権利/裁判年月日/裁判所 | 事件番号・類型/事件名 | 条文 | キーワード登場回数 |
特許権
平成27年6月5日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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【プロダクト・バイ・プロセス・クレーム 最高裁判例】 平成24(受)1204
特許権侵害差止請求事件
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特許法36条6項2号 特許法1条 特許法134条の2 特許法36条5項2号
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無効 | 18回 | 新規性 | 15回 | 侵害 | 12回 | 特許権 | 10回 |
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[概要] 1 物の発明についての特許に係る特許請求の範囲にその物の製造方法が記載されているいわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームにおける特許発明の技術的範囲の確定
2 物の発明についての特許に係る特許請求の範囲にその物の製造方法が記載されているいわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームと明確性要件
▶判決の詳細
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特許権
平成27年6月5日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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【プロダクト・バイ・プロセス・クレーム 最高裁判例】 平成24(受)2658
特許権侵害差止請求事件
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特許法36条6項2号 特許法1条 特許法70条 特許法2条3項3号
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無効 | 29回 | 新規性 | 15回 | 侵害 | 12回 | 特許権 | 10回 |
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[概要] 物の発明についての特許に係る特許請求の範囲にその物の製造方法が記載されているいわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームにおける発明の要旨の認定
▶判決の詳細
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特許権
平成20年7月10日 最高裁判所 第一小法廷 判決
▶概要
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平成19(行ヒ)318
特許取消決定取消請求事件
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特許法123条1項 特許法36条5項 特許法49条 特許法29条2項
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成20年4月24日 最高裁判所 第一小法廷 判決
▶概要
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平成18(受)1772
特許権に基づく製造販売禁止等請求事件
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特許法104条の3 特許法29条2項 特許法128条 特許法123条1項1号
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無効 | 44回 | 審決 | 36回 | 特許権 | 34回 | 訂正審判 | 34回 |
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成19年11月8日 最高裁判所 第一小法廷 判決
▶概要
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【インクタンク事件】 平成18(受)826
特許権侵害差止請求事件
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特許法2条3項1号 特許法1条
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成19年2月27日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成17(受)869
損害賠償請求事件
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[判示事項] Xの開発,製造したゲーム機を順次XからY,YからAに販売する旨の契約が締結に至らなかった場合においてYがXに対して契約準備段階における信義則上の注意義務違反を理由とする損害賠償責任を負うとされた事例 [概要] XがAの意向を受けて開発,製造したゲーム機を順次XからY,YからAに継続的に販売する旨の契約が,締結の直前にAが突然ゲーム機の改良要求をしたことによって締結に至らなかった場合において,Yが,開発等の続行に難色を示すXに対し,Aから具体的な発注を受けていないにもかかわらず,ゲーム機200台を発注する旨を口頭で約したり,具体的な発注内容を記載した発注書及び条件提示書を交付するなどし,ゲーム機の売買契約が確実に締結されるとの過大な期待を抱かせてゲーム機の開発,製造に至らせたなど判示の事情の下では,Yは,Xに対する契約準備段階における信義則上の注意義務に違反したものとして,これによりXに生じた損害を賠償する責任を負う。
▶判決の詳細
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特許権
平成18年10月17日 最高裁判所 第三小法廷 判決
▶概要
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平成16(受)781
補償金請求事件
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特許法35条1項 特許法35条3項 特許法35条
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[概要] 1 外国の特許を受ける権利の譲渡に伴って譲渡人が譲受人に対しその対価を請
求できるかどうか,その対価の額はいくらであるかなどの特許を受ける権利の譲渡
の対価に関する問題は,譲渡の当事者がどのような債権債務を有するのかという問
題にほかならず,譲渡当事者間における譲渡の原因関係である契約その他の債権的
法律行為の効力の問題であると解されるから,その準拠法は,法例7条1項の規定
により,第1次的には当事者の意思に従って定められると解するのが相当である。
▶判決の詳細
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特許権
平成18年1月24日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成17(受)541
損害賠償請求事件
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特許法27条1項1号
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[判示事項] 1 特許庁の担当職員の過失により特許権を目的とする質権を取得することができなかったことによる損害の額
2 特許庁の担当職員の過失により特許権を目的とする質権を取得することができなかったことを理由とする国家賠償請求事件において損害の発生を認めるべきであって損害額の立証が困難であったとしても民訴法248条により相当な損害額が認定されなければならないとされた事例 [概要] 1 特許庁の担当職員の過失により特許権を目的とする質権を取得することができなかった場合,これによる損害の額は,特段の事情のない限り,その被担保債権が履行遅滞に陥ったころ,当該質権を実行することによって回収することができたはずの債権額である。
2 特許権者戊に対して融資をしたXが,戊から特許権を目的とする質権の設定を受け,特許庁長官にその設定登録を申請し,これが受け付けられたにもかかわらず,この受付に後れて申請及び受付がされた己に対する特許権移転登録が先にされたため,上記質権を取得することができなかった場合において,上記特許権が最終的にはその事業化に成功せず消滅するに至ったとしても,(1)戊が,特許出願中の上記特許権を構成する技術の一部を用いた工法を発表したところ,多数の新聞に取り上げられ,多数の企業等から同工法についての照会や資料請求があったこと,(2)戊から上記特許権の譲渡を受けた己が,庚に対し,上記特許権等を代金4億円で譲渡したこと,(3)庚は,戊らと共に上記特許権の事業化に取り組み,その商品の販売営業に努力したこと,(4)戊は,銀行取引停止処分を受け,上記質権の被担保債務についての期限の利益を喪失したが,それは上記販売営業中のことであったこと,(5)庚は,最終的に,上記特許権の事業化は採算が合わないものと判断してこれを断念し,上記特許権の第5年分の特許料の支払をしなかったため,上記特許権が消滅したが,それは戊が銀行取引停止処分を受けてから約2年半後のことであったことなど判示の事実関係の下では,Xには上記質権を取得することができなかったことにより損害が発生したというべきであり,これを理由とする国家賠償請求事件につき,損害額の立証が極めて困難であったとしても,民訴法248条により,口頭弁論の全趣旨及び証拠調べの結果に基づいて,相当な損害額が認定されなければならない。
▶判決の詳細
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特許権
平成17年10月18日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成17(行ヒ)106審決取消訴訟
審決取消請求事件
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[判示事項] 1 特許を無効にすべき旨の審決の取消請求を棄却した原判決に係る事件の上告審係属中に当該特許について特許請求の範囲を減縮する旨の訂正審決が確定したことにより原判決を破棄する場合に上記無効審決を取り消す旨の自判をした事例
2 特許を無効にすべき旨の審決の取消訴訟の係属中に当該特許について特許請求の範囲を減縮する旨の訂正審決が確定したことにより上記無効審決を取り消す場合に訴訟の総費用を特許権者に負担させた事例 [概要] (省略)
▶判決の詳細
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特許権
平成17年7月14日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成16(行ヒ)4審決取消訴訟
審決取消請求事件
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商標法10条1項 商標法4条1項11号 商標法68条の40
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[判示事項] 商標登録出願についての拒絶をすべき旨の審決に対する訴えが裁判所に係属している場合に分割出願がされもとの商標登録出願について指定商品等を削除する補正がされたときにおける補正の効果が生ずる時期 [概要] 商標登録出願についての拒絶をすべき旨の審決に対する訴えが裁判所に係属している場合に,分割出願がされ,もとの商標登録出願について指定商品等を削除する補正がされたときには,その補正の効果が商標登録出願の時にさかのぼって生ずることはない。
▶判決の詳細
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特許権
平成17年6月17日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成16(受)997
特許権侵害差止請求事件
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特許法100条1項 特許法68条
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[判示事項] 専用実施権を設定した特許権者がその特許権に基づく差止請求をすることの可否 [概要] 特許権者は,その特許権について専用実施権を設定したときであっても,当該特許権に基づく差止請求権を行使することができる
▶判決の詳細
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特許権
平成16年6月24日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成11(行ヒ)44
源泉所得税納税告知処分取消等請求事件
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[判示事項] 米国に製品を輸出していた内国法人と米国において同種製品の製造技術につき特許権を有する外国法人との間で締結された和解契約に基づき内国法人から外国法人にロイヤルティとして支払われた金員が所得税法(平成14年法律第15号による改正前のもの)161条7号イ所定の国内源泉所得に当たる使用料ではないとされた事例 [概要] 米国に製品を輸出していた内国法人と米国において同種製品の製造技術につき特許権を有する外国法人との間で締結された和解契約の目的が,両法人間の上記特許権に関する紛争を解決して上記製品の米国への輸出を可能にすることにあり,その内容が,外国法人が内国法人及びその関連会社に対し,米国内における上記製品の販売等について一定の限度で上記特許権の実施権を許諾する一方,内国法人が外国法人に対し,米国内において内国法人又はその関連会社により上記和解契約の発効日前に販売等がされ,及び同日以降に販売等がされる上記製品に係るロイヤルティを支払うとするものであるなど判示の事実関係の下においては,上記和解契約に基づき内国法人から外国法人にロイヤルティとして支払われた金員は,内国法人の日本国内における業務に関して支払われたものということはできず,所得税法(平成14年法律第15号による改正前のもの)161条7号イ所定の国内源泉所得に当たる使用料ではない。
(反対意見がある。)
▶判決の詳細
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特許権
平成15年10月31日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成14(行ヒ)200
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成15年4月22日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成13(受)1256一部認容
補償金請求事件
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特許法35条3項 特許法35条1項 特許法35条
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[判示事項] 1 職務発明について特許を受ける権利等を使用者等に承継させた従業者等が勤務規則その他の定めによる対価の額が特許法35条3項及び4項の規定に従って定められる相当の対価の額に満たないときに不足額を請求することの可否
2 勤務規則その他の定めに対価の支払時期に関する条項がある場合における特許法35条3項の規定による相当の対価の支払を受ける権利の消滅時効の起算点 [概要] 1 使用者等があらかじめ定める勤務規則その他の定めにより職務発明について特許を受ける権利又は特許権を使用者等に承継させた従業者等は,当該勤務規則その他の定めに使用者等が従業者等に対して支払うべき対価に関する条項がある場合においても,これによる対価の額が特許法35条3項及び4項の規定に従って定められる相当の対価の額に満たないときは,同条3項の規定に基づき,その不足する額に相当する対価の支払を求めることができる。
2 特許法35条3項の規定による相当の対価の支払を受ける権利の消滅時効は,使用者等があらかじめ定める勤務規則その他の定めに対価の支払時期に関する条項がある場合には,その支払時期から進行する。
▶判決の詳細
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特許権
平成14年9月26日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成12(受)580
損害賠償等請求事件
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特許法271条 民法709条 特許法284条 特許法196条
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特許権 | 102回 | 侵害 | 81回 | 損害賠償 | 35回 | 差止 | 22回 |
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[判示事項] 1 特許権の効力の準拠法
2 特許権に基づく差止め及び廃棄請求の準拠法
3 米国特許法を適用して米国特許権の侵害を積極的に誘導する我が国内での行為の差止め又は我が国内にある侵害品の廃棄を命ずることと法例33条にいう「公ノ秩序」
4 特許権侵害を理由とする損害賠償請求の準拠法
5 米国特許権の侵害を積極的に誘導する行為を我が国で行ったことを理由とする損害賠償請求について法例11条1項にいう「原因タル事実ノ発生シタル地」が米国であるとされた事例
6 米国特許権の侵害を積極的に誘導する行為を我が国で行ったことと法例11条2項にいう「外国ニ於テ発生シタル事実カ日本ノ法律ニ依レハ不法ナラサルトキ」 [概要] 1 特許権の効力の準拠法は,当該特許権が登録された国の法律である。
2 特許権に基づく差止め及び廃棄請求の準拠法は,当該特許権が登録された国の法律である。
3 米国特許法を適用して,米国特許権の侵害を積極的に誘導する我が国内での行為の差止め又は我が国内にある侵害品の廃棄を命ずることは,法例33条にいう「公ノ秩序」に反する。
4 特許権侵害を理由とする損害賠償請求の準拠法は,法例11条1項による。
5 米国で販売される米国特許権の侵害品を我が国から米国に輸出した者に対する,米国特許権の侵害を積極的に誘導したことを理由とする損害賠償請求について,法例11条1項にいう「原因タル事実ノ発生シタル地」は,米国である。
6 米国特許権の侵害を積極的に誘導する行為を我が国で行ったことは,法例11条2項にいう「外国ニ於テ発生シタル事実カ日本ノ法律ニ依レハ不法ナラサルトキ」に当たる。
(5につき意見,6につき補足意見及び反対意見がある。)
▶判決の詳細
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特許権
平成14年9月17日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成13(行ヒ)7審決取消訴訟
審決取消請求事件
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商標法51条1項 特許法153条1項 特許法153条2項 商標法56条
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[判示事項] 商標法56条1項において準用する特許法153条2項所定の手続を欠くという瑕疵が審決を取り消すべき違法に当たらない場合 [概要] 商標法56条1項において準用する特許法153条2項所定の手続を欠くという瑕疵がある場合であっても,当事者の申し立てない理由について審理することが当事者にとって不意打ちにならないと認められる事情のあるときは,上記瑕疵は,審決を取り消すべき違法には当たらない。
▶判決の詳細
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特許権
平成14年4月25日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成13(受)952
著作権侵害行為差止請求事件
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著作権法2条3項 著作権法26条1項 著作権法26条の2 著作権法1条
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[判示事項] 家庭用テレビゲーム機に用いられる映画の著作物の複製物を公衆に譲渡する権利と複製物の再譲渡 [概要] 家庭用テレビゲーム機に用いられる映画の著作物の複製物を公衆に譲渡する権利は,いったん適法に譲渡された複製物について消尽し,その効力は,当該複製物を公衆に提示することを目的としないで再譲渡する行為には及ばない。
▶判決の詳細
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特許権
平成14年3月25日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成13(行ヒ)154
特許取消決定取消請求事件
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特許法132条3項 特許法38条
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[判示事項] 特許権の共有者の1人が特許異議の申立てに基づく当該特許の取消決定について単独で取消訴訟を提起することの許否 [概要] 特許権の共有者の1人は,特許異議の申立てに基づき当該特許を取り消すべき旨の決定がされたときは,単独で取消決定の取消訴訟を提起することができる。
▶判決の詳細
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特許権
平成13年6月12日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成9(オ)1918控訴棄却
特許出願人名義変更届手続請求事件
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[判示事項] 特許出願をした特許を受ける権利の共有者の一人から同人の承継人と称して特許権の設定の登録を受けた無権利者に対する当該特許権の持分の移転登録手続請求が認められた事例 [概要] 特許を受ける権利の共有者甲が他の共有者と共同してした特許出願につき,乙が甲から特許を受ける権利の持分を承継した旨の譲渡証書を添付して特許出願人甲を乙に変更する出願人名義変更届を特許庁長官に提出したことにより,乙を共有者とする特許権の設定の登録がされた場合において,乙が甲の承諾を得ずに上記譲渡証書を作成した無権利者であって,特許権の設定の登録に先立って甲が乙に対し特許を受ける権利の持分を有することの確認を求める訴訟を提起しており,上記特許を受ける権利と当該特許権とが同一の発明に係るものであるなど判示の事情の下においては,甲は,乙に対し,当該特許権の乙の持分につき移転登録手続を請求することができる。
▶判決の詳細
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特許権
平成12年4月11日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成10(オ)364
債務不存在確認請求事件
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[判示事項] 無効理由が存在することが明らかな特許権に基づく差止め等の請求と権利の濫用 [概要] 特許に無効理由が存在することが明らかであるときは、その特許権に基づく差止め、損害賠償等の請求は、特段の事情がない限り、権利の濫用に当たり許されない。
▶判決の詳細
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特許権
平成12年2月29日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成10(行ツ)19審決取消訴訟
審決取消請求事件
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[判示事項] 「植物の新品種を育種し増殖する方法」に係る発明の育種過程における反復可能性 [概要] 「植物の新品種を育種し増殖する方法」に係る発明の育種過程における反復可能性は、科学的にその植物を再現することが当業者において可能であれば足り、その確率が高いことを要しない。
▶判決の詳細
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特許権
平成12年1月27日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成7(行ツ)105審決取消訴訟
審決取消請求事件
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無効 | 34回 | 無効審判 | 24回 | 審決 | 24回 | 特許権 | 4回 |
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[判示事項] 甲無効審判請求がされた後に当該特許について同一の事実及び同一の証拠に基づく乙無効審判請求が成り立たない旨の確定審決の登録がされた場合における甲無効審判請求の帰すう [概要] 甲無効審判請求がされた後に当該特許について同一の事実及び同一の証拠に基づく乙無効審判請求が成り立たない旨の確定審決の登録がされたとしても、甲無効審判請求が不適法となるものではない。
▶判決の詳細
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特許権
平成11年10月22日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成10(行ヒ)43審決取消訴訟
審決取消請求事件
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[判示事項] 特許権の存続期間の延長登録の理由となる薬事法所定の製造等の承認を受けることが必要であるために「特許発明の実施をすることができなかった期間」 [概要] 特許権の存続期間の延長登録の理由となる処分である薬事法所定の製造等の承認を受けることが必要であるために「特許発明の実施をすることができなかった期間」は、右承認を受けるのに必要な試験を開始した日又は特許権の設定登録の日のうちのいずれか遅い方の日から、右承認が申請者に到達することにより処分の効力が発生した日の前日までの期間である。
▶判決の詳細
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特許権
平成11年7月16日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成10(オ)604控訴棄却
特許権侵害予防請求事件
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[判示事項] 一 方法の発明に係る特許権に基づき当該方法を使用して品質規格を検定した物の製造販売の差止めを請求することの可否
二 特許法一〇〇条二項にいう「侵害の予防に必要な行為」の意義
三 医薬品の品質規格の確認試験においてする方法の使用が特許権を侵害する場合において右医薬品の廃棄及びこれについての薬価基準収載申請の取下げが特許法一〇〇条二項にいう「侵害の予防に必要な行為」に当たらないとされた事例 [概要] 一 方法の発明に係る特許権に基づき、当該方法を使用して品質規格を検定した物の製造販売の差止めを請求することはできない。
二 特許法一〇〇条二項にいう「侵害の予防に必要な行為」は、特許発明の内容、現に行われ又は将来行われるおそれがある侵害行為の態様、特許権者が行使する差止請求権の具体的内容等に照らし、差止請求権の行使を実効あらしめるものであって、かつ、差止請求権の実現のために必要な範囲内のものであることを要する。
三 方法の発明に係る特許権を侵害する行為が医薬品の品質規格の検定のための確認試験において当該方法を使用する行為であって、侵害差止請求としては当該方法の使用の差止めを請求することができるにとどまるという事情の下においては、右医薬品の廃棄及びこれについての薬価基準収載申請の取下げは、差止請求権の実現のために必要な範囲を超えるものであって、特許法一〇〇条二項にいう「侵害の予防に必要な行為」に当たらない。
▶判決の詳細
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特許権
平成11年4月22日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成10(行ツ)81
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成11年4月16日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成10(受)153
医薬品販売差止請求事件
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[判示事項] いわゆる後発医薬品について薬事法14条所定の承認を申請するため必要な試験を行うことと特許法69条1項にいう「試験又は研究のためにする特許発明の実施」 [概要] 特許権の存続期間終了後に特許発明に係る医薬品と有効成分等を同じくするいわゆる後発医薬品を製造販売することを目的として,薬事法14条所定の製造承認を申請するため,特許権の存続期間中に特許発明の技術的範囲に属する化学物質又は医薬品を生産し,これを使用して製造承認申請書に添付すべき資料を得るのに必要な試験を行うことは,特許法69条1項にいう「試験又は研究のためにする特許発明の実施」に当たる。
▶判決の詳細
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特許権
平成11年3月9日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成8(行ツ)265審決取消
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成11年3月9日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成7(行ツ)204審決取消訴訟
審決取消
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[判示事項] 平成五年法律第二六号による改正前の特許法の下において無効審決取消訴訟の係属中に当該特許権について特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正審決が確定した場合における当該無効審決の取消しの要否 [概要] 平成五年法律第二六号による改正前の特許法の下において、無効審決取消訴訟の係属中に当該特許権について特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正審決が確定した場合には、当該無効審決は取り消されなければならない。
▶判決の詳細
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特許権
平成10年4月28日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成6(オ)2378
民事訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成10年2月24日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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【ボールスプライン軸受事件】 平成6(オ)1083
特許権侵害差止等
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[判示事項] 他人の製品等が明細書の特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして特許発明の技術的範囲に属すると解すべき場合 [概要] 明細書の特許請求の範囲に記載された構成中に他人が製造等をする製品又は用いる方法と異なる部分が存する場合であっても、右部分が特許発明の本質的部分ではなく、右部分を右製品等におけるものと置き換えても特許発明の目的を達することができ同一の作用効果を奏するものであって、右のように置き換えることに当該発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が右製品等の製造等の時点において容易に想到することができたものであり、右製品等が特許発明の特許出願時における公知技術と同一又は右の者がこれから右出願時に容易に推考できたものではなく、かつ、右製品等が特許出願手続において特許請求の範囲から意識的に除外されたものに当たるなどの特段の事情もないときは、右製品等は、特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして、特許発明の技術的範囲に属するものと解すべきである。
▶判決の詳細
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特許権
平成9年10月28日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成6(オ)2311
民事訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成9年7月1日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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【BBS事件】 平成7(オ)1988
特許権侵害差止等
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[判示事項] いわゆる並行輸入に対して特許権に基づく差止請求権等を行使することの可否 [概要] 我が国の特許権者又はこれと同視し得る者が国外において当該特許発明に係る製品を譲渡した場合においては、特許権者は、譲受人に対しては当該製品について販売先ないし使用地域から我が国を除外する旨を譲受人との間で合意した場合を除き、その後の転得者に対しては譲受人との間で右の旨を合意した上当該製品にこれを明確に表示した場合を除いて、当該製品について我が国において特許権に基づき差止請求権損害賠償請求権等を行使することはできない。
▶判決の詳細
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特許権
平成6年4月19日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成5(行ツ)180
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成5年10月19日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成4(オ)364控訴棄却
民事訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成5年3月30日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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平成3(行ツ)98
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成4年7月17日 最高裁判所 第二小法廷
▶概要
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平成2(行ツ)181
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成4年4月28日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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昭和63(行ツ)10審決取消訴訟
審決取消
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[判示事項] 一 特定の引用例から当該発明を容易に発明することができたとはいえないことを理由として特許無効審決の取消判決がされた場合と再度の審決の取消訴訟における主張立証
二 特定の引用例から当該発明を容易に発明することができたとはいえないことを理由として特許無効審決の取消判決がされた後に同一引用例の外に他の引用例等からも右発明を容易に発明することができたとはいえないとした再度の審決が取消判決の拘束力に従ったものとして適法であるとされた事例 [概要] 一 特定の引用例から当該発明を容易に発明することができたとはいえないことを理由として特許無効審決の取消判決がされ、その拘束力に従って同一引用例から右発明を容易に発明することができたとはいえないとした再度の審決がされた場合、その取消訴訟において、同一引用例から右発明を容易に発明することができることを主張立証することは、許されない。
二 特定の引用例から当該発明を容易に発明することができたとはいえないことを理由として特許無効審決の取消判決がされた後の再度の審判手続において、同一引用例の外に他の引用例等からも右発明を容易に発明することができたとの主張がされた場合でも、追加された引用例等のみから容易に発明することができたと主張するものではなく、また、右引用例等が前訴で検討された特定の引用例とあいまって初めて容易に発明することができたと主張するものでないときは、右特定の引用例及び追加された引用例等から右発明を容易に発明することができたとはいえないとした再度の審決は、取消判決の拘束力に従ったものとして、その取消訴訟でこれを違法とすることはできない。
▶判決の詳細
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特許権
平成3年9月17日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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昭和63(行ツ)86
行政訴訟 特許権
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[概要]
▶判決の詳細
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特許権
平成3年3月28日 最高裁判所 第一小法廷
▶概要
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平成2(行ツ)21審決取消訴訟却下
審決取消
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[判示事項] 特許出願の取下げがあった場合と拒絶査定に対する審判請求を不成立とした審決の取消しを求める訴えの利益 [概要] 特許出願の取下げがあった場合には、拒絶査定に対する審判請求を不成立とした審決の取消しを求める訴えの利益は失われる。
▶判決の詳細
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特許権
平成3年3月19日 最高裁判所 第三小法廷
▶概要
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昭和62(行ツ)109審決取消訴訟
審決取消
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[判示事項] 特許請求の範囲の記載文言自体は訂正されていなくても発明の詳細な説明及び図面の訂正により特許請求の範囲の減縮があつたとされる場合 [概要] 特許請求の範囲の記載文言自体は訂正されていない場合でも、特許請求の範囲に記載されている「固定部材」の技術的意義が一義的に明確とはいえず、発明の詳細な説明及び図面から接着剤(接着層)をもつて「固定部材」とする記載をすべて削除する訂正審決が確定したときは、特許請求の範囲に記載されている「固定部材」は、接着剤(接着層)を含まないものに減縮される。
▶判決の詳細
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