控訴人
の商品等表示として需要者の間に広く認識されている原告商品の形態と類似す
る形態を有する被告商品の販売は,原告商品と混同を生じさせる行為であるか
ら,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号の不正競争に当
たる旨主張して,同法3条1項及び2項に基づいて,被告商品の譲渡等の差止
め及び廃棄を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年8月28日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ネ)10023控訴棄却
不正競争行為差止請求控訴事件
控訴人ナップエンタープライズ株式会社中川雅之 被控訴人株式会社エス・オー・ダブリュー大塚智倫
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特許法1条 不正競争防止法2条1項15号
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[概要] 1 本件は,イヤホンに装着するイヤーパッドを控訴人(1審被告)から購入し
た上でイヤホンの製造,販売等を行っている被控訴人(1審原告)が,控訴人におい
て,被控訴人による前記イヤホンの製造,販売等は控訴人の保有する本件特許権1
及び本件意匠権(本件知的財産権)並びに本件特許権2を侵害するものである旨を,
その開設するウェブサイト上に記事として掲載し,また,被控訴人の取引先に告知
したこと(本件行為)は,不正競争防止法2条1項15号(平成30年法律第33号
による改正後の2条1項21号)に定める不正競争行為に該当すると主張して,控
訴人に対し,同法3条1項による差止請求権に基づき,本件行為の差止めを求めた
事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年8月21日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10092請求棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人兼被
株式会社カンバス 被控訴人兼控訴人株式会社フェイス
兼控訴人Y
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[概要] 1 本件は,一審原告が,(1)一審被告Yが,一審原告の営業秘密である,「SS
TG1」との名称の字幕制作ソフトウェア(以下「原告ソフトウェア」という。)を
構成するプログラムのソースコード(以下「本件ソースコード」という。原判決別
紙物件目録2-1)を,正当な権限なく一審原告から持ち出して一審被告フェイス
に開示し,又は開発担当者として保有していた本件ソースコードを不正の利益を得
る目的で一審被告フェイスに開示したこと,(2)一審被告フェイスが,本件ソースコ
ードの前記(1)の不正取得又は不正開示を知りながら字幕制作ソフトウェアである
原判決別紙物件目録1記載のソフトウェア(名称は「Babel」。以下「被告ソフ
トウェア」という。)の制作に当たって本件ソースコードを取得又は使用したことは,
不競法2条1項4号,5号,7号及び8号に規定する不正競争行為のいずれかに該
当することを理由として,一審被告らに対し,不競法3条1項及び2項に基づき,
①被告ソフトウェアの生産・使用等の差止め,②被告ソフトウェアのプログラムを
収納した記憶媒体の廃棄,③本件ソースコードの使用の差止め,④本件ソースコー
ドの全部又は一部を記録した記憶媒体の廃棄,⑤原告ソフトウェアに含まれるファ
イル「Template.mdb」を利用して原告ソフトウェアとの互換性を確保
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年8月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ネ)10016控訴棄却
競業差止請求控訴事件
控訴人株式会社リリ-ラッシュ 被控訴人Y大場規安
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不正競争防止法2条1項4号
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[概要] 1 本件は,東京都国分寺市内でまつげエクステサロンを営む控訴人が,元従業
員である被控訴人が,控訴人を退職後に同市内のまつげエクステサロンで就労
したことは,被控訴人と控訴人の間の競業禁止の合意に反し,また,控訴人の
営業秘密に当たる控訴人の顧客2名の施術履歴を取得したことは不正競争行為
(不正競争防止法2条1項4号,5号又は8号)に当たるとして,被控訴人に
対し,主位的には上記合意,予備的には不正競争防止法に基づき,退職後2年
間の同市内におけるアイリスト業務への従事の差止めを求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年8月7日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成31(ネ)10029控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人X 被控訴人朋和産業株式会社
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民法709条
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[概要] 1 本件は,被控訴人から食品の包装フィルムのデザインを受託していた控訴人
が,被控訴人の営業上の信用を害する虚偽の事実を被控訴人の取引先に告知し
たとして,被控訴人が,控訴人に対し,主位的に不正競争防止法(不競法)4
条,予備的に民法709条に基づき,損害賠償金550万円(慰謝料500万
円及び弁護士費用相当損害金50万円の合計)及びこれに対する不法行為の日
である平成30年3月18日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による
遅延損害金の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年6月18日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)31572一部認容
不正競争行為差止等請求事件
原告株式会社三宅デザイン事務所
株式会社イッセイミヤケ
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不正競争防止法5条1項 不正競争防止法4条 不正競争防止法2条1項1号 著作権法114条1項
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[概要] 本件は,原告らが,三角形のピースを敷き詰めるように配置することなどから
なる鞄の形態は,原告イッセイミヤケの著名又は周知の商品等表示であり,被告
による上記形態と同一又は類似の商品の販売は不正競争防止法2条1項1号又25
は2号所定の不正競争行為に該当するとともに,同形態には著作物性が認められ
るから,被告による上記販売行為は原告らの著作権(複製権又は翻案権)を侵害
するなどと主張して,被告に対し,①原告イッセイミヤケが,不正競争防止法3
条1項,2項又は著作権法112条1項,2項に基づき,原告デザイン事務所が
著作権法112条1項,2項に基づき,それぞれ上記商品の製造・販売等の差止
め及び商品の廃棄を,②原告イッセイミヤケが,不正競争防止法4条,5条1項5
又は民法709条,著作権法114条1項に基づき損害の一部である1億100
0万円及びこれに対する不法行為後の日である平成29年10月4日(訴状送達
日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を,
③原告デザイン事務所が,主位的に不正競争防止法4条又は民法709条(著作
権侵害)に基づき,予備的に民法709条(一般不法行為)に基づき損害の一部10
である7199万5000円及びこれに対する上記②と同一の遅延損害金の支
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年6月13日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)12720
不正競争行為差止等請求事件
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不正競争防止法2条1項1号 民法709条 不正競争防止法19条1項5号 不正競争防止法2条1項
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[概要] 原告は,被告が,原告が製造・販売する別紙原告商品目録1ないし15記載の食
品・調味料用瓶(以下,それぞれ「原告商品1」等といい,合わせて「原告商品」
という。)と形態が酷似する別紙被告商品目録1ないし15記載の食品・調味料用
瓶(以下,それぞれ「被告商品1」等といい,合わせて「被告商品」という。)を
製造・販売するところ,主位的に,被告の上記行為は,不正競争防止法2条1項15
号の不正競争行為に当たるとして,同法3条,4条に基づき,製造・販売の差止め
及び廃棄等,並びに損害賠償及びこれに対する訴状送達の日(平成30年1月12
日)の翌日から支払済みまでの遅延損害金の支払を求め,予備的に,被告の上記行
為は民法709条の不法行為に当たるとして,上記同額の損害賠償及び遅延損害金
の支払を求めた。10
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年5月30日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10081等
不正競争行為差止等請求控訴事件等
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著作権法114条3項 著作権法112条1項 民法709条 商標法32条2項
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差止 | 62回 | 侵害 | 51回 | 実施 | 30回 | 損害賠償 | 21回 |
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[概要] 1 事案の経緯等
(1) 本件は,一審原告が,一審被告会社による①一審原告の周知又は著名な
商品等表示である原告文字表示(原告文字表示マリオカート及び原告文字表示マリ
カー)と類似する被告標章第1の営業上の使用行為及び商号としての使用行為が,
不競法2条1項1号又は2号の不正競争行為に,②一審原告が著作権を有する原告
表現物と類似する部分を含む本件各写真及び本件各動画を作成してインターネット
上のウェブサイトへアップロードする本件掲載行為が,一審原告の著作権(複製権
又は翻案権,自動公衆送信権及び送信可能化権)侵害に,③一審原告の周知又は著
名な商品等表示である原告表現物又は原告立体像と類似する商品等表示である被告
標章第2を使用する行為である本件宣伝行為(本件掲載行為,従業員のコスチュー
ム着用行為及び店舗における人形の設置行為からなる行為)が不競法2条1項1号
又は2号の不正競争行為に,④一審原告の特定商品等表示である原告文字表示と類
似する本件各ドメイン名の使用が,不競法2条1項13号の不正競争行為に,⑤原
告表現物の複製物又は翻案物である本件各コスチュームを利用者に貸与する本件貸
与行為が,一審原告の著作権(貸与権)侵害に,それぞれ該当すると主張し,一審
▶判決の詳細
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不正競争
令和1年5月27日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1897等請求棄却
不正競争行為差止等請求事件,不正競争行為差止請求反訴事件
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不正競争防止法5条2項 不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法5条3項 不正競争防止法2条1項1号
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[概要] 1 請求の要旨
(1) 本訴
本訴は,殺菌料製剤の製造販売業者であり,別紙「原告旧商品表示目録」記載の
各表示(以下,両表示を併せて「原告旧商品表示」という。)を使用した殺菌料製25
剤をかつて販売していた原告が,被告らが別紙「被告商品目録」記載の各殺菌料製
剤(以下,目録の番号に従って「被告商品1」及び「被告商品2」といい,両商品
を併せて「被告各商品」という。)を販売等することに関して,以下の各請求をす
る事案である。すなわち,
① 被告らが,別紙「被告品質表示目録」記載のとおり,「内容成分 高度サラ
シ粉 12.00%」という品質表示(以下「被告品質表示」という。)をした被5
告各商品を販売するなどしたことは,不正競争防止法2条1項14号(以下,単に
「14号」ということがある。)の不正競争(ただし,平成28年1月1日より前
の行為については平成27年法律第54号による改正前の不正競争防止法2条1項
13号の不正競争。以下,現行法を記載する。)に該当するとして,
ⅰ 同法3条1項に基づき,被告品質表示をした被告各商品の販売等の差止め10
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年4月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)19266
不正競争行為差止等請求事件
原告及び被告各商品
は,蛇口一体型浄水器を販売し,交換用カートリッジ(以下「
商
が依頼した被告各商品の試験結果によれば,被告各商品(標準タイ
が,被告各商品(高除去タイプ)について,兵庫分析センターに,
試験2は,
が平成29年9月8日に購入した被告商品4につい
に対し損害賠償責任を負う。
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民法709条 不正競争防止法5条2項
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[概要] 本件は,被告グレイスランドがインターネット上の店舗(以下「被告店舗」
という。)において販売している家庭用浄水器のろ過カートリッジに関し,
同様にろ過カートリッジを販売している原告が,別紙被告ウェブサイト目録
記載のウェブサイト(以下,同目録の符号に従い「被告ウェブサイト1」な
どという。)や別紙被告商品目録記載の商品(以下,同目録の符号に従い
「被告商品1」などという。)のパッケージに付された別紙被告表示目録15
~5記載の表示(以下,同目録の符号に従い「被告表示1」などという。)
は品質を誤認させるものであって,不正競争防止法(以下「不競法」とい
う。)2条1項14号に当たると主張し,①被告グレイスランドに対し,
(ⅰ)同法3条1項に基づく被告各ウェブサイトにおける被告表示1及び2の
表示の差止め,並びに,同条2項に基づく同各表示の除去,(ⅱ)同条1項10
に基づく被告ウェブサイト1における被告表示3及び4の表示の差止め,並
びに,同条2項に基づく同各表示の除去,(ⅲ)同条1項に基づく被告表示
5を付した被告商品2,4及び6の譲渡及び引渡しの差止め,(ⅳ)同条1
項に基づく被告商品2,4及び6の商品パッケージにおける被告表示5の表
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年4月24日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)29604
損害賠償等請求事件
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民法709条
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損害賠償 | 14回 | ライセンス | 7回 | 実施 | 2回 | 差止 | 2回 |
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[概要] 1 本件は,原告が,被告において,平成17年8月頃から平成19年5月頃まで
の間に,原告の独自技術である電磁鋼板に係る別紙2営業秘密目録記載の技術情報
(以下,頭書の番号に従って「本件技術情報1」などといい,総称して「本件技術情25
報」という。)を不正に取得し,これを株式會社ポスコ(以下「POSCO」という。)
に対して開示したとし,この行為は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条
1項4号又は7号の不正競争に当たる旨を主張して,被告に対し,①同法3条1項に
よる差止請求権に基づき本件技術情報の使用及び開示の差止め,②同条2項による廃
棄請求権に基づき本件技術情報を記録した電子ファイル及び同電子ファイルが保存
された一切の媒体の廃棄,③主位的に同法4条,予備的に民法709条による損害賠5
償請求権に基づき,損害賠償金10億2300万円(不競法5条3項3号により算定
された不正競争に対し受けるべき金銭の額に相当する額9億3000万円及び弁護
士費用相当額9300万円の合計額)及びこれに対する不正競争後の日である平成2
4年4月30日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払
を求める事案である。10
2 前提事実(当事者間に争いのない事実並びに掲記の証拠(以下,証拠番号は特
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年4月18日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10068等控訴棄却
損害賠償請求控訴事件同附帯控訴事件
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民法709条
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許諾 | 9回 | ライセンス | 8回 | 損害賠償 | 8回 | 商標権 | 2回 |
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[概要] 1 本件は,インターネットショッピングサイトを通じて米国法人の製造する医
薬部外品を日本の消費者に販売していたが,同サイトを運営する会社から,その出
品アカウントの利用を停止された控訴人が,同商品の日本における独占的な販売代
理店であり,そのホームページに原判決別紙本件記載内容目録記載の記事を掲載し
た被控訴人に対し,①上記掲載行為は,不正競争防止法(以下「不競法」という。)
2条1項15号の不正競争行為又は名誉,信用を毀損する民法709条の不法行為
に該当するとして,不競法4条,民法710条又は民法709条,710条に基づ
き,損害金550万円及びこれに対する不正競争行為又は不法行為の後の日である
平成28年9月9日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の
割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,②控訴人が上記の出品アカウント
の利用を停止されたのは,被控訴人が,ホームページに原判決別紙本件記載内容目
録記載の記事を掲載し,また,上記米国法人に働きかけ,同米国法人において上記
サイト運営会社に対して控訴人の同サイトへの出品停止を求めたからであるとして,
上記出品アカウントの利用が停止されたことの損害の賠償として,不競法4条又は
民法709条に基づき,平成27年12月7日から平成28年4月22日までの逸
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年4月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)7764一部認容
損害賠償請求事件
被告株式会社オンテックス
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不正競争防止法2条1項14号 不正競争防止法4条 不正競争防止法2条1項13号
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[概要] 1 請求の要旨
本件は,リフォーム専門業者の中でも外壁等の塗装工事を中心に手掛ける専門業
者(以下,このような業者のことを「外壁塗装リフォーム業者」という。)である
原告が,同業者である被告が,自ら管理・運営するいわゆる口コミサイト(以下
「本件サイト」という。)において,被告をランキングの1位と表示したことは,25
被告の提供するサービスの質,内容が全国の外壁塗装業者の中で最も優良であると
して高く評価されているかのような表示をしていた点で,平成27年法律第54号
による改正前の不正競争防止法2条1項13号(現行法14号,以下現行法を記載
する。)の不正競争(役務の質,内容について誤認させるような表示)に該当する
として,同法4条に基づき,損害金264万円及びこれに対する平成24年8月9
日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案5
である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年4月11日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)233等請求棄却
損害賠償請求事件,損害賠償等請求事件
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不正競争防止法2条1項15号 不正競争防止法4条
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[概要] 1 請求の要旨
(1) A事件は,原告が,①被告らが後記の本件ブログに後記の本件投稿1から
4の投稿をしたこと,②被告らが本件ブログに本件投稿1から本件投稿4へのリン
クを貼ったこと,③被告らが従業員を介してウクライナ国内の結婚相談所に後記の
誹謗中傷行為を行ったことが,原告の名誉ないし信用を毀損する共同不法行為であ5
ると共に不正競争防止法2条1項15号の不正競争行為に該当すると主張して,被
告らに対し,民法709条及び719条又は不正競争防止法4条に基づき(選択的
併合),連帯して330万円の損害賠償及びうち①②による損害の230万円につい
ては複数の一連の投稿から成る本件投稿1の最初の投稿の日である平成28年7月
21日から,③による損害の100万円については③の行われた日よりも後の日で10
ある平成27年1月15日から各支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延
損害金の支払を請求した事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年3月19日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)27298請求棄却
損害賠償請求事件
被告A
B
ら4名 原告Rセキュリティ株式会社
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不正競争防止法2条1項4号 民法709条 不正競争防止法5条2項 民法715条1項
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[概要] 本件は,鍵の販売,取付け,修理その他の関連工事等を業とする株式会社であ
る原告が,被告らに対し,被告らが共謀して原告が所有する工具等を違法に持ち10
出した行為及び被告Aが原告の従業員を違法に引き抜いて被告会社に転職させ
た行為が不法行為に該当し,また,被告らが共謀して原告の開錠技術等に関する
営業秘密を違法に持ち出し,被告会社の業務に使用した行為が不正競争行為に該
当し,また,原告の元従業員であった被告B及び被告Cが被告会社に転職したこ
とが競業避止義務違反の債務不履行に該当すると主張して,被告A,被告B,被15
告Cについては民法709条,719条1項,不正競争防止法2条1項4号,同
項5号,5条2項,同条3項3号に基づき,また,被告B,被告Cについては民
法415条に基づき,被告会社に対しては,民法709条,民法715条1項又
は会社法350条に基づき,損害賠償金等の支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年3月1日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)11967一部認容
損害賠償請求事件
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民法709条
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[概要] 1 本件は,原告から食品の包装デザインを受託していた被告が,原告の営業上の25
信用を害する虚偽の事実を原告の取引先に告知したとして,原告が,被告に対し,
主位的に不正競争防止法(以下「不競法」という。)4条,予備的に民法709
条に基づき,損害賠償金550万円(慰謝料500万円及び弁護士費用相当損害
金50万円の合計)及びこれに対する不法行為の日である平成30年3月18日
から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事
案である。5
2 前提事実(当事者間に争いのない事実又は文中掲記した証拠及び弁論の全趣旨
により認定することができる事実。なお,本判決を通じ,証拠を摘示する場合に
は,特に断らない限り,枝番を含むものとする。)
(1) 当事者
ア 原告は,紙,セロファン,ポリエチレン及びビニールの印刷等を業とし,10
食品メーカーからデザインを含めた包装フィルムの製造を受託している。
イ 被告は,デザイン作成を請け負う個人事業主である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月21日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10080控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人(一審被告)株式会社エルピオ島﨑嘉成 被控訴人(一審原告)日本瓦斯株式会社西本強
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[概要] かは,原判決に従い,原判決に「原告」とあるのを「被控訴人」と,「被告ジェステ
ック」とあるのを「ジェステック」と,「被告エルピオ」とあるのを「控訴人」と適
宜読み替える。また,原判決の引用部分の「別紙」をすべて「原判決別紙」と改め
る。)
1(1) 本件は,LPガス販売業者である被控訴人が,競業者である一審被告株式
会社ジェステック(以下「ジェステック」という。)及び控訴人(以下,ジェステッ
クと控訴人を併せて「控訴人ら」という。)に対し,控訴人らが自社から被控訴人へ
の契約切替えを希望する顧客らに対し,これを阻止するための資料(いわゆる防戦
資料)として,被控訴人の営業上の信用を害する虚偽の事実が記載された資料を交
付して同事実を告知した行為が,不競法2条1項15号の規定する不正競争行為に
該当すると主張し,控訴人らに対し,同法3条1項に基づく虚偽事実の告知・流布
の差止め,同法4条に基づく損害賠償(ジェステックにつき,550万円及びこれ
に対する不法行為の後の日[訴状送達の日の翌日]である平成28年8月19日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金,控訴人につき,880
万円及びこれに対する上記と同様の遅延損害金の各支払)並びに同法14条に基づ
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)6962一部認容
不正競争行為差止請求事件 (イヤーパッド及び該パッドを具えたイヤホーン)
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不正競争防止法2条1項15号 特許法1条 不正競争防止法3条1項
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[概要] 1 本件は,別紙2物件目録記載の製品(以下「原告製品」という。)を製造,販売20
又は使用(以下,併せて「製造等」という。)をする原告が,被告において,原告の製
造等に係る原告製品につき,被告が保有し,又は保有していた別紙3特許権目録記載
1及び2の各特許権並びに別紙4意匠権目録記載の意匠権を侵害する旨を告知し,又
は流布しているとし,この行為は,不正競争防止法2条1項15号に定める不正競争
に該当すると主張して,被告に対し,同法3条1項による差止請求権に基づき,上記25
の行為の差止めを求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月14日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)960控訴棄却
不正競争行為差止等,損害賠償,損害賠償等請求控訴事件
控訴人日本クリーンシステム株式会社 被控訴人P2
太陽工業有限会社
銀座吉田株式会社
株式会社サン・ブリッド
P6
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民法709条 民事訴訟法92条1項2号
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[概要] 1 請求及び裁判の経過
本件は,控訴人が,ゴミ貯溜機に関する原判決別紙営業秘密目録記載の技術
情報(以下「本件技術情報」という。)が不正競争防止法(以下「不競法」と
いう。)上の営業秘密である旨主張して,被控訴人P2を除く被控訴人らに対
し,不競法に基づき,ゴミ貯溜機の製造販売等の差止め及び廃棄(前記第1の
2・3),被控訴人P2に対し,不競法及び秘密保持契約に基づき,ゴミ貯溜
機に関する本件技術情報の使用開示等の差止め(同4),被控訴人らに対し,
不競法違反の不法行為に基づく損害賠償(同5),被控訴人P2に対し,上記
契約に基づき,損害賠償(同6)を求め,また,ゴミ貯溜機の商品表示が周知
商品等表示である旨主張して,被控訴人銀座吉田に対し,不競法に基づき,又
は同商品表示の商標権に基づき,原判決別紙被告標章目録記載の標章の使用差
止め(同7)及び損害賠償(同8)を求めている事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年2月14日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10058控訴棄却
損害賠償請求控訴事件
控訴人株式会社オフィスカワノ
X髙見憲 被控訴人株式会社アイランド森円香
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[概要] 1 本件は,被控訴人が,控訴人株式会社オフィスカワノ(以下「控訴人会社」
という。)において,被控訴人の商品である婦人服の形態を模倣して婦人服を販売
したことが不正競争防止法(以下「法」という。)2条1項3号の不正競争行為に
当たり,控訴人X(以下「控訴人X」という。)は悪意・重過失により控訴人会社
の代表取締役としての任務を懈怠して控訴人会社の上記行為を招いたと主張して,
控訴人会社に対しては法4条,5条1項に基づき,控訴人Xに対しては会社法42
9条1項に基づき,損害賠償請求として損害金2億9098万0962円の一部で
ある2億6389万9139円及びうち2億4972万6270円に対する不正競
争行為の後である平成27年7月14日から支払済みまで民法所定の年5分の割合
による遅延損害金の連帯支払を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月31日 大阪地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)9834一部認容
不正競争行為差止等請求事件
被告株式会社技研製作所
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不正競争防止法2条1項15号
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特許権 | 19回 | 侵害 | 15回 | 差止 | 12回 | 損害賠償 | 2回 |
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[概要] 本件は,原告が,被告が自己のウェブサイト上のウェブページに掲載した文章が
虚偽の事実であり,これにより営業上の信用を著しく毀損されたとして,被告に対
し,不正競争防止法2条1項15号,3条1項,4条,14条に基づき,上記ウェ
ブページの内容を被告のウェブサイトに表示することの差止め,謝罪広告の掲載並
びに損害賠償として1000万円及びこれに対する訴状送達の日(平成29年105
月19日)の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支
払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月31日 大阪高等裁判所
▶概要
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平成30(ネ)1745請求棄却
損害賠償,同反訴請求控訴事件
被告)(以下「一審原告P1」という。)被控訴人兼控訴人(一審本訴
兼反訴1・2原告)(以下「一審
」という。) 控訴人兼被
(一審本訴原告兼反訴1・2被告)(以下「一審原告会社」という。) 被控訴人(一審本訴原告兼反訴1・2被告)(以下「一審原告P1」という。)
兼控訴人(一審本訴被告兼反訴1・2原告)(以下「一審被告」という。)
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不正競争防止法4条 民法536条2項 民法650条3項
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[概要] (以下における略称は,特に断らない限り,原判決の例による。)
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月25日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)40121請求棄却
損害賠償等請求事件
被告株式会社メドレー
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不正競争防止法2条1項1号 民法709条
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[概要] 本件は,遠隔診療に従事している医師である原告が,遠隔診療を可能にす
るスマートフォン向けアプリケーションを提供している被告に対し,原告の
肖像が掲載された新聞記事を被告が広告用ポスターに使用して複数の医療機
関に配布したことが原告のパブリシティ権(主位的請求)及び肖像権(予備
的請求)を侵害するとともに,需要者の間に広く認識された原告の氏名,原5
告の運営する医院の名称及び原告の写った写真を同ポスターに使用すること
が不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号の不正競争行為
に当たるとして,民法709条又は不競法5条2項,同4条に基づき,損害
賠償金合計600万円(上記不法行為及び不正競争行為について各300万
円)及びこれに対する不法行為日の後である平成29年11月7日から支払10
済みまで民法所定の年5分の遅延損害金の支払,並びに不競法14条に基づ
く信用回復措置として謝罪文書の送付及び掲載を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月24日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10038一部認容
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社タツミ楽器 被控訴人ForestoneJapan
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[概要] 1 事案の要旨
本件は,別紙原告商品目録記載のサックス用ストラップ(以下「原告商品」
という。)を販売する控訴人が,別紙被告商品目録記載のサックス用ストラッ
プ(以下「被告商品」という。)を販売する被控訴人に対し,被告商品は原告
商品の形態を模倣した商品であり,被控訴人による被告商品の販売は,不正競
争防止法(以下「不競法」という。)2条1項3号の不正競争行為(商品形態
模倣行為)に該当すると主張して,同法3条1項及び2項に基づき,被告商品
の販売等の差止め及び廃棄を,同法4条に基づき,損害賠償880万円及びこ
れに対する不正競争行為の後である平成29年6月23日から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成31年1月18日 東京地方裁判所
▶概要
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平成29(ワ)1630請求棄却
損害賠償等請求事件
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民法709条
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[概要] 本件は,原告(証券会社)が,被告(弁護士)に対し,①被告が原告の販
売するファンドの購入者を代理して原告に対する訴え(後記第1訴訟)を提
起し,当該訴えが和解で終了した後,原告を退職した者から,営業秘密であ
る同ファンドの他の購入者の顧客情報が記載されたメモを入手した上で,当5
該顧客に書簡を送付するなどして訴訟提起を勧誘し,同顧客の代理人として
追加的な訴え(後記第2訴訟)を遂行するなどしたことが,不正競争防止法
(以下「不競法」という。)2条1項8号(主位的)又は同項5号(予備的)
の不正競争行為に該当すると主張して,不競法3条1項及び2項に基づき,
顧客情報の使用等の差止め及び同情報が記載された印刷物等の廃棄,並びに,10
不競法4条及び民法709条に基づき,合計1億円の損害賠償金及び不法行
為日である平成26年8月8日(第2訴訟の提起日)から支払済みまで年5
分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,②上記メモの所有権に
基づき,その返還を求め,③上記第1訴訟の和解調書で規定された秘密保持
条項に違反して,当該和解内容を上記書簡やウェブサイトに掲載するなどし15
たことが不法行為を構成すると主張して(上記①と選択的な主張),民法7
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年12月26日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)13381請求棄却
不正競争行為差止請求事件
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[概要] 1 本件は,原告が,医療機器である携帯用ディスポーザブル低圧持続吸引器とし15
て原告の販売する別紙3原告商品目録記載の商品(廃液ボトル及び吸引ボトルで構成
されているものであり,以下「原告商品」という。)の形態について,原告の商品等表
示として需要者の間に広く認識されており,同様の医療機器として被告の販売する別
紙2被告商品目録記載の商品(廃液ボトル及び吸引ボトルで構成されているものであ
り,以下「被告商品」という。)の形態が原告商品の形態と類似し,被告による被告商20
品の製造販売は,原告商品と混同を生じさせる行為であって,不正競争防止法(以下
「不競法」という。)2条1項1号の不正競争に当たる旨を主張して,被告に対し,同
法3条1項及び2項に基づき,被告商品の製造,輸入,譲渡,引渡し,又は譲渡若し
くは引渡しのための展示の差止め並びに被告商品の廃棄を求める事案である。
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年12月20日 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ワ)22646請求棄却
不正競争防止法に基づく差止・損害賠償請求事件
原告株式会社北里コーポレーション
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[概要] 本件は,卵子等のガラス化凍結保存・加温融解に用いる医療関連器具を販売
する原告が,同種の医療関連器具を販売する被告の管理に係るウェブサイト又25
は被告の作成に係るカタログに表示されている別紙表示目録記載1ないし14
の各表示(以下,各表示をそれぞれ「本件表示1」などといい,これらを総称
して「本件各表示」という。)のうち「解凍後 100%生存」,「生存率 100%」,
「100%の高い生存率」,「100% survival vitrification!」,「100% post-
warm survival rates」,「100% survival」(大文字により表記されたものを
含む。)及び「achieving 100%, literally 100%, survival」と記載された各5
部分並びに本件表示8の表示全部(以下,これらを併せて「本件記載部分」と
いう。)は被告が販売する製品の品質及び内容(以下「品質等」という。)を
誤認させるような表示であって,不正競争防止法(以下「法」という。)2条
1項14号の不正競争行為に当たり,それによって原告が営業上の利益を侵害
されたと主張して,被告に対し,法3条1項に基づき上記表示の差止めと抹消10
を求めるとともに,法4条及び5条2項に基づき損害賠償金7591万783
4円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平成30年7月26日から支
▶判決の詳細
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不正競争
平成30年12月6日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
▶概要
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平成30(ネ)10050控訴棄却
不正競争行為差止等請求控訴事件
控訴人株式会社日本入試センター西田育代司 被控訴人株式会社受験ドクター島川知子
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民法709条
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[概要] 1 本件は,中学校受験のための学習塾(控訴人学習塾)等を運営する控訴人
が,同様に学習塾(被控訴人学習塾)を経営する被控訴人に対し,被控訴人
がそのホームページやインターネット上で配信している動画等に原判決別紙
原告商品等表示目録記載の表示(原告表示)と類似する表示を付する行為は
不競法2条1項1号に該当するとして,同法3条1項に基づき「SAPIX」
又は「サピックス」の文字を含む表示の使用の差止めを求めるとともに,同
法4条に基づき合計6300万円の損害賠償金及びこれに対する不正競争行
為以後の日である平成28年9月14日(訴状送達日の翌日)から支払済み
まで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求め,予備的に,控
訴人の作成したテスト問題を被控訴人が不正に使用する行為は一般不法行為
を構成するとして,民法709条に基づく損害賠償金4348万円及び上記
訴状送達日の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害
金の支払を求めた事案である。
▶判決の詳細
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